こんにちは、ピロコです。
今日はバレンタインデーですね♪
わが家では昨日
毎年恒例の
『Aちゃんによる友チョコづくり』
が盛大に行われました。
…
Aちゃんの友チョコづくりは
前回の記事の通り、
毎回結局ピロコが
経済的にも時間的にもメンタル的にも
ひどい目に遭い続けてきたため
今年は先に
『金は出さない。片付けないなら台所も使わせない』
と
Aちゃんに釘をさしておいたわけなのですが。
…
結局Aちゃん、
私に見放されて、
どうしたと思いますか?
…
はい、
皆さんのご想像通りですね、
いつものように
義母
を招集して
材料費を全部出させた挙句
ついには義母に
『バァバも一緒にチョコを作ろう』
と言ってそそのかし
うちの台所で
(義実家の台所は汚すぎるので)
二人で一緒に作ることにしたのですよ。
…
かわいい孫に頼られて
もちろん義母は上機嫌。
なんでも昨日は
Aちゃんの学校終わりに
大はりきりで学校の近くのコンビニまで
車で迎えに行ってくれたのだそうで、
その後二人連れだってスーパーで仲良くお買い物。
そのあまりの楽しさに
わが家に到着するころには
義母のテンションはMAXになっていたようで、
うちの玄関を開けると
『は〜い!バァバが来ましたよぉぉ〜』
と
「お待たせしました」感満載で
小躍りしながら入ってきたのです。
(誰も待ってもいない)
…
今年のAちゃんの友チョコは
これまた難易度の高い
『チョコトリュフ』
にしたのだそうで。
(こんなやつですね)
材料を買ってきたAちゃんと義母は
こちとら夕飯の支度をしているっていうのに
そんなのおかまいなしで
買ってきた材料をテーブルいっぱいに広げで
わちゃわちゃ
やり始めました。
(迷惑。)
…
Aちゃんは
レシピ本と首っ引きになりながら
チョコレートを湯煎して溶かしたり
それにクリームを混ぜたりして
ガナッシュ
なる
チョコトリュフの中身になる
ネッチョリした部分を作り始めました。
…
そして
そんなAちゃんの様子を
まるで初めて歩いた赤ちゃんでも撮るかのごとく
『わ〜すごいわね〜!』
『さすがぁ〜!』
などと
賞賛の合の手を入れながら
動画に収める義母。
…
なんだ?
この茶番は。
女子高校生がチョコをこねている姿なんて、、
そんなに大騒ぎするほどのものじゃないだろ…?
…
私はそんな二人の様子を
完全にシラけきった目で
冷たーく見ていました。
…
ガナッシュの準備ができて
いよいよそれを
トリュフの大きさに丸めて冷やす
という工程に入った、
その時でした。
…
義母が突然腕まくりをして
『バァバも丸めるの、手伝うわよ』
と言って
Aちゃんが小分けにしたガナッシュの一部分を
自分の手に乗せたのです。
…
ああああっ
…
義母…
アンタ、
テンション高く外から入ってきて、
チョコづくりをするAちゃんを撮影して、
そして今
ガナッシュを掴んだその手は
一度も
洗って
いないぞ。
…
出ました、
不衛生な義母の
悪いクセ。
手を洗わずに食べ物を素手で触る。
生肉を切った包丁でサラダ用の野菜を切る。
テーブルや床を拭いた雑巾で子供の口を拭う。
食器を洗うスポンジで排水口も洗う。
…
いつもそんな調子で
恐ろしいほどに不衛生だから
その昔は
義母のおにぎりを食べた連れ子たちが
黄色ブドウ球菌にやられて
食中毒状態になり
大変な目に遭ったというのに。
…
いつ洗ったかもわからない手で
ネチョネチョしたチョコガナッシュを
こねくりまわす義母。
そんな地獄絵図を目の当たりにして
私は完全に
言葉を失ってしまいました。
…
いや、
ちょっと待って。
もしこの「義母がこねたチョコ」を
Aちゃんのお友達が食べて
食中毒でも起こしてしまったら…?
…
前回の食中毒は
まだ家族だけが被害に遭ったので
(私と実子は食べなかったので無傷)
被害は最小限で済みましたが、
もしこれが
Aちゃんのチョコを食べた人全員に広がって
集団で緊急搬送!
なんてことになったら。。。
…
私は想像するだけで
そのあまりのことの重大さに
手が震えてきました。
…
なので私、
とっさに1枚小さなお皿を出して
義母にこう言いました。
『お義母さんが作ったやつは、こっちに乗せてください!』
…
義母は一瞬キョトンとしていましたが、
すぐに
『あ、そうね Aちゃんがお友達にあげるんだもの、Aちゃんが作らないとダメよね〜』
とペロッと舌を出して
(テヘペロじゃねーよ)
自分がこねたガナッシュを別の皿に
ポロリと乗せてくれました。
(危機感ゼロな)
…
ふぅ…
とりあえずよかった。
とりあえず集団食中毒の危機は
回避できたぞ。
…
と思ったのもつかの間、
そんな義母にAちゃんが
こう声をかけたのです。
『バァバもジィジの分、作るんでしょ?あと2〜3個作りなよ』
…
聞けば二人、
材料を買う時に
『バァバはジィジ用に作るから、多めに材料を買って一緒に作ろう』
ってことに
していたのだそう。
(なんて余計なことを…)
…
すると義母は
『そうねあと2個でいいかしら』
とか言いながら
また汚ねぇ素手のままで
ネチョネチョのガナッシュを
丸め始めました。
…
でもまぁ、
どうせ義父が食べるなら
別にいいか。
義父は毎日
義母の作ったものを食べているから
相当免疫が高まっているはずだし。
…
私はそう思って
義母が自分で丸たものを
Aちゃんの方にまぜこまないことだけを確認しながら
あとはすべて
何も見ぬふりをして
放置していました。
…
しばらくすると、
丸めたガナッシュを冷やし固め、
いよいよ外側のデコレーションになりました。
まぁ〜この外側のデコレーションの
大変さたるや。
柔らかく湯煎したチョコにくぐらせたガナッシュを
網の上で転がして
程よく全体に『ツノ』を作る。
…
シンプルな作業ながら、
ベタベタの溶けたチョコレートの扱いに
大苦戦するAちゃん。
不器用な義母も一緒になって
そこらじゅうをチョコレートだらけにしながら
大苦戦で『ツノ』を作っていました。
(片付けまでやるって約束ですからね、私は何もしませんよ)
…
やっと出来上がったのは
作り始めたから
約2時間後。
冷蔵庫から取り出した
チョコトリュフは
見た目はそれなりに見えて、
あとはきれいにラッピングをすれば
なんとか成功したのではないかな?
という感じに仕上がっていました。
…
私が
『上手にできたね〜♪』
などと言いながら
Aちゃんが作ったチョコトリュフを眺めていると
隣にいた義母が突然、
自分が作成した5個のチョコトリュフの中から
1個をつまんで
(また素手で)
私に渡してきたのです。
…
え、
いらないよ?
絶対。
てかむしろ、
それは
「普通の人は食べたらダメなやつ」
ですから。
…
私はとっさに
『いやいや、せっかく作ったのだから、お義父さんにあげてください!!』
と
全力で手を振って
お断り
しました。
…
でも義母は
『あら、せっかく作ったのだから、ピロちゃん試食してちょうだいよ私たちの力作なんだから』
と
そのトリュフをつまんだ手を
グイグイと私に近づけてくる。
…
いやぁぁぁっ
…
義母が
洗ってもいない手でこねたチョコなど
誰が食べたいと思うのよ。
不衛生すぎて
恐怖すら感じるわ。
…
断り続ける私と
食えと引かない義母。
激しい攻防戦の末、
ついに義母は
私の手をむんずと掴むと
『いいのいいのこれも私のピロちゃんへの感謝の気持ちだと思って、受け取って』
と言いながら
手のひらに
義母の手汁が練りこまれたチョコ
を
無理やり置いて
満足げな顔をしていました。
(毒味チョコで『感謝の気持ち』を表すなよ)
(さっき「試食」って言ったじゃねーか)
…
義母の手汁チョコを
どうしても食べないといけないという
地獄のような状況。
…
私は泣きそうになりながら
消え入るような声で
『そ、それでは…いただきます…』
と言い
その気持ちの悪いトリュフを
まるで芋虫でも食べるかのように
視覚と嗅覚をすべてスイッチOFF
にして
口に入れました。
…
私はあまりにも怖くて
もちろんそれを「味わう」ことなどできず
とにかくそのガナッシュの中に
黄色ブドウ球菌やら
ノロウイルスやら
義母の不衛生さに起因する病原菌が入っていないことを
強く強く祈りながら
頑張って飲み込みました。
…
戦え、
私の体の中の
免疫機能たち!
…
その後の私は
お腹の中で私の胃酸が
義母の菌を死滅させている様子を
想像しながら
気持ちを強く持って
腹痛や吐き気などの症状が現れないことを
ピリピリしながらモニターしていましたとさ。
(今のところ大丈夫のようです)
(もうこんなの金輪際カンベンして)
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