第一話「 光源氏、誕生!」の巻き ストーリー解説 | 源氏物語 光源氏君と12の花めぐり 制作ブログ

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紫式部・源氏物語を題材にした「光源氏君と12の花めぐり」の劇をYoutubeでやっています。
なんとなく子供も源氏物語がどんな話なのか分かるような内容にしています。(ギャグ寄り)
主人公・光源氏が色んな姫と出会い、時には悩み、花の宝石を集めていくお話です。

光源氏君と12の花めぐり 第一話「 光源氏、誕生!」の巻きの内容をブログで紹介していきます^^

紫式部・源氏物語を題材にした「光源氏君と12の花めぐり」の劇をやっています。 なんとなく子供も源氏物語がどんな話なのか分かるような内容にしています。(ギャグ寄り) 主人公・光源氏が色んな姫と出会い、時には悩み、花の宝石を集めていくお話です。 登場する人物の名前は分かりやすいように統一することにしました。 この劇では原作と違う内容が多数あります。

ご了承ください。

 

ぜひ、動画版も見てね!

 

 

 

 

第一話「光源氏、誕生!」

 

今から約1000年前のお話です
ここは平安京

源氏物語をテーマにした「光源氏君と12の花めぐり」の劇をやっていきます

それでは、はじまり~はじまり~

 

1.帝と桐壺更衣

平安京の宮中に天皇、帝が住んでいました
帝には、たくさんの妃がいました。

 

その中に桐壺の更衣という姫がいたのですが、帝は桐壺の更衣がとても好きになり、
他の姫には見向きもしなくなり、いつも桐壺の更衣と一緒にいました

 

 

弘徽殿女御「今日も帝はあの子の所ばかり。わたくしの所にはこなくなってしまいましたわ」

しかし、他の姫たちは私も愛してほしいのに桐壺の更衣しか愛してくれないので
桐壺の更衣に嫌がらせをするようになりました。

特に弘徽殿女御は昔に帝と結婚し、第一皇子のお母さんで、
桐壺の更衣は弘徽殿女御より身分が低いのに、帝が桐壺の更衣ばかりに夢中になっているのが気に食わないようです

 

帝の妃には身分で分類されており、中宮、女御、更衣の順になっています。
中宮は女御の妃の中から1人選ばれて、帝の正妻の扱いになります
まだ帝は中宮を選んでおらず、弘徽殿女御は中宮の座を狙っていました

 

桐壺の更衣は他の姫からウンチ攻撃を受けたり、部屋の鍵を占められて閉じ込められる嫌がらせなど受けました

 

帝「桐壺の更衣に嫌がらせするものは誰てあろうと許さんぞ!」

 

弘徽殿女御「ふん!面白くないわ」

 

桐壺の更衣は気が病んで体調不良になり、たびたび実家で療養しました
桐壺の更衣の母は、亡き夫の遺言で娘を帝の妃にしたけれど
日に日に元気がなくなっていく娘を見るのが辛くなりました

桐壺の母「大丈夫かい?」
桐壺の更衣「あの人が待っているもの。宮中に戻らないと...」

しかし、帝が桐壺の更衣の帰りを待っているため、また帝のいる宮中に戻りました

 

そんな中、ついに帝と桐壺の更衣の間にそれはそれは可愛い男の子が生まれました
この物語の主人公・光源氏です

 

相関図

光源氏は帝の第二皇子になります

 

帝「この子はとても可愛いな」
桐壺の更衣「えぇ、とっても。私はこの子が生まれてきてくれて、とても幸せです」
帝「私も幸せだ!ずっと一緒にいような」
桐壺の更衣「はい!」
光源氏「あそぼ」

光源氏は帝や桐壺の更衣からとても可愛がられ育てられました

 

光源氏は帝や桐壺の更衣からとても可愛がられ育てられました

しかし、光源氏が3歳のときに桐壺の更衣が病気になってしまいました
日に日に病状は悪化していきました

帝「先に死なないでおくれ!死ぬときは一緒といったではないか」
桐壺の更衣「わたくしも、まだ死にたくありません」
光源氏「はは?」

宮中では死は不吉なもの
桐壺の更衣は一度、実家に帰ることになりました
しかし、実家に帰る途中で亡くなってしまいました

 

帝は桐壺の更衣が亡くなった知らせを聞いて、とても悲しみました
桐壺の更衣の母も大事な娘が若くして亡くなってしまったので悲しみました
幼い光源氏を残して亡くなった桐壺の更衣のことが考えると
ほかの姫たちは桐壺の更衣に悪いことをしてしまったと後悔しました

 

幼い光源氏が宮中にいると、母と同じく弘徽殿女御などにひどい目にあうかもしれないので
桐壺の更衣の母、祖母の家で、しばらく一緒に過ごすことになりました

 

帝は光源氏と一緒に暮らしたかったのですが我慢しました
帝は、最愛の人・桐壺の更衣が亡くなってから辛くて何も楽しめなくなりました
他の妃にも会いに行きません
辛くて食事もとらず、仕事もうわの空で、家臣たちは心配になりました

 

しばらくして、祖母が亡くなったため
光源氏は宮中に戻り、帝と一緒に暮らすようになります

光源氏はみるみる成長し
詩歌、琴、笛、舞楽などやらせてみると何でも上手にできてしまい
周囲を驚かせていました

 

そんな光り輝く光源氏ですが、
亡き母のことを想います

第一皇子の兄には弘徽殿女御というお母さんがいます

光源氏「僕の母はどんな方だったのだろう...」

 

 

2.亡き母にそっくりな藤壺女御との出会い

光源氏が7歳の時に
亡き桐壺の更衣にそっくりな姫がいるという噂を帝が聞きました
帝はぜひ、その姫を妃にしたかったのですが
桐壺の更衣のように、他の姫から嫌がらせを受けたら嫌だったので断られました
しかし、なんとか、その姫様を帝の妃にすることができました


それが「藤壺女御」です
この時、光源氏が9歳、藤壺女御が14歳でした
帝は藤壺女御が、あまりにも亡き・桐壺の更衣にそっくりだったので驚きました

 

光源氏は、亡き母に似ていると聞いた藤壺女御と会い、なんだか不思議と懐かしい気持ちになりました

光源氏「あの方が亡き母に似ている藤壺女御様。なんだか懐かしい気持ちになります」
帝「この子の母親に似ていると言われているが嫌いにならないでおくれ」
藤壺女御「はい。若宮様、一緒に遊びましょう!」
光源氏「はい!」

 

二人はすぐに仲良くなり、親子というより、姉弟のような感じで可愛らしく周囲もなごみました

 

光源氏「藤壺女御様、笛を練習したので聞いてください」
藤壺女御様「まぁ、素敵な音色ね♪」

 

帝「まるで、あの頃に戻ったようだ、二人とも愛おしいぞ!」
帝も愛おしい二人の姿を見て、ニッコリです

 

帝が藤壺女御のところばかりに行くため、周囲が桐壺更衣のように
他の姫から嫌がらせを受けないか心配していましたが、
藤壺女御は先帝の娘だったため、絶大な権力に守られていて
弘徽殿女御や他の姫たちは恐ろしくて嫌がらせなどしてきませんでした

藤壺ちゃんは、強くて、可愛かったのです!

 

 

3.光源氏が元服して大人になる

帝は光源氏の将来を悩んでいました。
次期、帝の候補になると、第一皇子との権力争いに巻き込まれて
右大臣や弘徽殿女御から酷い目にあうかもしれません。
占い師に光源氏を見せたところ「王の素質はあるが、国が傾く」と言われました
そこで光源氏は帝の候補から外し、家臣にすることにしました
権力争いに巻き込まれることはなさそうです
「源氏」の姓をもらいました

 

時は流れ、光源氏は12歳になりました。
光源氏は12歳で元服して大人になりました。
光源氏の元服の儀式を盛大におこないました
長い髪もばっさり切って、その姿を見た帝は感極まって号泣しました

帝「可愛かったあの子が立派に育った」

 

光源氏は元服したことを大好きな藤壺女御に報告しに行きました
しかし藤壺の女御は御簾の向こうから出てきませんでした

光源氏「藤壺女御様、元服をしました。なぜ御簾の向こうから出てくれないのですか?」
光源氏「お顔が見たいです」
藤壺女御「もう大人になってしまったら会えないの。私は帝の妃だから」
光源氏「そんな!寂しいです」
藤壺女御「ごめんなさい」

 

藤壺女御「そのかわり私が大事にしている花をあなたにあげるわ」
光源氏「花?」
藤壺女御「大事にしてね」
光源氏「とてもキレイですね...」

 

花の宝石について

光源氏は藤壺女御から藤の花の宝石をもらいました
この花の宝石は女の子が1つもっていて
大切な人や結婚した相手にプレゼントすることがあります
姫の親密度があがるとまれに花の宝石をもらうことがあります。

 

 

藤壺女御に会えないと思うと、なぜか胸が苦しくなりました
光源氏「藤壺女御様に、また会いたいな」

 

光源氏は藤壺女御からもらった花の宝石を玉手箱に大事にしまいました
花の宝石の輝きを眺めていると魅了され、もっと他の宝石も見てみたくなりました

 

4.光源氏が葵の上と結婚する

光源氏は帝に呼ばれました

光源氏「どうかされましたか?」
帝「君も元服して大人になったし結婚してもうおうと思って」
光源氏「結婚ですか!?」
帝「あぁ、左大臣の娘の葵の上と結婚してくれ」

左大臣の娘と結婚することで左大臣が光源氏の強力な後ろ盾になってくれるため
帝は光源氏に結婚をすすめました

 

左大臣「こちらが私の娘の葵の上だ。よろしく頼む」
葵の上「よろしくお願いいたします」

光源氏が12歳、葵の上が16歳で、葵の上のほうが4歳年上でした

 

光源氏「よろしくお願いいたします」
葵の上「これはわたくしの葵の花でございます」
葵の上から葵の花の宝石をもらいました

光源氏「ありがとう!とてもキレイですね」
葵の上「はい...」

 

葵の上は光源氏にとても冷たい態度をとっていました
光源氏は葵の上が自分のことを嫌いなのではないかと不安になりました

 

葵の上は、次の帝の第一皇子と結婚して帝の妃になりたかったのですが、
帝になれない光源氏と結婚することになってしまったので
思い通りにならなくて光源氏に冷たい態度をとっていました

 

葵の上には兄がいました

頭中将(俺の父は左大臣、母は帝の妹。

 

何でも器用にこなせて、女の子にもモテるスーパーエリート貴族だ

 

しかし、ついにライバルがあらわれた
そう光源氏君だ)

 

頭中将「やぁ!光源氏君。私は葵の上の兄だ!これから仲よくしよう」
光源氏「どうも」

光源氏(お兄さんは愉快な方だな)

 

こうして光源氏と葵の上は結婚しました。
葵の上は左大臣の家に住んでいて、光源氏は昔、祖母と住んでいた二条院に住んでいて
別々に暮らしていました
光源氏は葵の上に会いに行きました

 

5.左大臣の家へ行く

光源氏「惟光、葵の上に会いに行くぞ!」
惟光「はっ」

 

 

こちらが光源氏君のマイカーです

 

牛車に乗って葵の上の住む左大臣邸に向かいました

 

光源氏「葵の上に会いにきました」
女房「少々お待ちください」

 

 

しばらくしてから葵の上がきました

葵の上「なんでしょうか?」
光源氏「今日は君といろいろお話したいな」
葵の上「特に話すことはごさいません。では。」
光源氏「えっ!?」

葵の上はそうそうに部屋へ戻ってしまいました

 

光源氏は落ち込みながら帰ろうとすると...

頭中将「おや、光源氏君じゃないか。どうしたんだい?そんなに落ち込んで」
光源氏「葵の上さんが、そっけなくて...」
頭中将「そうなのか、悪い子ではないんだけどね、嫌いにならないでおくれ」

 

頭中将「そうだ!私の友達が来ているんだが一緒に遊ばないか?」
光源氏「えっ?」

 

頭中将が光源氏を友達に紹介しました
頭中将「こちらが妹の夫の光源氏君だ!お坊っちゃまだが、よろしく頼む」
光源氏「お坊ちゃまって何ですか!」
友達「皇子だ~」
友達「何して遊ぶ~」

 

それから頭中将とその友達と遊びました

蹴鞠をしたり

 

詩を読んだり

 

和琴を奏でたり

 

貰った恋文を読みあっこしたり

 

光源氏は頭中将たちと遊ぶのがとても楽しかったようです

 

光源氏「今日も左大臣邸に行くぞ」
惟光「はい、ただちに用意します」

 

光源氏は左大臣邸に着きました

女房「姫様、光源氏様がきましたよ」
葵の上「分かったわ、私は部屋で待っています」

葵の上が部屋で待っていたのですが光源氏はきませんでした。

 

光源氏は兄の頭中将と遊んで帰っていきました

 

 葵の上「なによ、こないじゃない!!」

 

光源氏は、たびたび頭中将と遊ぶため左大臣邸に訪れるようになりました

 

第一話では藤壺女御に出会ったり、葵の上と結婚しましたね
光源氏の玉手箱を見てみましょう!

 

今回は藤壺女御から藤の花の宝石を、葵の上から葵の花の宝石をもらいましたね!
さて、光源氏にどんな出会いが待っているのでしょう

 

第一話 終わります♪

 

次回は、恋に悩む光源氏のために頭中将たちが「夜の恋バナ座談会」をやります☆

お楽しみに~