8月の半ばになっていた。


あたしはお腹がぽっこりして妊婦らしくなってきた。


妊娠したのわかってか真司はためらわずに中だしした。


セックスするとお腹が張る。


夜も会って車の中でやった。


あたし何?


ふと疑問に思う。


いたわりなんて感じられない。


ただセックスだけの結びつきになってる気がした。


最悪。


激しいセックスして子どもがおりちゃうの待ってる気もした。



こんなの愛じゃない。



あたしはおろそうと決めた。



真司に愛されていたからこの子を産むつもりだった。



でもこんな愛のないセックスなんていやだ。


簡単に決めたわけぢゃない。


悩んで迷って一人で泣いて
ずっと葛藤してきた。


煮え切らない真司の態度にも嫌気がさしてきた。




おろそう。




ごめんね…




妊娠のことで真司とたくさん話した。



やっぱりおろした方がいいんかなぁ・・・。


だってさ自分たちの無責任な行為でこうなってしまったから、ちゃんと考えなくっちゃ…。



真司はあたしの言う言葉に考えてはいるけど、できることなら面倒臭いことは避けたいのが伝わってくる。


おろして─とははっきり言わない。
産むというあたしの一人よがりに過ぎなかった。
もしかしたら妊娠を疑ってんかもしれない。



とりあえず2人で産婦人科に行ってみよう──。

あたしは言った。




おろすのは別として真司にちゃんと向き合って欲しかった。




おろすかおろさないかを考えながいるのは、お腹の子に申し訳なくて仕方ない。



あたし達は産婦人科に行った。



でも、なんと午後休診。




これっておろすなってこと?!




あたしは勝手に解釈した。


二軒目の産婦人科に行った。


「ここは避けたいな。」と真司。


「なんで?」


「みゆが産まれた医者なんだ。」


はぁっ?!!!!



あたしは耳を疑ってしまったょ。


つかみゆが産まれたところとしても30年も経ってんだぜ!!


この状況のなかよく言えるょっっ(怒)

あたしは言いたかったけど我慢した。

超音波検査をした。



台がひんやり冷たかった。



超音波の写真をもらって真司にみせた。
あまりピンときてないようだけどあたしの妊娠を現実的に受け止めてくれたようだった。


「こういうのみたら産みたくなっちゃうね」あたしは言った。



真司は待ち時間に疲れていたょうだった。




後日一軒目に行った産婦人科に行った。
おろすことを考えてだった。




「おめでとうございます。3ヶ月ですね」


超音波の映像をみた。


この子は生きようとしてる。



あたしには分かる。



「ちょっと訳あって今迷ってるんです…あたしは産みたいんですが…」


おろすのだったら早い方がいいと言う。
よく考えてまた連絡下さいと言われた。



「あたし産みたいな。真司の迷惑にならないようにするから──」


その翌日あたしは電話をかけた。「あたし産むことにしました。
自分ちの近くの産婦人科にするんでいろいろありがとうございました。」



正直迷っている。


旦那にもまだ言えない。



自分が一人闇の中を彷徨っていた。



産むのは簡単。その後どうなる?
せっかく宿った命。



おろすとかおろさないとか
そんな簡単な言葉で決めたくなかった。


簡単におろす事なんて、その方がおかしいよ。


あたしの中では産むと決めていた。



妊娠に至るまでのセックスは

ほんとに何も考えないただ愛その
ものの行為だった。



あたしの中に精子が入ってくる瞬
間がたまらなく好きだった。



ドクンドクンと脈を打つ真司のものを
感じてるだけであたしは幸せだったんだ。




あたしが真司の子が欲しいと思う
のには訳があった。


みゆに対しての嫉妬───。


真司がいくらお前だけだって言っ
てくれても

みゆに気持ちがあるのがわかる。


それが切なかった。



真司の子を妊娠すればあたしに

もっと気持ちが向いてくれるって

そう思った。



あたし最低なんかも。



おろすとかおろさないとか言う以前の無責任な行動なんかもしれない。


みゆに対しての嫉妬とはいえ、愛
してる人の子を産めることが

その時のあたしは

幸せだと思っていた。





周りの友達にも相談してみた。



賛否両論。



反対している友達は


今いるあたしの子供たちがかわい
そぅだと言う。

成長して顔が違ってくれば

何でって事になるよって。。。



なんて現実的。


でも普通はそう思うんか。



あたしがおかしいのかも。




とにかくいろんな意見をもらったけど、あたしの強い意志にわかってくれた。


旦那にいつ言おう。