医療法人オーク会が行なった調査結果の報告が届きました。
2022年4月より不妊治療、体外受精の保険適用に伴い、採卵を行なった患者さんの年齢、また保険適用範囲の年齢層(40歳未満、43歳未満)と適用外の年齢層(43歳以上)の患者さんの割合などを調査したとのことです。

調査結果を見てみると、保険診療開始前と後では、患者さんの動向の違いがよくわかる、保険診療をかなり意識して治療を受けているという印象を持ちました。

早速、ご紹介していきましょう。

 

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不妊治療を専門とするクリニック・グループ医療法人オーク会(本社:大阪府大阪市、以下オーク会)は、 4月からの不妊治療保険適用の前後で受診する患者さんにどのような変化があったのかを調査しました。
大阪(オーク住吉産婦人科オーク梅田レディースクリニック)と東京(オーク銀座レディースクリニック)のクリニックにて採卵を行った女性の患者さんについて、保険適用直前の 3 月と適用直後の4 月について年齢別で調査を行いました。

 

 

  1、採卵を行なった患者さんの平均年齢は、-0.4歳

 

 

4月 に 採卵を 行った患者さん は、 前月と 比較して 29.4%増加しています 。 3月と 4月の採卵 を行った方の平均年齢は、 3月の38.2歳から 4月には 37.8歳と0.4 歳若返りました。(グラフ1)

 

(グラフ1)

 

 

 

 

全体の患者さんを保険適用、適用外の年齢で調査してみると、 3月に保険適用年齢の患者さんが 77.3%だったのに対し、 4月には7.7 ポイントアップの 85%となりました。反対に、適用外の年齢は 22.7%から7.7ポイントダウンの15%となりました。(グラフ2)

 

(グラフ2)

 

 

 

  2、年齢別では全体的に増加。中でも増加率が高いのは、36歳〜40歳

 

年齢別で患者さんの年齢を調べてみたところ、36歳~ 40歳が4.8ポイントアップで一番増加しており、 次いで、 41歳~ 42歳が2.4ポイントアップ、31歳~ 35歳が2.3ポイントアップと続いています。
反対に、保険適用外の年齢が含まれる43歳以上は-7.7ポイント、減少しました。(グラフ3)

 

(グラフ3)

 

 

 

  田口早桐 先生のコメント

 

保険適用がはじまった4月と前月を比べてみると、初診の患者 さん が増えている印象です。

若い年齢で治療に入られる方、ステップアップ (体外受精等 をされる方が多くなりました。一般不妊治療 タイミング療法、 人工授精 を既にしていて、ステップアップで来院される方が多い印象です。
4月以前より治療を受けていた患者さんで特殊なオプションをつけた治療を希望されていた方も、4月以降は保険適用内の内容に変更して治療されている方もいらっしゃいます 。