本日は、i-wish ママになりたい vol.73「年齢と不妊治療」の特集記事より、「大切な可能性」についてのお話をしたいと思います。

 

子どもを抱き育てることが目的 うさぎのぬいぐるみ

不妊治療に臨む夫婦の目的は、子どもに恵まれ、育児しながら新しい家族設計をしていくことです。ですが、不妊治療に高額な費用をかけても、結果的に不成功に終わることもあります。保険診療であれ自由診療であれ、目的に倫理的な問題がない限り、人々は不妊治療に臨む夫婦が「最終的に子どもを育てることができること」を歓迎しているかと思います。

そう考えると、確実性の高い選択肢としてドナー精子やドナー卵子、代理母、養子縁組などの選択が社会的にもっと普及し、身近に感じられるようになってもよいのかもしれませんね。

 

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ドナー精子、ドナー卵子 代理母や養子縁組

2003年、不妊治療に特別助成金支援事業が開始された時を思い出すと、当時すでに卵子提供や精子提供、代理母の話題はあったと記憶しています。保険診療を望む声もあり、当時、切実な思いから個人で頑張っていた女性を思い出します。20年が経ち、保険適用は実現しました。生殖医療も進み、不妊治療のことを多くの人が知り、夫婦やカップルにとって早めの治療意識、検査意識も高まってきているように思います。

 

しかし、現実的に年齢と不妊治療の壁は超えられていないと多くの人が感じていることでしょう。なぜでしょう?‌それほど年齢因子は不妊 治療に大きくのしかかっています。逆をいえば、人の生殖プログラムは実に巧妙に体に存在し、人生の一期間を生殖年齢として示してくれているのです。

 

日本では、2002年12 月に厚生科学審議会先端医療技術評価部会‌生殖補助医療技術に関する専門委員会報告書の「精子・卵子・胚の提供等による生殖補助医療のあり方の報告書」について、厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課が次のように要約しています。 

「各非配偶者間生殖補助医療について、この医療を受ける条件を、子を欲しながら不妊症のために子を持つことができない法律上の夫婦に限るとし、各非配偶者間生殖補助医療等の是非について、それを受けなければ妊娠できない夫婦に限って、提供された精子・卵子・胚による生殖補助医療(非配偶者間生殖補助医療)を受けることを容認する」 

それが、「提供精子による人工授精、提供精子による体外受精、提供卵子による体外受精、提供胚の移植に当たり、代理懐胎(代理母・借り 腹)については、人を専ら生殖の手段として扱い、また、第三者に多大なリスクを負わせるものであり、さらには、生まれてくる子の福祉の観点から望ましくないため禁止する」……。

 

これを受け、日本ではドナー精子による人工授精や非配偶者間の体外受精がガイドラインのもとで実施されています。独自の倫理感で行われているケースもあるそうです。海外での実施に頼る人も少なくないようです。

 

代理母出産に関しては、日本では実施できません。海外では商業的に認められている国もあれば、金銭の授受がないか妥当な出費のみであれば認めるとしている国もあります。日本人が海外で代理母を頼んで得た子どもに関しては子どもを欲した夫婦の実子でなく、養子として認められ、育てることができます。 

 

法律的な影響もあるのですが、なんとも切なく思うのは、私たちだけなのでしょうか。

 

不妊治療の目的は、何でしょう?最終的に子どもを抱くことですか?それとも、‥‥‥‥‥‥

 

 

 

詳しくは、i-wishショップ楽天市場店で取り扱い中の

i-wish ママになりたい vol.73「年齢と不妊治療」をぜひご覧ください!

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乞うご期待!

少しでも早く妊娠していただけるよう願いを込めて、不妊治療情報センターが発行する「i-wish...ママになりたい」シリーズの新作「不妊の原因」ができました。不妊の原因は人それぞれです。WEBの相談コーナーに寄せられる内容からも複雑な現状が感じられます。その思いもあり、今回は不妊の原因特集を組みました。

これから治療を受けられる方や関係する皆様にとって、少しでも参考となり、何か治療への取り組み方にもプラス変化が起きますよう、ぜひ、お読みいただければ幸いです。治療中の方も、今の治療がどのような理由で行われているかの判断材料となることでしょう。そのほか、全国の不妊治療専門施設の紹介、専門医への取材記事、応援レシピや相談集など、内容盛り沢山!