出来損ないのシェヘラザード 23 | 気まぐれ・・・美男のお部屋

気まぐれ・・・美男のお部屋

気まぐれに、美男ですねのお話をいろんなテーマで綴ってみたいと思っています。
宜しければお付き合い下さい・・・ぺこり。

 

 

 

 

「ほら やるんだったら 一思いに行かないか!

 私は お前に殺されてもいいが 苦しむのは嫌だ!!」

 

 

ヘイの祖父は 重ねている テギョンのナイフを持った手に

さらに力を入れようとする

 

 

「くそっ!」

 

 

小さく声を出したテギョンは そのまま重ねられている手を払い

持っていたナイフを投げ出した

 

 

・・・ カラン カラン 

 

 

教会の真っ白な床に 無機質な金属音がし ナイフが転がっていく

 

 

「・・・ うううっ」

 

 

シンとした教会に テギョンのむせび泣く声だけが響いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ 結局 母さんは 馬鹿な女だったんだな

 

 あんたみたいな男を 最後まで忘れられなかったんだ」

 

 

ポツリと漏らしたテギョンに

 

 

「をぃ ・・・ お前 人の最愛の女を悪く言うな!」

 

 

言い返す ヘイの祖父

 

 

「人の女って ・・・ 俺の母親だ!

 

 ってか 捨てておいて 何カッコつけたこと言ってるんだよ」

 

 

さらに 言い返す テギョン

 

そんな テギョンに ヘイの祖父は フッと笑うと

 

 

「お前の本当の父親よりは マシだったみたいだぞ

 私は 本当に ・・・ 出来ることなら ファランと結婚したかった

 

 だが お前が誘拐されたころ

 病気に罹っていることが分かった

 

 治療法が確立されておらず 徐々に弱っていく未来しか予想できない

 だから ファランの足手まといにならず

 さらに 妻から お前たちを守るためにも お前たちの前から消えたんだ」

 

 

「お前 ・・・ あれから 何年経ったと思ってるんだ?

 今の歳まで生きてるって 充分長生きしてるぞ

 

 それなのに 俺に殺せだなんて ・・・ 死ぬ気なかっただろう?」

 

 

忌々し気に言うテギョンに

 

 

「ふぉっふぉっふぉ ・・・ 医学の進歩は素晴らしいもんだな

 まぁ どちらにしても もう この年だ

 

 心残りは?と自問すると 真っ先に テギョン ・・・ お前のことを思った

 

 探してみようと 興信所に依頼したら

 灯台下暗しだな ・・・ お前がこの会社にいることが分かった

 

 まぁ 私は 社長を引退してから

 極力 会社のことには関わらないようにしてきたからな

 

 そのうちに お前は ヘイの婚約者になるし

 会社を潰そうと画策しているようだって言うのがわかったし

 これは 私に復讐しようとしているんだなって・・・

 

 

 だから お前がやってくるのを待っていたんだ

 

 ・・・ 憎んでいるんだろう? 殺さなくていいのか??」

 

 

妙に 穏やかな顔で ヘイの祖父は語り掛ける

 

テギョンは 大きなため息を一つつくと

 

 

「・・・ もう いい

 

 このまま どこかに消えて 

 あんたが 病気で一秒でも長く苦しむように祈っとくさ

 早く くたばれってな!」

 

 

 

 

 

 

不貞腐れた顔で 言った

 

 

そんなテギョンの顔をマジマジと見ながら

ヘイの祖父は

 

 

「ヘイの父親 ・・・ 今の社長は 元々 人の上に立つ器ではなかった

 だが 私の息子と言うだけで その地位を欲し 継いだ

 

 しかし 能力のないモノのやることだ

 この会社の経営は 表に出ていないだけで すでに傾きかけている

 

 それに 息子は 逮捕されるだろう

 テギョン お前が会社を潰そうと いろいろと画策していることが 

 発動し始めているぞ!

 

 なぁ ・・・ お前はファランの遺した 私の息子だ

 誰にも文句は言わせない 

 

 お前 ・・・ 会社を継がないか?」

 

 

言ったのだった

 

 

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お付き合いありがとうございます。

 

はぁ~っ

テギョンさん 思いとどまってよかった

 

土ワイや 火サスでいう ふなこっしーが出てきたあたりかなw

 

おっぺけからの シリアスですが

まぁ 二部構成ってことで 許してくださいませw

途中で 何度も挫折しそうになったけど 

とりあえず あと数話なので 書ききるっ!!

 

 

桜が 一気に咲いて 一気に散っちゃいましたねー

今年は 花見をする暇もないほど 天気が安定しないよね

あー 花見したかったなーー

 

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