「スミス都へ行く」〔監督フランク・キャプラ 129分)
話の内容は、政治の素人のスミスが上院議員として指名されたが、スミスを指名したテイラー達の不正をスミスが暴く話
知事の家の食事で、子供達から上院議員はスミスがいいと推される演出が良かった〔スミスが子供達に人気があるというのが良かった)
知事がコイントスで上院議員の指名を決めようとしたら、新聞にコインが立てかけになり裏表出ず、その新聞にスミスの記事があり、知事がスミスを指名しようと決める演出が良かった
ワシントンに着いたら、スミスが観光バスに乗って政治的な名所を観て回る撮り口が良かった
スミスが新聞記事に面白可笑しく書かれた事に怒って、記者達を次々殴り倒すのが良かった
スミスがキャンプ場を作る為の法案を作るというのが良かった。秘書のサンダースが法案作るタイヘンさを説明して法案作りをやめさせようとするが、スミスは返って理想に燃えて法案作りをするという演出が良かった
ペインの娘スーザンに惚れるスミスが、スーザンと話すと帽子をこねくり回す演出がコミカルだった
スミスがダム建設の条項に異議を述べようとしたら、ペインがスミスを、キャンプ場の予定地を前もって買って国に高く売りつけようとした犯罪者、だと糾弾して、スミスの異議を途中でやめさせるストーリー展開が良かった
最後の、スミスを支持する世論が形成されるまで、上院で演説を続けるスミスが良かった。スミスが私腹を肥やそうとしたと思い込みスミスから貰ったボーイズ・レンジャーのバッジを捨てた議会エスコートの少年が、スミスの演説を聴いてスミスを支持してバッジをつけ直す演出、独裁国家の議会の聴衆がスミスの演説を聞き入ってる演出〔犯罪容疑がかけられているスミスでも議会で言論する自由は保障されている事に感心している)、テイラーが報道全てに手を回してスミス非難のキャンペーンをしているが、スミスのボーイズ・レンジャーの新聞だけはスミス支持の記事を書き、子供達が一所懸命新聞を作って配達しているが、その子供新聞にもテイラーの邪魔が入り、印刷所はギャングがメチャクチャにし、車で新聞を配っている子供達の車に大型トラックをぶつけて来て子供達の乗る車を事故らせて配達をやめさせたり、というテイラーの金と力を使ったエゲツない妨害作戦、なんかが良かった。スミス支持のデモに警官達が放水をぶっかけて邪魔するというのもシーン的に良かった
最後はペインの指示でスミス非難の記事や手紙が上院に運び込まれ、それを見たスミスの心が折れて、スミスが倒れてしまうのが良かった
最後ペインが倒れたスミスを見て、良心の呵責に耐えられず、議場を出てピストル自殺を図り〔銃声が聞こえる)、議場に戻って来て、テイラー達の悪事を白状する、というのは唐突だった
最後は、スミスが最後の望みの世論形成まで絶たれ、倒れるまでしたので、きちんとその後テイラー達が厳しく裁かれるまで撮らないと割りが合わないとボクは感じた
全般的に
テイラーの金と力を使ったエゲツない妨害手段が本当にエゲツなかったので、最後はきちんとテイラー達が罰を受ける所までやらないとスカッとしない、とボクは感じたが、テイラーのエゲツなさは楽しかった
キャストは、スミス役のジェームズ・スチュワートが無茶苦茶若く、「天国は待ってくれる」〔監督エルンスト・ルビッチ)にも出ていたズングリムックリのダミ声のおっさんユージン・パレットも良かったし、そして青臭いスミスの青臭さを喜んで支持して助けていた議長役を演じたハリー・ケリーの懐の深い演技もとても良かった
現実の世界では金と力を持つテイラーが支配する社会は揺るがないけれど、映画なので、最後はスミスの主張が通じてテイラー達の悪事が暴かれるハッピーエンドなのも良かった、政治について考えさせられる作品
