本日は、体外受精とその流れについて少し見ていこうと思います。

 

 

 体外受精の流れ

体外受精は、夫婦の良好な卵子と精子を得ることから始めます。その目的は、命の誕生に結びつく胚を培養し、体に戻して妊娠を目指すためです。

卵子を得るためには、多くの場合、卵巣に刺激を与え、複数個の卵胞を育て、育った卵胞から成熟卵子を採卵します。移植に向けては複数の胚が準備できるよう、複数個の卵子の採卵を目指します。

 

精子はあらかじめ受精に問題がないかの精液検査を済ませ、採卵のタイミングで自宅採精か院内採精で準備します。

 

受精方法は大きく 2 通りあり、ディッシュ (シャーレ)上の卵子に精子をふりかけて受精を待つ通常媒精か、1 個の精子を直接卵子に注入する顕微授精があります。受精した卵(胚)は、培養器(インキュベーター)の中で分割成長します。育った胚が確保できれば、次に移植の時を迎えます。移植方法には、胚を凍結することなく採卵した周期に移植する新鮮胚移植と、凍結保存して違う周期に融解し移植する凍結融解胚移植があります。

それぞれ、胚の分割成長時期により、初期胚移植と胚盤胞移植があります。胚は見た目でグレード評価され、グレードの高いものから移植されるのが一般的です。

 

現在では、胚盤胞まで育ったものを凍結保存して子宮の状態が整った周期に融解して移植する方法がもっとも多く、着床に向けても手厚い診療が準備されています。

 

①精子・卵子の準備

              

 

受精

 

③培養・胚の成長

 

 

④移植胚

 

⑤胚移植、⑥着床

 

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