こんにちは~♪
今日は、先日のバラの講座の話の続き、
バラの病気や、
害虫予防と駆除の、
消毒(薬剤散布)のやり方を。
講師は、有島薫先生でした♪
他の先生にお聞きしたことも
書いています。
主に、4月の今の時期から出てくる、
うどんこ病や黒星病(黒点病)、
害虫、ハダニの消毒についです。
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目次(書いてある順番)
●うどんこ病と黒星病の消毒
●バラゾウムシや、アブラムシなどの駆除
●ホソオビアシブトクチバ(尺取り虫に似ている)
●スリップス(アザミウマ)の駆除
●ハダニの駆除
●薬剤の薄め方
●大事なのは、薬剤のローテーション散布!
●コガネムシの幼虫と成虫駆除
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◆4月の今の時期から出てくる
うどんこ病や、黒星病(黒点病)について
うどんこ病 は、
耐病性の良いバラでも、
育てている環境によって、左右される。
陽当たりや、風通しが悪いバラに出る事が多い。
乾燥して、風が強い日にも、
菌が飛んでくるそうです。
黒点病は、
泥はねが、葉についても出るし、
葉が6時間以上濡れていると出る。
(真夏は、出にくい)
●うどん粉病・黒星病は、
カビの一種なので、
殺菌剤を散布する。
(殺虫剤ではないです)
〇株元に、パラパラと撒く
顆粒の薬剤
「ベニカxガード粒剤」も、
うどんこ病・黒点病に、
一か月の予防効果があります。
3・4月、9・10月の
うどんこが出やすい時期に使っても良い。
これだけでは、防げない
うどんこ病、黒星病(黒点病)には、
殺菌剤をスプレーで散布する。
■バラの数が少ないのなら、
スプレーボトルタイプの物で、
殺菌と殺虫の両方の効果のある物が便利。
〈ヒットゴール〉 殺菌・殺虫剤
〈ベニカxファインスプレー〉殺菌・殺虫剤
〈カダンプラスDX 〉殺菌・殺虫剤
他、いろいろありますね。
●バラがたくさんある場合は、
水に溶かして使用する薬剤を
スプレー容器に入れて使うと、安上がりです。
その場合は、
雨などで、流れないように、
「ダイン」「アビオンE」などの、
展着剤を入れると、効果が長持ちする。
住友化学園芸さんの、冊子を見ると、
「ダイン」は、
割りばしを容器に入れて、
付いた液が、ポタッと落ちる一滴が約0.03ml、
なので、1ℓの水には、5滴程度。
●殺菌剤の種類
〈サルバトーレ〉黒点病・うどん粉病に
〈ベンレート〉 黒点病・うどん粉病に
〈トップジン〉 黒点病・うどんこ病に
〈サプロール〉黒点病・うどん粉病(黒点病の治療薬)
〈サンヨール〉(一つで、殺虫、殺菌、殺ダニ、の効果)
〈ダコニール〉 良く効く殺菌剤ですが、
高温の時期は、薬害が出る。
〈 フルピカフロアブル〉うどんこ病
〈トリフミン〉 うどん粉病・黒点病
〈パンチョ〉 うどんこ病に
他に、予防薬として、
〈エムダイファー〉、〈オーソサイト〉、
〈ジマンダイセン〉
などもあります。
※トップジンとベンレートは
名前は違っても、同じ系統の薬剤ですよ。
※ダコニールとジマンダイセンは同系統 。
どの薬剤が一番効くのか?
という話や、
黒点病の、予防薬と治療薬の話、
は、こちらですclick→★
●薄める倍率は、だいたい
1000倍の物が多いけど、
箱の中の説明書に詳しく書いてあります。
これらは、14日~20日に一回の散布で、
効果はあると思うが、
病気が出やすい品種や、
途中で、もし兆候があったバラには、
「フローラガード」、「ベニカファインスプレー」などの、
スプレーボトル剤を、
中間の時期に、部分的にスプレー。
●他に、人体に安全な物として、
〇カリグリーン
これは、うどん粉病の特効薬。
もう、うどんこ病になってしまったバラにも
効果あり。
(黒点病の登録は無いです )
重曹に近い物なので、薬害も出ず、
何度撒いても安心。
栄養素のカリ分が取り込める。
(展着剤は混ぜてもOKだそうです)
沈殿しやすいので、
スプレー容器を、ゆすりながら散布。
〇ハッパ乳剤
菜種油を乳化した物。
これをコーティングしておくと、ウドンコ病を防げます。
乳剤の膜で覆って、ハダニも窒息死させる。
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◆4月、そろそろ出てきた、
バラゾウムシや、アブラムシには?
バラゾウムシは、
新芽の、元のところに、
とがった口を差し込み樹液を吸う。
そうすると、新芽の先はちりちりになってしまう。
イヤなのは、蕾の元の所の汁も吸います。
吸われた蕾は、くにゃっと下を向いてしまって、
薔薇は、咲かなくなってしまう!
その上、蕾に穴をあけて、
蕾の中に産卵します(ノД`)・゜・。
ポトッと、土に落ちた蕾から、また、
バラゾウムシが生まれてくるので、
蕾は、落としたままにしないで!
穴があいていて、
くにゃっとなっている蕾があったら、
見つけ次第、すぐ取る事!!
虫を見つけたら?
手でとるのが、一番。
バラゾウムシの場合は、
虫のいるすぐ下に、紙などを置いておき、
そこに、ポトンと落とす。
(でも、この虫は、飛ぶので、なかなか難しいが)
〇予防には、
浸透移行性の殺虫剤を散布。
〈オルトラン 乳剤〉
〈スミチオン 水液〉
〈モスピラン 液剤〉
〈ベニカ 水溶剤〉
(匂いがしないので、先生お勧めでした)
大容量の農薬は「ダントツ」という商品名
〈ベニカR乳剤〉
(水溶剤の方とは、成分が違うので、
輪番で使っても良いらしい)
〈ダントツ〉大容量なので、お得です。
成分は、ベニカ水溶剤と一緒
■無農薬に近い物(殺虫剤)として、
○アントム
これは、優しい農薬なので、
野菜にもOKだそうです。
アブラムシ、アザミウマ、粉じらみ、毛虫にも効く。
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◆「ホソオビアシブトクチバ」には?
シャクトリ虫に似ている
この虫には、
〈アファーム〉が効きますよ♪
スプレーボトルでは、
<スマキラーカダンプラス>
これには、アファームと同じ成分が
入っています。
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◆スリップス(アザミウマ)には?
暑くなってくると、よく花の中にいる
小さな点のような虫、それは
スリップスです。
花びらを舐めて、茶色く汚して
しまいます。
殺虫剤、オルトラン・スミチオン等が効きますが、
花の奥に隠れているので、
薬剤を散布しても効きにくいです。
殺虫剤を散布する時、
黒砂糖(白砂糖でも良い)2グラムを、
1リットルの水によく溶かして、
一緒に混ぜて散布すると、
甘い砂糖を舐めに、スリップスが
出てくるので、効果があるそうです。
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◆ハダニには?
ハダニは水をきらうので、
〇夏は、水やりの時に、葉の裏に、
シャワーの水をかける。
(ハダニは葉の裏にいます)
〇自然由来の物として、
「葉っぱ乳剤」(菜種油由来)の散布で、窒息死させる。
窒息死の効果があるもの、他には、
でん粉由来の「粘着くん」
スプレー剤のフマキラー「花壇セーフ」
(でん粉・やし油)、
「ベニカマイルドスプレー」
水あめ成分で、窒息死させる
最近ホムセンで見かける
「ロハピ」
も自然由来の物ですね
〇薄めて使う、ハダニ専用の殺ダニ剤は?
ハダニは、くもの仲間なので、
普通の殺虫剤では効きません!
殺ダニ剤を散布する。
ハダニ用の殺ダニ剤を少し書いておくと、
「コロマイト」、「テルスター」、
「ベニカグリーンVスプレー」、
「ダニ太郎」、「バロック」、
「ダニサラバ」も効果ありますよ!
薬剤は、葉の裏側にも
たっぷり散布する。
ハダニは葉の裏側にいます。
◎殺菌剤と殺虫剤は、
混ぜて散布してもOKだそうです。
◆薬剤の薄め方
①、容器に、最初に水を少しだけ入れる。
そこに、まず展着剤を入れて良く混ぜる。
(ダインなどをほんのちょっと)
とにかく、最初が水です。
②、次に、水を500CCに増やして、
薬剤を入れてわり箸?などで混ぜる。
溶けにくい薬剤は、ビーカーなどの、容器に、
ほんの少しの水をいれ、練るようにして、
少しずつ水を増やし、良く溶かしてから、
スプレー容器に入れる。
③、最後に足りない分の水を入れる。
(ついでに、リキダスなどの活力剤を、
一緒に混ぜると、葉が元気になるそうです)
薄め方は、こちらを見ると、
わかりやすいかもclick→★
注意!→ 散布が終わった後、
スプレー容器は、良く洗っておく。
そのまま乾いてしまうと、
スプレーが詰まってしまって、
使い物にならなくなる場合があります。
◆すご~く大事な話!!
ローテーション散布!
最初にも、書きましたが、
薬剤を散布する時は、
薬剤に対する、耐性が付いてしまうので、
3種類以上の薬剤を
用意しておいて、
1回毎に、違う薬剤を、
ローテーションで使用する方が良い!
どうしてかというと?
もし、1万匹のハダニがいて
(ちょっと、恐ろしい話ですが)、
薬剤の散布によって、かなり死んだけれど、
2匹だけ残ったとする。
その残ったハダニは、散布した薬剤に、強かったか、
最初から耐性を持っていたハダニです。
その後、その残ったのは、爆発的に増えてくる。
(パンデミック、というらしい)
なので、次に撒く薬剤は、
成分が同じ物を使ってはダメ。
その薬剤に強いダニが増えているのだから、
同じ薬剤を撒いても死なない!
ということで、
ローテーションで、
毎回違う系統の薬剤を使うのが、
効果的だそうです。
※品名ではなく、
中に入っている薬品の系統を、確かめて。
薬剤の系統は、
こちらで調べられますよclick→★
うどん粉病や、黒点病に使う、殺菌剤も、
同じように、ローテーションで。
ばらの生産者は、
たくさんの種類の薬剤を、
一回ごとに、変えて散布しているそうです。
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◆コガネムシには?
幼虫には、
顆粒の、オルトランDXや、
ダイアジノン、
ベニカxガード粒剤、
などを、ひと月に一回くらい、
株元に撒いて置くと、
幼虫が根を食べてしまうのを、防げます。
うどんこ病・黒点病に効果の
「ベニカXガード粒剤」は
コガネ虫の幼虫にも効果があるんです。
成虫には、
「ベニカ水溶剤」、「オルトラン」、
「スミチオン」などの、殺虫剤を
薄めて葉に散布。
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また、長くなってしまいました!
今日はこの辺で。
✿ご訪問ありがとうございました♬