「復讐は俺に任せろ」(監督フリッツ・ラング 90分)

話の内容は、町を牛耳る悪党を捕まえようとしたら、奥さんを殺され、刑事も辞職し、それでも最後には町を牛耳る悪党を逮捕させた男の話

オープニングの、机に置かれた拳銃、それを取って自殺する警官のシーンが印象に残った

自殺した警官の奥さんが、ラガナの悪事を書いた警官の遺書を、ラガナを脅して金を巻き上げる為に隠し、ラガナに電話するストーリーが印象に残った

ラガナが警察の上層部に圧力をかけて、バニオンを捜査の担当からはずすのがベタだった

バニオンと奥さんが、デッカイステーキ焼いて2人で食う、仲睦まじい感じが印象に残った

自殺した警官の愛人が、バニオンに自殺じゃないと訴えるストーリー展開が印象に残った

その自殺した警官の愛人が、ラガナとビンスの手下ラリーに殺されるストーリー展開が印象に残った

バニオンが、バー「リトリート」のバーテンに尋問する時の、「お前の話は中身が無い。ラジオのCMでもやったらどうだ」と言うセリフがカッコ良かった。その後バニオンが一旦帰ったと見せかけて、バーテンがラガナ達に電話したら、バニオンが戻って来るという演出も楽しかった

バニオンの家に脅迫電話がかかってきたので、バニオンが怒ってラガナの家に乗り込んでいくストーリー展開が楽しかった。邸内のダンスシーンやバニオンをつまみ出そうとした用心棒をバニオンが殴り倒す、なども楽しかった

バニオンが娘にベッドでおはなしを話している時に、外で爆発が起こり、燃えている車の中から、ガラスを割って鍵を開けて、ドアを開けて奥さんを助け出そうとするが、奥さんは死んでいるというストーリーが悲しかった

バニオンが、車の廃車場で、車を爆発させた細工をした犯人を見つけようとしたら、犯人は殺されていて、廃車場のオーナーもラガナを恐れて何も話さなかったが、同席していた職員のオバちゃんが、後でコッソリ犯人に指示を出したラリーという男とバー「リトリート」の事を教えてくれるストーリーが楽しかった。廃車場のロケーションも良かった

「リトリート」で、ビンスが女に暴力を振るうのを止めるバニオンが良かった

ビンスの愛人デビーが、バニオンのホテルの部屋までついて来るが、デビーからは何も聞き出せず、バニオンはデビーを帰すが、ビンスはデビーがバニオンに色々喋ったのではないか?と疑い、デビーにコーヒーポッドの熱々のコーヒーをかけて、デビーの顔半分をヤケドやせるストーリー展開が楽しかった

ヤケドを負ったデビーが再びバニオンのホテルの部屋にやって来て、ラリーの名前や居所を教えるストーリーが良かった

バニオンがラリーの家に乗り込んで、ラリーをブチのめし、自殺した警官の奥さんがラガナの悪事を書いた警官の遺書を持ってるキーパーソンだとつきとめるストーリー展開が楽しかった

バニオンが自殺した警官の家に行って、奥さんを追い込もうとするが追い込めず、奥さんを殺さずに帰るストーリーが良かった

ラガナとビンスが、バニオンに捜査を止めさせる為に、バニオンの娘をさらおうとして、ラガナが警察に圧力をかけてバニオンの娘に対する警察の護衛を止めさせたと聞いて、バニオンがデビーに銃を渡して「自分の身を守れ」と言い残して、娘の所に急行するストーリーが良かった

娘の所に行ったら、娘を預かってるバニオンの親戚の仲間がガッチリ警護していて、娘は無事だったというストーリーが良かった。階段を急いで駆け上がるバニオンに背後から銃を突きつける男を、バニオンが倒すが、実は仲間だったという演出も良かった

バニオンから渡された銃を持ったデビーが、自殺した警官の家に行って奥さんを射殺し(奥さんが死んだら遺書が新聞社に届き、ラガナ・ビンス達の悪事が明るみに出てラガナ・ビンス達は逮捕されるから)、今度はビンスの家に行って、ビンスに熱々のコーヒーを顔にかけてお返しするストーリーが凄かった

デビーがビンスに撃たれた後にバニオンがビンスの家にやって来ての、狭い部屋とバルコニーでの近距離の銃撃戦が楽しかった。バニオンがビンスを殺さず、やって来た警官に逮捕させるのも良かった

ラガナの悪事も明るみに出て逮捕され、バニオンは巡査部長に出世して、再び刑事として復職するラストも良かった

全般的に

ストーリーが分かりやすくて楽しかった。仲睦まじい奥さん(バニオンの奥さんや娘との幸せな家庭の描き方も良かった)を殺されたバニオンが、刑事を辞めてまでラガナを追いつめる捜査を続けるのが楽しかった

そしてデビーが自殺した警官の奥さんを射殺する事で、ラガナとビンスを逮捕させ、ビンスには熱々のコーヒーを顔にかけ返して仕返しするのも凄かった(デビーがビンスに熱々のコーヒーをかけ返した後、デビーがビンスにヤケドした顔を見せるのも怖くて楽しかった)

時間も90分と短く、コンパクトにまとまっていて、これぞ50年代B級アクション映画といった、フリッツ・ラング監督の傑作娯楽作品