昨日の「スマートフォンで見やすいサイトづくり」に続いて、今回はWebサイトの表示速度について説明していきます。

近年、表示速度の改善は、使いやすいサイトづくりの重要な要素となっています。

なぜ表示速度が重要なのか

 

Webサイトの表示が遅いと、せっかく訪れてくれたユーザーの多くが、ページが表示される前に離れてしまいます。

特にスマートフォンでは、3秒以上待たされると、半数以上の方が「戻る」ボタンを押してしまうと言われています。

 

表示速度が1秒遅くなると、

  • ページビューが11%下がる
  • ユーザー満足度が16%下がる
  • コンバージョン率が7%下がる

と言われています。

また、直帰率に関して言えば、Googleは以下のようなデータを発表しています。
表示速度が

  • 1秒から3秒に落ちると、直帰率は32%上昇
  • 1秒から5秒に落ちると、直帰率は90%上昇
  • 1秒から6秒に落ちると、直帰率は106%上昇
  • 1秒から10秒に落ちると、直帰率は123%上昇

ページの表示速度が遅いとお客さんはどんどん逃げていくのです。

引用:ページ表示速度を改善しますより

 

Webサイトの表示速度の改善は、集客の成否を左右する重要な要素で、Webサイトの改善で成果を上げる!徹底的な調査・検証から始めるWebコンサルティングでも解説していますが、ページの表示が遅いと、せっかく訪れてくれたお客様を逃してしまう可能性が高くなります。

 

また、通信環境は場所や時間帯によって大きく変化します。

電車の中や地下街など、通信状態が良くない場所でも快適に見られるようにするために、表示速度の改善は欠かせません。

 

また、表示速度は検索順位にも影響します。

Googleは2021年から、ページの表示速度を検索順位の判断材料の一つとして重視するようになりました。

 

表示が遅いページは、ユーザーの印象にも大きく影響します。

特に初めて訪れる方にとって、表示の遅さはそのサイトの第一印象となってしまいます。

例えば、商品を探している時に表示が遅いと、ユーザーはすぐに別のサイトを探してしまうでしょう。

 

また、ページの表示が遅いと、ユーザーはイライラしながら待つことになります。

そのストレスは、サイトの印象だけでなく、会社やお店の印象にまで影響してしまう可能性があります。

表示速度が遅くなる主な原因

画像サイズの問題

Webサイトの表示速度を遅くする最も大きな原因の一つが、画像の扱い方です。

デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真は、そのままではサイズが大きすぎます。

 

画像は見た目の美しさも大切ですが、必要以上に大きなサイズの画像を使うと、読み込みに時間がかかってしまいます。

例えば、ブログの記事に載せる写真なら、画面の幅に合わせたサイズに縮小するだけで、見た目の品質を保ったまま、ファイルサイズを大幅に小さくすることができます。

 

商品の写真など、拡大して見られるようにしたい場合は、サムネイル(小さな画像)を用意して、クリックした時に大きな画像を表示する方法がおすすめです。

このように、用途に応じて適切なサイズの画像を使い分けることが大切です。

 

また、画像を圧縮するツールなどを使えば、サイズや見た目はそのままにさらに軽量化することも可能です。

不要なスクリプトの読み込み

表示速度に影響を与えるもう一つの要因が、Webサイトで使われているプログラムです。

デザインを装飾したり、動きをつけたりするためのスクリプトは、使い方を誤ると表示速度を大きく遅くしてしまいます。

 

必要なスクリプトだけを使用し、使っていない機能の記述は削除する。

また、スクリプトの読み込みのタイミングを工夫することで、ページの表示速度を改善することができます。

サーバーの応答速度

サーバーの性能や設定も、表示速度に大きく影響します。

Webサイトのデータは、サーバーと呼ばれるコンピューターに保存されており、ユーザーがアクセスする度にそのデータを送信しています。

 

サーバーの処理能力が低かったり、アクセスが集中したりすると、データの送信に時間がかかってしまいます。

また、サーバーの場所も重要です。

日本国内のユーザーが多い場合は、日本国内のサーバーを使用する方が、一般的に表示速度が速くなります。

ページの表示速度を改善する方法

画像の最適化

画像の最適化には、いくつかの方法があります。

  • 適切なサイズへの縮小
  • 画質の調整
  • 最新の画像形式の活用
  • 画像の圧縮

ただし、単純に画質を下げればいいというわけではありません。

商品の写真など、細部まではっきりと見えることが重要な画像もあります。

用途に応じて、見た目の品質と表示速度のバランスを取ることが大切です。

ブラウザでのキャッシュ活用

一度表示したページの情報を、ユーザーのパソコンやスマートフォンに一時的に保存することで、次回の表示を速くすることができます。

これを「キャッシュ」と呼びます。

 

キャッシュの設定を適切に行うことで、頻繁に更新されない画像やプログラムを、毎回ダウンロードする必要がなくなります。

特にロゴマークやデザインに使用している画像など、めったに変更しないものは、長めのキャッシュ期間を設定することで、表示速度が改善されます。

 

詳しい解説は、当社サイトのページ表示速度の改善でも説明しています。

あわせてご覧ください。

ページの表示速度改善の効果

ユーザーの満足度向上

表示速度が改善されると、ストレスなくサイトを見ていただけるようになります。

私たちが実際にWebサイトを見るとき、表示が遅いとイライラしたり、別のサイトに移ってしまったりしますよね。

特に初めて訪れるサイトの場合、表示速度はそのサイトの第一印象として大きく影響します。

 

速いサイトは、見ていて気持ちが良いものです。

欲しい情報にすぐにたどり着け、商品やサービスの詳細もスムーズに確認できます。

この快適な閲覧体験により、サイトの信頼性も高まり、以下のような効果が期待できます。

  • サイトの滞在時間が長くなる
  • 複数のページを見てもらえる
  • 再訪問が増える
  • 離脱率(すぐに離れてしまう割合)が下がる

検索エンジンからの評価向上

当社のホームページ制作のWeb構築におけるSEOのスペックのページでも説明していますが、表示速度の改善は検索順位の向上にもつながります。

検索エンジンは、より良いユーザー体験を提供できるサイトを高く評価します。

なぜなら、検索した人が満足できるサイトを上位に表示することが、検索エンジンの重要な役割だからです。

 

特にGoogleは以下の点を重視しています。

これらの要素は、実際のユーザー体験に直結する重要な指標として扱われています。

  • ページの読み込み開始から表示までの時間
  • ページの操作が可能になるまでの時間
  • 表示のズレや飛び出しがないこと

これらの改善により、検索結果でより上位に表示されやすくなり、多くのユーザーの目に触れる機会が増えていきます。

また、表示速度が速いことで、検索エンジンによるサイトの巡回(クローリング)もスムーズになり、新しい情報も素早くインデックスされるようになります。

まとめ

表示速度の改善は、当社のWebコンサルティングでも重要な取り組みの一つとして位置づけています。

技術的な対応も必要ですが、まずは実際にスマートフォンで自社のサイトを開いてみて、表示の遅い部分がないかチェックすることから始めましょう。

その際は、ページスピードインサイトを活用してチェックするのをお勧めします。

無料で何度でも使えます。

 

ホームページの改善についてお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

初回相談は無料です。

いつでもお気軽にお問い合わせください。