ポイント 日本人はセックスの年間回数が世界最下位!

 

子どもを望む夫婦には、セックスは大事なもの。人工授精をしていても、体外受精をしていても、やっぱり大切です。

なぜなら、子孫を残すためだけのものではなく、愛を確かめ合う方法でもあるからです。

ですが、日本人は1年間のセックスの回数が世界最下位という、まったく輝かしくない成績を残しています。これは、イギリスの大手コンドームメーカー、デュレックス社の「デュレックス・セクシャル・ウェルビーイング・グローバル・サーベイ」が、全世界26カ国、2万6000人を対象にした調査(2007年)からわかったことで、1位ギリシャ164回、2位ブラジル145回、3位ロシア・ポーランド143回に比べ、日本は26位で48回、前の順位の香港でさえ82回とダントツの最下位です。

世界平均は103回で3、4日に1回というペースですが、日本は週1回にも満たない状況(年間52週)なのです。

3、4日に1回の頻度のセックスといえば、赤ちゃんを欲しいと願う夫婦へのいわゆる「おすすめ頻度」になります。ですから、

  sao☆ 子づくり期間中は、ギリシャ人になったつもりで! 

  sao☆ せめて排卵期まではギリシャ人になったつもりで! 

これからのセックスライフを考えてみましょう。

 

 

ポイント スムースな体位ってあるの?

 

人の体は、基本的に手や指の数、臓器の数など同じものが同じ数だけありますが、その大きさや位置には個人差があり、女性の腟口の位置にも個人差があります。

腟口は、セックスの際には男性の陰茎を招く入り口で、入り口の大きさや位置は個人個人違いがあり、また、年齢によって位置が変化するようです。

さて、その位置ですが、足を広げて仰向けに寝てお腹側に近ければ「上つき」で、肛門側に近ければ「下つき」になりますが、月経中にナプキンを中央より前側につけた方がいい人(前漏れしやすいタイプ)は「上つき」で、中央付近につけた方がいい人は「下つき」と考えていいでしょう。ちなみに前漏れしやすいタイプの人は、羽根つきナプキンだと位置がどうも合わないという方もいるようです。

また中にはナプキンが血液で汚れる位置が「ちょっと以前と違うような…」という方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

幼い女の子の多くは上つきです。思春期頃から女性は肉付きが変わってきますが、お尻の筋肉がつくに従って、それに引っ張られるように次第に下つきになっていきます。逆に筋肉が衰え、お尻が下がってくると前つきになる傾向があります。

つまり、プリプリしたヒップの時代は下つき、だんだんと年を重ねヒップと太もものラインがわからなくなってくると上つきになってくるわけで、いわゆる妊娠適齢期の女性の多くは下つきのようです。

個人差あり、年齢による変化もありますが、上つき、下つきによって、セックスの際にスムースに挿入しやすい体位があります。

上つきの人は、正常位はスムースですが、後背位だと男性がもたつくということがあるようです。

下つきの人の中でも、肛門側にとても近い場合には後背位がスムースで、正常位だと男性が入れづらいということがあります。

「ここ!」というときに、夫がもたついちゃって興ざめ! という方は、そんなことが関係しているかもしれません。

上つきの方は、後背位の時には、なるべくお尻を高めに上げて、お尻を突き出すようにしましょう。

下つきの方は、正常位の時には、膝を抱えるように上げてみましょう。

 

 

ポイント マンネリなのよね…

 

結婚して何年も経つと、夫がどうやって誘ってくるか、次に何をするかなどの手の内がわかり、「あぁ、やっぱりね」と思うことがあるかもしれません。

「ほら、右のおっぱいからだ」とか「次はパンツを脱がすんでしょ?」とか、そんなことを考え出したら黄色信号です。

黄色信号が点滅したら、まずは頭を空っぽにしましょう。そして、次の行為に移る時に夫の意表をつきましょう。

マンネリを感じているのなら、それを打破してくれることに期待をせず、仕掛けてみるのも一手です。

例えば、始まりの時に、夫と自分の位置を逆転させて、自分が下になっているのなら、上になってみる。服を脱がされる前に、夫の服を先に脱がしてみる。いつもと反対のことをすると、ちょっと興奮するものです。

 

 

ポイント イッタ方がいいの?

 

セックスで、イッタことがあるか、ないかという質問に「あります!」と清々答える女性は少ないのではないかと思います。

「アダルトビデオの女優さんは、『イク、イク!』と言ってるけど、本当かしら?」

と思っている方もいらっしゃるでしょう。

実際問題として「みんな、イクの?」というと、そういうわけでもないようです。

先ほどの世界的な調査では『イク』平均が32%なのに対して、日本人女性はわずか11%でした。日本国内でのセックスに関する調査には、コンドームメーカーのジェクス社が行った「ジャパンセックスサーベイ」があり、2013年の調査結果から「絶頂感を感じたことがある」と回答したのは約81%でした。ただ、内訳を見ると「いつも」は約12%、「だいたい」は約23%、「ときどき」は約21%、「たまに」は約26%でした。

頻度を表す言葉は、受け取る側によっても多少違いがあるので、「いつも」は文句無しの100%。

「だいたい」は80%くらい。「ときどき」は50%くらい。「たまに」は30%くらいとしましょう。

それに当てはめて考えると、約35%くらいがいわゆる「イク人」なのでしょう。

イッタことがある人は、年代を重ねると増えていきます。ということは、セックスも訓練なのです。

相手あっての問題ですが、夫も、妻も、年数と回数を重ねた方がテクニックも上がり「イク人が増える」傾向にあるようです。

では、セックスでイッタ方が妊娠しやすいのか? といったら、それとこれとは関係はないでしょう。具体的に「いつもイク人」と「だいたいイク人」の妊娠率の違いが統計的にあるかどうかもわかりませんが、もしもそれが妊娠しやすさにつながるとしたら、日本はもっと妊娠できないことに悩む人が多くなってしまいます。

ただでさえ、回数が少ないのに…。

 

 

ポイント 性欲がなくなってきた?

 

結婚したばかりの頃、またもう少し若かった頃から比べて「性欲がなくなった」と思う方もいらっしゃるでしょう。

性欲については、年齢による変化もあるようです。また性欲の減退に沿って、女性はなかなか濡れないという変化も起こりやすくなります。このような変化は40代も半ばを過ぎ閉経が近くなると実感する方も増え始めますが、妊活時期の女性は、まだまだそれよりも若い世代です。

日々のストレスや体の疲れから性欲の減退が起こり「排卵日じゃないしなぁ」と夫の誘いを断ったり、また断れずに「明日も早いのになぁ」と思っていたら、だんだんとセックスは嫌なことになってしまうでしょう。

性欲がなくなってきたのは、愛情がなくなってきたから? だんだんと冷めてきたから…なんて、思い返してはいませんか。

付き合った頃のドキドキ感や、新婚当初のワクワク感から比べれば、トーンダウンしているところもあるかもしれません。それはお互いさま。

でも、夫への理解は深くなっているのではないでしょうか。

話し方や仕草、癖などから何を考えているか、次に何をするかがわかるのは、結婚年数を重ねるごとに増え、またその対処法も見つけているのではないでしょうか。

そして、子どもを授かりたいと願う今、夫婦にとって大切なページを綴っている時期だと思います。

セックス云々を、ちょっと横に置いておいても、今日は寝る時に手をつないでみましょう。

「あなたが大切よ」と想いながら。

そこで、もしも夫が「排卵日か?」となったら、「そうかもしれないけど、単純にしたいのよ!」と逆手に取って、押し倒すのも一手です。

いつもと違うことをされたり、したりすると、疑われたり驚かれたりしますが、やっぱり、少し興奮するものです。

 

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このお話は、「i-wish ママになりたい 妊娠力を取り戻そう!」に掲載されています。

 

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