このブログの意味は…
下矢印




樹は小学校の同級生です


男子とはよく遊んでいた樹ですが
シャイなのか 女子とは距離を置き
口数の少ない男子でした


同じクラスでしたが 樹と会話したことは
私の記憶にないくらい
ほとんどありませんでした





ある日 学校でのことです


私を含む数人は 美波と話をしていました


美波
『ねぇ  みんな誰が好きなの?』












でた!












思春期の女子には
あるあるの会話でしょうか


恋バナで話が盛り上ったりもしますよね


でも 美波からの この話の振りには
女子は気を付けなくてはいけません



以前もありました


『誰が好き?』
と聞いてくる美波には
[私は好きな人がいる]アピールです


そして みんなの好きな人を聞いたあとに
『私は○○が好きなんだ』
と一番最後に言います


気を付けなくてはいけない理由


それは 以前 美波がこの話題を振った時
先に答えた(言わされた)子が
美波の好きな男子と一緒だったのです


『えー!そうなの!?
実は私も○○が好きなんだよねー』


翌日から その子は美波の標的になり
シカトと仲間外れに合いました


数日間その状態だった その子は
『もう○○の事 好きじゃなくなった』
と美波に言いました


『えー  そうなの?ふぅん』


美波の態度は その時から元に戻りました


その経験があるので みんな答えに慎重です


『ハルは? 今 誰が好きなの?』







いきなり私か!
美波の隣にいたのが悪かった…




今までは
みんなが言った男子の名前を聞いた後に
美波の反応を見て
誰かと被るように言っていました


私の中での安全策です




そもそも 好きな男子がいませんでした


『あ……私?  今 好きな人いないよー』


正直に答えてみました


『そんな訳ないでしょ? ねぇ 誰?』


分かっていましたが
美波にこれは 通用しません


私は みんなの為にも
意を決し 言ってみました


『そーゆぅミナミは?誰が好きなのー?』


美波に振ってみました


『私? ふふふっ♪ナイショ♪』

『ハルが教えてくれたら  教えてあげる♪』









手強いな。








美波は明らかに
自分の好きな人を言いたそうです


でも まわりも道連れにします


『ねぇ 誰が好きなの?』




困りました…

今この 美波のルンルン♪気分を害したら
私は何をされるのだろう


美波の詰め寄りに 私が言ったのは


『イツキ…』


でした

美波と被る可能性が まずないと判断しての
咄嗟の言葉でした


樹の事は
好きでもなければ 嫌いでもない
なにより 話した事がない


『えーーー!?イツキ!?
ハルってば イツキのどこがいいの!?』


とても驚いていました


『な……なんとなく?』

『へぇー!ハルって変わってるね!ウケる』



何か別のダメージを負った気がします



他の子も 恐る恐る答えました


今回はみんな
美波の標的から回避できました


『次はミナミの番だよ
ミナミは誰が好きなの?』


ルンルンの美波に聞きました


『私はねぇ……     進藤♪』














先生っ!?









美波が好きな人は 担任の先生でした









クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー



樹の話しを書くつもりが 

ほぼ 美波の話しになってしまいました…




続きます