相談

 

主人の血液検査の結果についてですが、抗精子抗体が陽性でした。
先生は、精子の濃度がある程度あるので、運動率は悪いが、抗精子抗体も弱い陽性なので妊娠しないことはない、との判断でした。


「以前、AIH(人工授精)を行う際の精子の状態が非常に悪く、濃度も調整後1/1000だったことは関係無いのか?」と尋ねたら、もう少し様子を見て判断しようとのことでした。

でも、2回目のAIHの日も決まってます。


実際、抗精子抗体が陽性でも妊娠する確率は、どれくらいなのでしょうか?
タイミング法では難しくなりますか?

人工授精、体外受精ならどのくらい確率が上がるのですか?
 

また、難しいとは思いますが、薬で抗体反応を弱める方法など無いのでしょうか?
前回こちらで相談したときの疑問点を先生に話したところ、AIHを行う際に精子の状態が悪くても調整したらお金が発生するので、処置を止める事は出来ないと言われましたが、それは一般的なのことですか?

36~40歳・千葉県

 

 

 

 

  お返事

 

不妊治療を行っているカップルの中には、ご主人が抗精子抗体を持っている方もいます。

弱い抗精子抗体の場合は、自然妊娠をしているご夫婦や人工授精で妊娠しているご夫婦もいらっしゃいます。


精液検査の結果については、一度の検査結果だけで考えるのではなく、数回の検査をして平均値や中央値から判断して、治療を計画します。

なぜなら、精液量や精子数などは変化が大きく、その差が2〜4倍、それ以上になることも珍しくないからです。
人工授精当日の精液検査の結果が良くないと、妊娠の確率が下がってしまうように思いますが、調整後の精子の数や運動率に問題がなければ可能性はあると思います。

調整後の結果が良くない場合は、承知して人工授精を受けるか、キャンセルするかのどちらかで、その選択権はあなたにあります。


男性の抗精子抗体が陽性の場合に、人工授精での妊娠率がどのくらいかわかりませんが、体外受精や顕微授精であれば、一般的にいわれる25〜30%の妊娠率と考えていいと思います。

ただ、40歳前から妊娠率は低下します。それらを含め、ご主人とよくご相談ください。

 

 

本コーナーは、不妊治療情報センターに日々寄せられる相談とそれに対するお返事を抜粋したものです。不妊治療で悩まれる方は全国に多くいらっしゃいます。私たちは、みなさまが少しでも不安や心配なく妊活や治療に臨めるように願って無料の相談コーナーを運営しています。