妊娠しやすい日は、排卵日の2日前なんだそうです!!

 

妊娠適齢期(20代から30代前半)の女性が、1回の排卵で妊娠する確率は25〜30%で、年齢が上がるにつれて妊娠率が低下することや、妊娠までにかかる時間が長くなることがわかっています。

多くの夫婦にとって、妊娠は性生活の延長線上にあり、実際に出産につながっています。

しかし、「なかなか妊娠しないな」という夫婦は、基礎体温を測って排卵日を予測したり、市販の排卵日予測検査薬を利用しながら性生活のタイミングを合わせてきた方もいることでしょう。

では、実際に排卵と性生活のタイミングにおける妊娠率は、どのように関係しているのでしょう。

ヒューマンリプロダクションという医学雑誌に発表された2002年のデータに、大変興味深いものがあります。

排卵日の8日前から2日後までの性生活で、排卵日をゼロ日として、いつが妊娠する確率が高いかを女性の年代別にグラフ(表1)にしたものです。

このグラフを見ると、排卵日2日前の性生活での妊娠率が高くなっていることがわかります。

これには、卵子と精子の寿命が関係していると考えられ、排卵日の2日前に性生活を持った場合、排卵されてくる卵子を精子が待ち構えている状態になります。

排卵日当日の性生活の場合では、排卵の時間によっては卵子の受精能力が弱まってきてから精子と出会うタイミングになることが考えられ、それが妊娠に結び付きにくくなるのでしょう。

排卵日の6日前でも妊娠しており、排卵日に近づくに連れ妊娠率が上がっています。これは、精子の寿命が関係していると考えられます。

また、夫婦が同年代のケースと、男性が女性よりも5歳以上年上のケースに分けた、年代別の紹介グラフ(表2)では、男性の妊娠させる力も年齢とともに低下することがわかります。

その低下は40歳以上から特に見られます。また、これは妻の年齢との関係もあるでしょう。このことから、夫婦が何歳であっても、なるべく正確に排卵日を特定し、その2日前くらいには性生活が持てるように工夫するといいようです。

ただ、排卵日を特定するのが難しい場合には、排卵日までの間に2、3日に一度の性生活を持つのがいいでしょう。

 

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このお話は、「i-wish ママになりたい 妊娠力を取り戻そう!」でご紹介しているものです。自分が持っている妊娠力を最大限に引き出すためには、さまざまな医学的根拠(エビデンス)を知って理解することも大切です。

もちろん妊娠しやすいからだづくりも大切です。ですから、どうしたら妊娠力を取り戻せるか? のお話もたっぷりとご紹介しています。

ぜひ、一度、読んでみてくださいね!

 

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