友人の友人が某アパレルメーカーにお勤めで、新しくローンチするブランドの展示会に招待されたからいっしょに行かない?というお誘いを受けたので、先日いそいそと出掛けました(なので案件でもなんでもないです。まぁ案件は全て断ってますけども)。
場所は東京の超高級オサレホテルのA○○○様だよ!!!一生縁がない場所だと思ってたよ!!!
ばちくそオサレで、ばちくそラグジュアリーだよ!!!(ばちくそとか言ってる時点で縁はない)
そう、A○○○の一室が会場になる=A○○○に泊まれるような富裕層がターゲット、ってことでいいっすね(ちなみに一番安い部屋でも一泊30万とかするらしい)。
ますます縁がないよ!
と思って、まったく買うつもりもなくて、A○○Nのドリンクをタダで飲む気満々で冷やかし気分で行ったんですよ(一番高そうなマンゴージュース飲んだった。濃厚すぎてジュースというよりほぼ果肉だった)。
そのあとUNIQLO:Cを見に行くつもりでしたし。
↓SCEARNセアンという、オンワードが新しくローンチするブランド。
インスタもスタート。
↓並んでるだけでめっちゃ高級感ありまくり。
THE ROWとか、ブルネロ・クチネリのような感じ、と言えばわかりやすいかもしれません。
品質はラグジュアリーだけどドメブラなので、THE ROWやクチネリよりはがんばればまだ買える、かな、たぶん、きっと、くらいな価格帯。
↓で、まずワタクシの目に留まったのは、オフホワイトのカシミヤ100のニット。
写真では手触りまでお伝えできないのがもどかしいですが、とろっとろで、ふわっふわで、この世のモノとは思えない極上の触り心地でございました。
↓それから、圧縮ウールのタックパンツ。こちらもトロトロ。
逆光のため、これまたわかりづらくてすまそん。
柔らかい厚手のフェルトのような生地で、グレージュとカーキブラウンのカラリングがもう一目でラグジュアリー。
パンツは見ただけではシルエットの良さがわからん、ということで、この2点を試着させていただきました。
↓ドヤァァァ!!!後ろはブランドの担当の方、圧縮ウールのベストと白のシルク(!)のパンツもしゅてきー☆
カシミヤニットもタックパンツもフツーなのに、装飾やデザインらしいデザインは一切ないのに、BBAがゆるっと着ただけなのに、素材とシルエットの良さだけでオサレに見える。。。着心地は言わずもがな。
もうね、クワイエットなラグジュアリーってこーゆーことなのね。と実感しましたよ。
展示会って、バーゲン会場と一緒でテンションだけ上がってイキオイで買いがちだしな、と気を引き締めて臨んだんですよ。マジで最初は買わないつもりでしたし。
でも着たらあまりに良すぎて、一目惚れして、むっちゃ迷って悩んで、いったん冷静になるためにウチに帰って、一晩寝ないで迷って(ウソです、寝ました)、次の日予約しちゃったよ。。。
プロのスタイリストさんもシーズン前の展示会でよく買ってる動画や記事をみますけど、まぁその気持ちがわかる、っていうね。。。
ワタクシの服の師匠は実母(性格はあわない)なのですが、その実母に相談したら(プロのニッターなので)、カシミヤ100のローゲージニットなんてもう今後絶対に買えないから、買えるときに買っときなさい、と言われました。
このブランドが成功してもしなくても(失礼)、カシミヤ100のローゲージニットってだけで価値はある、と太鼓判押し。
コレ着た日には、ミートソースとかカレーうどんはぜってー食べられんな。
いえね、分不相応なのも重々わかってます。わかってるけど、一晩考えれば考えるほど着たくなっちゃったんだから仕方ない。
いやーーー、でもこんな高級素材を身に着けたときの高揚感ときたら!
THE ROWが富裕層に大人気なのもわかるわ。。。こんな高いだけのフツーの服、誰が買うのさ?!と思ってたけど、お金あったら買うよ。。。
オサレタウン表参道や、オサレの殿堂伊勢丹では、ブランドロゴがばーーーん!とついている服を着ているのはもうインバウンド系しかいない、という現実もあるので、今後秋モノを購入予定の方はロゴがついている服は避けたほうがよいかもしれません。
ロゴでブランドを主張するよりも、素材やシルエットでオサレ感を出す、という方向はこの後も続くと思われます。
WWDでも「今春夏のファッション・ウイークでは、ニューヨーク発クワイエット・ラグジュアリーの代名詞『ザ・ロウ(THE ROW)』の影響が他のNYブランドにも確実に波及していることを感じさせた。」って書いてありましたしねー。
クワイエットなラグジュアリーの流れは必然か。
↓脳内妄想は完全にTHE ROWのこんなスタイル。
THE ROWのバッグほちぃ。。。買えないけど。
・・・ということで、今回初めてクワイエットなラグジュアリーの世界についに足を踏み入れた(すぐに引っ込みましたけど)ワタクシなのでした。
ああ、でもファッションアディクトとしましては、自分が知らなかったカテゴリーを試してみる、というのがむちゃくちゃ楽しくて、テンション上がりまくったんですよねー。
だからファッションはやめられん。
ちなみにセアンですが、伊勢丹でポップアップをするそうです(2階アーバンクロゼット・10月9~15日)。
まぁ万人ウケは全くしないと思いますが、ご興味があれば覗いてみてください。
展示会だけじゃなく、プレオーダーとか予約って増えましたよねー。
ポップアップで実際に手に取ってオーダーする、というイベントも多くなりましたもんね。
今まではアパレルメーカーはシーズン前にどのアイテムが売れるか予測して生産してましたが、その予想が当たるばかりではなくて、結果売れ残ってセールかけてもさらに余剰在庫になって、最終的には廃棄だったのが、SDGsの流れもあって、事前に予約を募ることによって生産数を絞れる→余剰在庫を減らせる、という体制になったのかなぁ、と。
すぐに現物を手に取って試着できないのは難点ですけど、そのぶんプレオーダーは値引きになっていたりして、消費者にも還元されるなら、それはそれでよい流れなのかもしれません。
オンラインで買う消費者が多くなったというのもあるとは思いますが、ファッションの買い物の仕方も10年前とはずいぶん変わったなぁ、としみじみし感じております。。。
セアンが実際に届きましたら、またコーデアップしたいと思いますー。