「劇映画 孤独のグルメ」(監督共同脚本主演 松重豊 110分)

話の内容は、元恋人の娘のおじいちゃんの飲みたかったスープを、井之頭五郎が再現する話

飛行機の乗客達が、色々な言語で機内食を注文する演出に、グローバリズムを感じた

フランスのオニオンスープと牛肉料理が無茶苦茶美味しそうだった。特にオニオンスープ。

長崎の坂の古い町並みが良かった

長崎のちゃんぽんも美味しそうだった。そこでスープに豚骨を使う風習があるのが分かるのも良かった

サーフボードのデカいので海を渡ろうとして嵐にあい、漂流し、韓国の島に流れ着くストーリーが印象に残った

捨ててあったカセットコンロを使って、海から採ってきたデカい貝や生えていたきのこなどで鍋を作るが、笑い茸の毒にあたって、笑いながら口から泡を吹いて倒れるストーリーがコミカルだった

助けられた韓国の島での、女性達が横長のキッチンで料理した(カメラ横移動で女性達が料理してるのを撮る撮り口も良かった)韓国料理、特に葉っぱで巻いて食べる料理が美味しそうだった

内田有紀とオダギリジョーの夫婦が、コロナで経営していたラーメン屋が厳しくなり、夫婦仲も悪くなったとコロナ禍を取り入れていたのが印象に残った

韓国の港町の食堂の、スケトウダラの干物を使ったスープや前菜が美味しそうだった。魚の出汁が長崎の地元でとれる深海魚のエソの干物でなく、この韓国のスケトウダラの干物だったと後で分かる演出も楽しかった

内田有紀の夫でラーメン屋のオダギリジョーに、スープ作りをしてもらうストーリーが印象に残った

遠藤憲一の「孤高のグルメ」の撮影現場がコミカルだった。カウンターの横で松重豊がちゃっかりチャーハン食ってるのもコミカルだった

オダギリジョーに作ってもらったスープをフランスの塩見三省に送ったけれど、「このスープは美味し過ぎて違う。まだまだ食べるまでは死ぬわけにいかない」と言って、塩見三省が生きる事に前向きで終わる演出が、ボクは良かった

最後オダギリジョーのスープを内田有紀にも送って、そのスープを飲んだ内田有紀が同僚の女性達に「そのスープでラーメン作ってあげる」と言う演出もボクは良かった

最後、夜の赤提灯が並ぶ飲屋街を行く井之頭五郎の後ろ姿で終わるクレジットも味があって良かった

全般的に

とりたてて凄いシーンがあったり、無茶苦茶オモロい演出があるわけではないけれど、出てくる料理は美味しそうだったし、出てくるキャストが内田有紀、杏、塩見三省、オダギリジョー、磯村勇斗、遠藤憲一、そして松重豊、とボク好みの俳優さんが多くて楽しめた。村田雄浩もユ・ジェミョンもいい役者さんだった

エソではなく韓国で食べたスケトウダラの干物だったという演出や、塩見三省が「このスープは美味すぎて違う。まだまだ生きないと」と生きる事に前向きで終わるラストの演出、なんかはボク的にとても良かった

ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトが、若かった頃のバイト仲間の松重豊の為に書いた主題歌の「空腹と俺」も、とても良かった♪

観ておきたかった作品なので、Amazonプライム・ビデオのサブスク見放題で観れて良かった作品。作品途中で広告が入ったのにはゲンナリしたけれど。










「メッセージ・イン・ア・ボトル」(監督ルイス・マンドーキ 131分)

話の内容は、亡き妻への愛を綴った手紙を瓶に入れて海に流した男と、それを拾った女との恋

亡き妻への愛があるのに、すぐロビン・ライト・ペンとデキちゃうケビン・コスナーというのがボクはノレなかった。別にデキてもいいけれど、それなら新しい愛に生きる話の方がボク好みだった

マシュマロを投げ合うジャレ合いが印象に残った

ポール・ニューマンが、好好爺の父親を演じていたのが印象に残った

ロビン・ライト・ペンのシカゴの家にケビン・コスナーがやって来た時に、ロビン・ライト・ペンの息子を友達の家に泊まらせて、自分達はヤリまくるというのが「大人のイヤラしさ」を感じた

勝手に亡き妻に宛てた手紙を新聞の記事にしたのは悪かったとボクも感じるが、しかしロビン・ライト・ペンという新たな恋人もできたし、ロビン・ライト・ペンが好きなら、ケビン・コスナーが激怒するのはボクは共感が持てなかった

亡き妻の絵も亡き妻の家族に返し、新しい船の進水式にロビン・ライト・ペンを呼んだので、てっきり亡き妻への未練を捨ててロビン・ライト・ペンとの新しい恋に生きるのか?と感じていたら、新しい船の名前に亡き妻の名前をつける、というのがボクはドン引きだった(ロビン・ライト・ペンがシカゴに戻るのも当たり前と感じた)

最後。なんで嵐の海に船を出したのかもよく分からなかったし(亡き妻へ書いた新しい手紙を又瓶に入れて岬に投げようとしたからだろうけれど)、急にケビン・コスナーが人命救助して自分は死んでしまうのもとってつけたようだったし、ボクはノレなかった

最後ロビン・ライト・ペンがケビン・コスナーが死んだ後亡き妻への手紙を読んで、ケビン・コスナーがロビン・ライト・ペンとの新しい愛に生きる決断をしていたと知る演出もボクは全くノレなかった

全般的に

亡き妻への愛が重たくなり過ぎて、簡単にロビン・ライト・ペンとの新しい愛に移れないので、ケビン・コスナーを殺し、亡き妻への愛も新しい愛も両立させようという演出の安易さが、ボクはドッチラケだった

ロビン・ライト・ペンのようなベッピンの新しい恋人がデキたんだからイイじゃん。とボクは感じて、ボクは全くノレなかった作品


「ぼくの小さな恋人たち」(監督ジャン・ユスターシュ 123分)

話の内容は、思春期で、女の子の事で頭がいっぱいな男の子の話

ベッドから起きて、朝食食って、自転車に乗って、学校に出かける主人公が良かった

田舎の男友達3人乗りの自転車のシーンが良かった

女の子に、火薬がパンと鳴り煙が出る豆鉄砲撃って、3人乗りの自転車で逃げていくシーンが良かった

サーカス小屋を建てるシーン、サーカスの出し物のナイフやライフルを飲み込んだり、ギザギザの鉄屑の上で寝て助手に上に乗ってもらう出し物、というのがボク好みで良かった

主人公がサーカスのマネをして、割ったビンの上に寝転んで、上に友達に乗ってもらう(割れてギザギザの部分を下にしているから傷にならない)演出がコミカルだった

木から降りれない男の子の友達と、やって来たおっさんが、互いに見合う撮り口が印象に残った

列車の客室で、見られないようにブラインドを閉めて、主人公の前で、女の子を男の子2人がキスして押し倒すのが生々しかった

高校に受かったけれど、母親から、金が無いので働け、と言われ、修理工として働く主人公が印象に残った

町中の汚い川で、おっさん2人が釣りしてるというのが、味があって良かった

働いてる店の前で、夜毎回違う男とキスしている女の子のキスを、店の中から見ている主人公のシーンが印象に残った

映画館で、前に座って映画を観ている女の子に、耳元で囁いてキスするシーンが生々しかった

バザーで子供達の合唱を観ている主人公が、隣の女の子にお触りするシーンが生々しかった

オープンカフェテラスで、バイクに乗った女の子が、オープンテラスの前を駆け抜けるシーンが印象に残った

ジャン・ユスターシュ監督お気に入り、オープンカフェの店内のピンボールで遊ぶ客のシーンが印象に残った

女漁りに、隣村までスクーターと自転車で遠征するのがコミカルだった

川の橋が壊れていて、男の子2人が川に飛び込んで、向こう岸にある小舟を引っ張って来て、スクーターや自転車も小舟に載せて、川を渡るシーンが印象に残った

歩いてる姉妹2人に、主人公ともう1人の男の子が声をかけ、歩きながらキスしたり、茂みに寝転んでイチャイチャしたり、というのが生々しかった

夜の列車で田舎に戻る時の、タバコを吸っていた主人公が、隣の客室から出て来たお姉さんにタバコの火を吸っているダバコの火でつけてあげる撮り口が印象に残った

最後田舎に戻った主人公が、田舎の女友達の胸を揉むが、最後も又「ダメ」と言われて拒絶されるのが生々しかった

全般的に

ジャン・ユスターシュ監督は、今まで観た「わるい仲間」も「サンタクロースの眼は青い」もこの「ぼくの小さな恋人たち」も、女にモテたい男の子の話で、ボク好みの題材なのが、ボクは良かった

ボクはヘテロセクシャル(異性愛者)なので、女の子とのイチャイチャの生々しい感じが楽しめた、フランス版「毎度おさわがせします」