本日は、第二次性徴による男性・女性それぞれのからだの成長と、それに伴う生殖器の変化について詳しく見ていこうと思います。

 

 

女性のからだの成長と 生殖器と卵巣

 

思春期の第二次性徴で、生殖機能はほとんど完成します。視床下部の命令で下垂体から性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン[FSH]や黄体化ホルモン[LH])が分泌されると、卵巣に作用し、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロンなど)が作られます。女性ホルモンは血液に乗って全身に運ばれ、性的特徴が現れていきます。主な体の変化は、乳腺や乳管、乳房などが発達する、陰毛やわき毛が生える、体つきが丸みを帯びる、初経がくるなどです。

 

生殖器も発達します。卵巣は12 歳頃までは約 1.3gですが、第二次性徴が終わる頃には約 8.3gまで大きくなります。 成長とともにホルモン分泌量も増え、周期性が出てきます。子宮や腟、外陰部(陰唇や陰核など)も発達します。 

第二次性徴が起こらない(または完了しない)場合は、性腺機能低下症の可能性があります。性腺機能低下症は、卵巣の異常などが原因の原発性と、下垂体または視床下部の問題が原因の続発性にわかれます。例えば、無月経やターナー症候群(性染色体異常)などがあります。

 

 

 

男性のからだの成長と生殖器と精巣

 

下垂体から分泌された性腺刺激ホルモンは、精巣に作用し、男性ホルモン(アンドロゲンやテストステロンなど)が作られます。男性ホルモンもまた血液に乗って全身に運ばれます。主な体の変化は、陰茎が大きくなる、陰毛や体毛(わき毛、ひげなど)が生える、喉仏が出て声変わりをする、筋骨格系が発達して逞しい体つきになる、精巣が大きくなって精巣容量が増し、精通(初めての射精)が起こるなどです。精通は下垂体が分泌するホルモンに精巣が正常に反応して精子が造られるようになった証で、以後は一生精子が造られます。

 

男性にも性腺機能低下症が起こります。 精巣の異常が原因の場合(原発性)と、視床下部や下垂体の問題が原因(続発性)の場合にわかれます。例えば、クラインフェ ルター症候群(性染色体異常)や停留精巣(精巣が陰嚢のなかにない)、カルマン症 候群(思春期が遅れてホルモンが不足する遺伝性疾患)などがあります。

 

※男女とも成長・発達には個人差があり、 子どもを望む人は、早めの検査・治療が必要な場合があります。

 

 

 女性の生殖器

 

 

 男性の生殖器

 

 

 

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