盛りだくさん。大入り満員の研修会。 | ママゲリア聖子の大阪ロマンチック

ママゲリア聖子の大阪ロマンチック

北大阪在住、食いしん坊で呑んべえのなかよし夫婦のいろいろを記録しておきたいと思います。こんなに楽しい毎日、本当に感謝しています。

本日は、午前中は吹田市のある小学校の先生方の貸し切りとして、研修会をしました。
一学年が6クラスもあるような大規模校なのだそうです。


朝から大勢おみえになって、多くの方はお弁当持参で、各学年の二学期、三学期の図工教材の実技を学ばれました。

これは、四年生の木版画。グラデーションの刷りを試してみた作品です。

いくつか木版画の見本を示しましたら、正方形の画面に一文字漢字を選んでデザインするタイプのものを選ばれました。

シナベニヤの版木に正方形のものはありませんので、八切りサイズのものを電動糸鋸盤でカットして、やすりをかけて準備します。

この頃、版画用のベニヤ板には、はじめから片面ブルーに塗装して売られているものが多いですが、そうなっていないものは一手間かかります。
彫刻刀で彫った彫り跡がわかるように、表面に墨汁を薄めた液を塗布する方法を伝えました。


それぞれに、一文字漢字を選んで成り立ちや意味を調べて、その字にまつわるエピソードを考えながらデザインします。

彫刻刀の持ち方、子供たちが怪我をしにくい彫り方などをお伝えしました。

今回、刷る時にはグラデーションで刷ってみたいというリクエストでしたので、そのように準備しました。
ダークレッド、白、ブルー、グリーンのインクをバットに出して練り、版木にのせます。
斜めや円形に模様が出るようにのせてみたり、いろいろと試されていました。


こちらは、1年生。
「はらぺこあおむし」を題材にした作品です。

あおむしのからだがカラフルになるように、小さい学年の人が水彩絵の具で画用紙を塗るには、どんな注意が必要か?

パレットに絵の具を出すときの場所や量の加減、筆の洗い方など研究しました。
カラフルに塗られた画用紙ができました。

紙コップやセロハンテープの芯など、丸いものを当てて、自分の好きなきれいな色合いのところを探してたくさん大小の円を描きます。

1年生は、ハサミでその円を上手に切れるかな?
色画用紙に並べて貼って目や足をつけて、あおむしが出来上がり。

なにしろあおむしは食いしん坊ですから、たくさんの食べ物を描いて並べます。

子供たちが驚くような美味しそうな食べ物をクレパスでいっぱい描いて仕上げられました。


こちらは、3年生。
秋の紅葉した野山の様子を、白いクレパスと赤青黄色の3色の絵の具を使って塗る研究をしています。

美しい色合いの背景に、木々の葉っぱはさらに絵の具で色を重ねています。

新聞のくるくる棒を何本も長く繋いで輪っかに組んで、リースを作りました。
土台のリースは墨汁や茶色の水彩絵の具で塗り、画用紙に描いて切り抜いた木の実や、粘土で作った小鳥をくっつけたリースができました。

クレパスで描いた自画像と、どのように組み合わせたらいいかな?

1年生の立体の作品です。
膨らませたゴム風船に新聞紙や和紙を貼り重ねて大きな卵を作り、中からなにやら生き物の赤ちゃんが孵化してきている様子を作品にするのは、よくある題材です。

私も経験があるのですが、生まれてくる生き物を粘土で作ると、意外と小さなものしか作れなくて、卵の大きさとのバランスが悪いのです。
もう少し大きいものが飛び出て来た方がいいような。
これは、どのようにクリアしたらいいでしょうか?

もの作りの経験が浅い1年生の子供たちがみんな楽しく作れる技法を模索しました。

これは、新聞紙を丸めたものに、水で溶いた木工用ボンドを含ませたキッチンペーパーを貼り付けて動物を作ってみました。
ちょっと1年生には難しいかな?

お芋みたいに丸めた新聞紙で魚を作ることにしたら、もう少し容易いでしょうか?

窓辺で干している白い動物たちも、面白い造形だけど。


こちらは、午後から、豊能町の小学校から参加してくださった先生方の研修です。
「恐竜大発掘」という題材です。

子供たちの大好きな恐竜がモチーフ。
実際に土からホネを発掘しているような、手指をしっかり使う仕掛けいっぱいの技法で、さらに仕上がった作品も不思議な質感で個性的。


現在のこの暮らしが、なんらかの天災によって遺跡になり、未来の人が発掘して見つけたゲームのコントローラー、という設定。これも楽しいでしょう?


四年生の午後の部の研修は、ステンシル版画の自画像です。

眉、目鼻、口などのパーツを繋げて下絵を描き、カッターで切り抜いて版を作るところがいちばんの難所です。


たんぽに白い絵の具をつけて、トントン。そのあと好きな絵の具をつけてトントンを重ねてグラデーションに。夢中になれる楽しい工程です。


分厚い丈夫なケント紙をテープ状にカットして、折ったり巻いたりして作ったパーツを貼り付ける紙工作です。

簡単な技法なのに、紙と、ボンドタッチという接着剤の扱いやすさや強力な粘着力のおかげで複雑なデザインが作れます。
「雪の結晶」というタイトルですが、もっと3Dにアレンジしてもいいし、吊るしたり、タワーにしたり、子供たちが思い思いにいろんな造形を作ることができそうです。


これは、3年生の「食いしん坊の私」。
手の部分が立体になった自画像です。
段ボールと、黄ボール紙と、両方で作ってみました。

他に、ゆめたまご、平和の切り絵、絵皿、マトリョーシカなどを作った参加者もいて、あまりにも盛りだくさん!

目が回るような研修会になりました。



晩ごはん。

餃子。

茄子とピーマンの南蛮漬け。

豚汁。

枝豆。

きずし。

赤ワイン。