「最後の切り札」〔監督ジャック・ベッケル 105分)

話の内容は、警察学校首席の座を賭けて、候補生2人が犯人を捕まえる話

射撃訓練所の銃声から始まるオープニングが良かった

殺されたのは犯罪者で、同じ犯罪者のルディの金を横取りして、ルディに殺されたというストーリーが楽しかった

妻を装っていた女も犯罪者で、夫に扮していた犯罪者を殺した容疑で逮捕されるストーリーが楽しかった

真犯人のルディを捕まえる為、クレランスが殺された犯罪者が隠していた金20万ドルでルディ達を誘き寄せ、ルディ達の組織に潜入してからはルディの妹のベラとデキたりするストーリーが楽しかった

どちらが潜入するか?インチキくじで決めたり〔モンテスはそのインチキを見破っていたのが最後に分かる)、酒を飲んだフリして酒を花瓶に入れ、酔ったふりをしてベラの動向を探るクレランスのしたたかさがオモロかった

ベラがクレランスとデキた時に、ベラが自分の事を「恋する監視者よ」と言っていたのがシャレていた。ルディの妹で犯罪者側の人間だけれど、クレランスに恋をした女でもある自分の立場を上手く表現しているのがシャレていた。最後クレランスが警察を裏切ってないと分かっても、犯罪者ルディの妹よりクレランスを愛したクレランスの恋人としてのベラの方が強くなり、ルディ達の逃亡先をモンテスに教えるという演出もシャレていた

ルディを逮捕する為、殺された犯罪者の妻を演じて逮捕されたパールを釈放し、その護衛をしていた嫌なゴンザレス刑事がパールに逃げられる演出がコミカルだった。逃げられたゴンザレス刑事が何と言って署長に報告しようか?練習しているのもコミカルだった

残りの20万ドルは、高価な真珠のネックレスに変えていたというストーリーが楽しかった

ルディがクレランスを仲間にする為、報酬は1割だと言った時に、20万ドルからクレランスがくすねたお金を差し引いた額を提示するのがコミカルだった

逃げたパールはお金が無いから宝石を売って金を作ると見込んだモンテス達が、町中の宝石屋に聞き込みをして、パールを見つけるストーリーが楽しかった。その中の1人は偽警察と疑われて、宝石店から酷い目に合うという演出を入れていたのがコミカルだった

パールが現れるのを宝石店の前で変装して待ち伏せしているモンテス達警察候補生達がコミカルだった。1人は盲目のバイオリン弾きの格好しながらしっかり監視しているというのがコミカルだった

ルディの仲間達がパールを射殺して真珠の首飾りを奪う時の、素早い銃撃戦と車での逃走シーンの撮り口が素早くて楽しかった。タイヤがパンクして運転不能になり、その車に乗っていたクレランス達がルディの乗った車に乗り換える撮り口も楽しかった

ルディ達の逃亡先を、クレランスがモンテスに電話で教える緊迫感が良かった。それに気づいたルディが電話線をナイフで切るのも良かった

最後の、船で逃げる港へ向かうルディ達の車とそれを追うモンテス達のバイクのシーンや、最後警察とルディ達との銃撃戦で、ルディ達と一緒にクレランスも撃たれるが、クレランスは病院で手当されて助かるシーンは、画面が暗闇の真っ黒で、何をしてるか?よく分からなかったが、とてもいい雰囲気は伝わり、観ていて楽しかった

全般的に

フランス映画の犯罪アクションだが、真珠の首飾りを大事にしまうとか、ハンカチ落とすとか、クロスワードパズルでクレランスがモンテスに捜査状況を報告していたとか、細かい伏線は分かりにくいものもあったけれど、大まかなストーリーは分かりやすく無茶苦茶楽しかった

最後犯罪者のルディの妹ベラが、クレランスが警察を裏切ってないと分かった後でも、恋するクレランスの命を助ける為、ルディ達の逃亡先をモンテスに教えるという、ベラとクレランスのラブロマンスも最高にシャレていて楽しかった

ルディ達がパールを射殺して真珠の首飾りを奪うアクションや最後の暗闇の中でのルディと警察達との追跡銃撃戦のアクションも楽しく、やはりジャック・ベッケル監督も「いきなりダイヤモンド」、長編デビュー作からこんな傑作を撮っていた事に度肝を抜かれた作品