Webコンサルタントの松崎です。

 

前は「テクニカルSEOとは何か」といった基本的なことを見てみました。

テクニカルSEOが「ホームページの性能の技術的な部分を整えて、検索エンジンからの評価を高める取り組み」であり、ホームページの集客力に大きく影響することがすこしわかってもらえたかなと思ってます。

 

今回は、そんなテクニカルSEOを「どのように改善していけばよいのか」という実践的な改善方法について見ていきます。専門的な知識がなくても取り組める方法もたくさんありますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

改善の基本的な流れ

女性がクリップボードを持ち、メガネを直す

 

テクニカルSEOを改善する、基本的な流れをまず紹介します。。

  1. 現状の診断(問題点の把握)
  2. 改善計画の立案
  3. 改善策の実施
  4. 効果の測定と分析
  5. 継続的な改善

まずは自分のホームページの現状を知ることから始めます。

何が問題なのかがわからなければ、適切な改善を行うことができませんからね。

現状チェックに使えるツール

テクニカルSEOの現状を診断するのに使える無料ツールがあります。

専門知識がなくても自分のホームページの問題点を把握することができます。

Google Search Console

Google Search Consoleは、Googleが提供する無料のツールで、自分のホームページがGoogleでどのように認識されているかを確認できます。

 

【主な確認項目】

  • インデックス状況(Googleに正しく登録されているか)
  • クロール(巡回)エラー
  • モバイル対応状況
  • コアウェブバイタルの評価
  • セキュリティの問題

Search Consoleは、Googleアカウントがあれば誰でも利用できます。

まずはホームページの所有権を確認するための設定が必要ですが、一度設定すれば継続的にデータを確認することができます。

 

私がお客さんのホームページを診断する時は必ずこのツールを活用しています。「カバレッジ」レポートは、インデックスされていないページや問題のあるページを見つけるのに役立ちます。

PageSpeed Insights

PageSpeed InsightsもGoogleが提供する無料ツールで、Webページの表示速度やユーザー体験を測定できます。

 

【主な確認項目】

  • 表示速度のスコア(モバイル/デスクトップ別)
  • コアウェブバイタルの各指標(LCP、INP、CLS)
  • 改善すべき項目とその対策方法

使い方はとても簡単です。

ツールにURLを入力するだけで、詳細な分析結果が表示されます。

 

「ホームページの表示が遅い」と思っていても、何をどうすれば良いかわかりませんよね。

このツールは、現在の状況を点数で教えてくれるだけじゃなく、具体的な改善ポイントも教えてくれる優れものです。例えば「画像の最適化が必要」「JavaScriptの読み込みを遅延させるべき」といった具体的なアドバイスが得られます。

自分でも取り組めるテクニカルSEOの改善

現状の分析ができたら、次は具体的な改善を行います。

専門的な知識がなくても取り組める方法をいくつかご紹介します。

1. 画像の最適化

ホームページの表示速度を遅くする最大の要因の一つが、「最適化されていない画像」です。

シンプルな対策ですが、効果はわりと大きいです。

 

【具体的な対策】

  • 画像サイズの適正化
  • 画像のファイルサイズ圧縮
  • 次世代フォーマットの使用

「画像サイズの適正化」では、実際に表示される大きさに合わせて画像をリサイズします。例えば600pxの幅でしか表示されない箇所に2000pxもある大きな画像を使うのは無駄なので、適切なサイズに調整しましょう。「画像のファイルサイズ圧縮」では、専用ツールやサービスを使って見た目の品質とサイズを保ったままファイルサイズだけを削減sるつことができます。「次世代フォーマットの使用」では、従来のJPEG/PNGよりも効率的なWebPなどの新しい画像形式を採用することで、さらにファイルサイズを小さくできます。

これらの対策を組み合わせることで、ページの表示速度を改善することができます。

 

WordPressを使っている場合は、「Smush」や「EWWW Image Optimizer」などのプラグインを使うと、自動的に画像を最適化してくれるので便利です。

 

画像を正しく最適化すると、見た目は変わらないのに、ファイルサイズは1/4になり、表示速度を向上させることができます。ユーザーにもGoogleにも優しい、まさに一石二鳥の対策です。

2. キャッシュの活用

キャッシュとは、一度読み込んだデータを一時的に保存しておくことで、次回以降の読み込みを速くする仕組みです。

 

【具体的な対策】

  • -ブラウザキャッシュの設定
  • -キャッシュプラグインの導入

キャッシュとは、一度読み込んだページのデータをブラウザが一時的に保存しておく仕組みのことです。

これを効果的に設定すると、サイトを再訪問した時にすべてのデータを再ダウンロードする必要がないので、2回目以降のページ表示が劇的に速くなります。

 

サーバーの設定を変更したり、WordPressなら専用のキャッシュプラグインを導入することで簡単に設定することができます。

ブログやオンラインショップなど、同じユーザーが繰り返し訪れるホームページでは、この対策だけで体感速度が向上し、ユーザーの使いやすさがアップします。検索エンジンからも高評価となるので、SEOの観点でも効果的な施策と言えます。

3. 不要なプラグイン・スクリプトの削除

WordPressなどのCMSでホームページを運用している場合、使っていないプラグインが残っていることがよくあります。これが表示速度低下の原因になることもあります。

 

【具体的な対策】

  • 使っていないプラグインは完全に削除する
  • 複数の機能を持つ軽量なプラグインに統合できないか検討する
  • 本当に必要な機能かどうか見直す

あるホームページで20以上のプラグインが追加されているのを見て、使用していないものを整理して8個に減らしました。そうすると、表示速度が20点近く(PageSpeed Insightsの点数)も改善しました。

 

「便利かも」とか「面白いから」で入れたプラグインが、実はユーザーに大きな負荷をかけていることも少なくありません。この機会に一度見直しをおすすめします。

4. モバイルフレンドリー対応

多くのホームページはレスポンシブデザイン(画面サイズに応じて自動的にレイアウトが調整される設計)を採用していますが、それだけでスマホ対応できているとは言えません。

 

【具体的な対策】

  • フォントサイズの適正化
  • タップ要素の適正化
  • コンテンツの優先順位付け
  • 横スクロールを避ける

モバイルフレンドリー対応は、現代のウェブサイトでは欠かせない要素です。

「フォントサイズの適正化」は、スマホの小さな画面でも読みやすいよう16px以上の文字サイズを基本とします。「タップ要素の適正化」では、指でタップしやすいようリンクやボタンを最低44×44pxのサイズにし、操作性を向上させます。「コンテンツの優先順位付け」では、限られたスマホ画面で最も重要な情報を上部に配置し、ユーザーが即座に必要な情報にアクセスできるように配慮します。「横スクロールを避ける」ための対策では、コンテンツがスマホ画面の幅に収まるよう調整し、ユーザーがストレスなく閲覧できる環境を整えます。

 

こういったポイントの状況はGoogle Search Consoleの「モバイルユーザビリティ」レポートで確認できます。きちんと改善することで検索順位の向上だけではなく、スマホユーザーの使いやすさも大きく改善することができますよ。

5. URLとリダイレクトの最適化

URLの構造やリダイレクト(転送)設定も、テクニカルSEOの重要なポイントです。

 

【具体的な対策】

  • シンプルなURL構造
  • 適切なリダイレクト設定
  • リダイレクトチェーン(連鎖)の削除

URLとリダイレクトの最適化は、テクニカルSEOの中でも見落とされがちなポイントです。

「シンプルなURL構造」では、短く読みやすい、内容を表すURLを作成することで、ユーザーと検索エンジンの両方が理解しやすくなります。「適切なリダイレクト設定」は、ホームページのリニューアル時に重要で、古いURLにアクセスがあった際に新しいURLに転送する「301リダイレクト」を設定します。「リダイレクトチェーンの削除」では、A→B→Cという複数段階の転送を避け、直接目的のページへ誘導するように設定します。

 

この対策が不十分だと、せっかく築いた検索順位がリニューアル後に失われてしまい、アクセス数が大幅に減少する恐れがあります。これはほんとによく聞かれるパターンです。

検索エンジンからの評価を維持するために非常に重要な取り組みです。

6. HTTPS(SSL)の導入

セキュリティ対策としてHTTPS(SSL)の導入は、もはやホームページの必須設定です。HTTPSとは、通信を暗号化して安全に情報をやり取りする仕組みです。

 

【具体的な対策】

  • レンタルサーバーのコントロールパネルからSSL証明書を導入する
  • HTTPからHTTPSへの301リダイレクトを設定する
  • ホームページ内の内部リンクをHTTPSに更新する
  • 混在コンテンツ(HTTPS内のHTTPコンテンツ)を修正する

多くのレンタルサーバーでは、無料のSSL証明書を簡単に導入できるようになっています。まだHTTPS化していないホームページがあれば、優先的に対応すべき課題です。

7. 構造化データの導入

構造化データ(Schema.org)とは、Webページの内容をより具体的に検索エンジンに伝えるための専用コードです。

これを挿入することで、検索結果ページでリッチスニペット(評価、価格、在庫状況などの追加情報)が表示される可能性が高くなります。(表示されないケースの方が多いですが...)

 

【具体的な対策】

  • WordPressなら「Schema Pro」や「Rank Math」などのプラグインを使用
  • 各ページに適した構造化データを実装する(記事、商品、FAQ、レビューなど)
  • Google検索結果のプレビューツールで表示確認をする

構造化データの導入は少し専門的な知識が必要に感じるかもしれませんが、WordPressのホームページであれば、プラグインで比較的簡単に実装できます。もし、構造化データが検索結果で表示されたとすると、すごく目立ちますので、クリック率の向上が期待できるようになります。

8. HTML構造の最適化

HTMLの構造を適切に整理することで、ユーザーと検索エンジンがページの内容の重要度や関連性を理解しやすくなります。

 

【具体的な対策】

  • 見出しタグの適切な使用
  • 画像のalt属性設定
  • メタタグの最適化

HTML構造の最適化は、Webサイトの「骨組み」を整える作業です。

「見出しタグの適切な使用」では、H1を1ページに1つだけ配置し、H2、H3などの見出しを文書の階層構造に合わせて正しく使用します。「画像のalt属性設定」は、画像が表示されない場合の代替テキストを記述することで、視覚障害のある方や検索エンジンが画像の内容を理解できるようにします。「メタタグの最適化」は、titleタグやmeta descriptionを適切に設定して検索結果での表示を改善します。

 

ホームページの情報構造を正しく記述することで、検索エンジンの理解をサポートし、結果として検索順位の向上につながる基本の施策です。

## 改善取り組みの優先順位

「テクニカルSEOはどれから始めればいいの?」と思う方に、優先順位をご提案します。

絶対にこの通りでなくて大丈夫です。あくまでも参考としてください。

 

  1. HTTPS(SSL)の導入:セキュリティ対策は最優先
  2. モバイルフレンドリー対応:現在はモバイルアクセスが主流
  3. ページ速度の改善:特に画像の最適化から始める
  4. HTML構造の最適化:見出しタグの適切な使用など
  5. URLとリダイレクトの最適化:特にホームページリニューアル時に重要
  6. キャッシュの活用:プラグインで比較的簡単に導入可能
  7. 構造化データの導入:検索結果でのリッチスニペット表示に効果的
  8. ホームページマップの最適化:検索エンジンのクロール効率を向上

ホームページによって抱える課題は違っているので、まずは診断ツールで現状をチェックして、自分のホームページの問題のある部分から優先的に対応しましょう。

テクニカルSEOの改善チェック

テクニカルSEO対策の効果をチェックするには、ツールを使って継続的に確認すると良いです。

 

【Google Search Console】

  •   インデックス状況の改善
  •   クロールエラーの減少
  •   -アウェブバイタルの評価
  •   クリック率の変化

【Google Analytics】

  • 直帰率
  • 平均セッション時間
  • ページビュー数
  • コンバージョン(成約)率

【PageSpeed Insights】

  • パフォーマンススコアの向上
  • 各種指標(LCP、CLS、INPなど)の改善

テクニカルSEOの効果は、すぐには現れません。

なので、最低でも1〜2ヶ月は継続的に測定するようにしてください。

 

改善後1ヶ月で特に変化がなかったものの、それを過ぎたあたりから徐々に検索順位が上昇し、3ヶ月後にはいくつかのキーワード検索で5〜10位ほど順位が上がった例もありますので。

外部の専門家に依頼すべきケース

これまで説明してきた対応方法も難易度が高かったり、専用のツールが必要だったりと、自分で対応できない対策があります。そういう場合は、専門家への依頼するのが良いでしょう。

専門家に依頼したほうがよいケース

  • サーバー設定など技術的に複雑な対応が必要な場合
  • 大規模なホームページリニューアルを行う場合
  • 競合が多く、より高度なSEO対策が必要な場合
  • 自社内にSEOの知識を持つ担当者がいない場合
  • 改善しても効果が見られない場合

専門家に依頼する際は、打ち合わせで「何をどう改善したいのか」をできるだけ具体的に伝えることが重要です。

また、複数の業者から見積もりを取って、実績や対応内容を比較することをおすすめします。

テクニカルSEOでホームページ基本性能アップ

テクニカルSEOは基本的な取り組みがしっかりできていないと、良質なコンテンツをページに掲載していても、検索エンジンを介してユーザーに届けることが難しくなってしまいます。

 

Webコンサルタントとして、様々なホームページを見てきて感じているのは、テクニカルSEOの必要性です。

Googleのアルゴリズム(検索順位を決定する基準とルールのようなもの)は、ユーザーの使いやすさ、ユーザーの利便性を重視するようになってきていて、ページの表示速度やモバイル対応などの技術的な取り組みがきちんと評価されるようになっています。

正しい知識できちんと改善すること

テクニカルSEOは専門的で難しそうに思えるかもしれませんが、基本的なことから少しずつ改善していくことで、確実に効果を上げることができます。画像の最適化やSSL化など、比較的取り組みやすい対策から始めることをおすすめします。

 

そして、この対策は一度きりで終わらせるのはなく、継続的に取り組み続けることが大事です。ホームページは「完成して終わり」ではなく、常に進化していくものだからです。さらに詳しく知りたい方は、ホームページの集客力を左右するテクニカルSEOの記事も参考にしてみてください。

 

ホームページの性能をアップさせたい方、集客できるホームページにしたい方、まずは現在の問題や課題をお聞かせください。

初回相談は無料です。

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