週末の度に、ホームから連れ出してお買い物やお茶しに行ってたのだけど、風邪引いてたので会いに行けなかったのです。
何日ぶりかなぁ？
夫の兄が母思いな人で、通院の付き添いもしてくれていましたし、義母はひとりで外出して買い物もできるので、特に困っていることはないようでした。
お土産は、シュトーレン。
義母の好物です。普段から、ナッツやドライフルーツの入ったかためのケーキが好きで、少しずつ切り分けておやつに食べてるのだけど、この季節は毎年シュトーレンを楽しみにしています。
あ、冷蔵庫の上にヴィオラの鉢植えが増えてる。
お花を育てるのが大好きだもんね。
残念ながら都会の高層ビルの一部にホームがあるので、専用の花壇とかがないね。あればきっとせっせと花殻を摘み取ったりして面倒見れたのに。
しばらく訪ねない間に、ホームの入居者の中に親しい人が増えているみたいで、楽しそうです。
自分より頼りないタイプの人のお世話を焼くのが好きらしく、ホームに慣れて来たので本領発揮し始めたみたいです。
そのお相手のことを「おばあちゃん」と呼ぶので、ちょっと気になって
「その方おいくつなの？」
と聞いたら、
「しまった」
という顔をして、お年はわからないと。
「私より年下やったりして。」
と、気付きました。
そうやで、だいたいここにいる人みんなおばあちゃんおじいちゃんに間違いないけど。呼び方難しいね。
「みてみて～♪」
と、
引き出しから、お気に入りのものを出して見せようとしてくれます。
その引き出しを開ける鍵を探し、鍵を開けて、大事にしまってる百貨店の包み紙をほどいて箱から出すまで、何分間もかかります。
って、これ私と一緒に買いにいったやつやん。知ってるし。
メガネもイヤリングも宝物なんだね、うれしいわ。
トレンドにも敏感なおばあちゃん。
「おばあちゃんの好きなブティック、しばらく違うところで営業してたけど、また千里中央に移転してきたらしいよ。」
と、この日いちばんのビッグニュースをもたらそうとしてきたのに、なんともうすでに新店舗でお買い物をしていました。
「赤いセーターが欲しくて。」
私なら似たものをUNIQLOでじゅうぶんのいちの値段で買うけど、
「やっぱり手触りが違う。」
そうです。
よかったね。
「素敵なバッグも見つけたのよ。今度一緒に見に行って。」
もちろん、喜んで。おばあちゃん、本当に元気なんだね。
ホームでは、時々音楽家の人が来てコンサートがあるそうです。
「今日は吹奏楽だったの。生の演奏聴いてたら涙が出てきて。」
隣の人がティッシュを下さったんだそうです。
おばあちゃん、ご希望だったら、コンサートのチケットを手配して、お供しますよ。
帰り道のバスの中で、私はほっとして胸の中が暖かかった。
晩ごはん。
前日、天満で待ち合わせした時に、夫は私より先に天満入りして、マーケットで食材を買い込んでくれていました。品揃え豊富な食料品の店がひしめくところで、ここに行く時は保冷バッグ持参です。
酔っぱらって帰ったのに、寝る前に仕込んでくれたのは豚の角煮。
「おれ天才やな。」
と自画自賛しておりますが、まんざら外れてもいない美味しい角煮です。
大根おろしをたっぷり入れたみぞれ鍋。
具材に、小さく切って焼いたお餅を用意しました。
それなのに、〆におうどんもクツクツ煮て食べちゃった。
酒は、滋賀県の七本槍です。
活性濁りのトロリシュワシュワが美味しくてすすみます。
鮒ずしと茹でた落花生。
食後、次男がギターを。
あかんねん。こないだも、君がギターを弾いたらついつい歌ってしまって、喉の風邪が悪化したんよ。
あかんってば。
この一曲だけにしとくわ。
え？次はそうきたか。
歌ってしまうやん～♪