「ヴェラクルス」(監督ロバート・アルドリッチ 94分)

話の内容は、メキシコ政府軍が運ぶ金塊を、強奪しようとする男達の話

オープニングの、ベンが1人で馬でメキシコを目指すシーン、特にベンが馬で進むと牛の群れがよけるシーンが印象に残った

ジョーがベンに政府軍から盗んだ馬を売って、ベンが政府軍の騎兵隊から銃撃され、ベンも応戦しながら、ベンとジョーが馬に乗って政府軍の騎兵隊から逃げるシーンが印象に残った。馬で道の岩の割れ目を飛んで越えるシーン、政府軍の騎兵隊に狙撃されてベンが馬から落ちるシーン、ベンが死んだと思ってジョーが金目の物を抜いて去ろうとしたら、ベンが生きていて、銃口を向けながらジョーを殴り倒して、盗られた物を取り返して、ジョーの馬に乗ってベンが去って行くシーン、なんかが印象に残った

町にベンがやって来る時に、画面手前から子供2人が水の入ったバケツを運ぶ撮り口が印象に残った

酒場での、ジョーの仲間達とベンのケンカが良かった。ジョーの仲間の1人が酒瓶を割ってベンを刺し殺そうとするのを、やって来たジョーが割れた酒瓶を撃ち砕いて止める演出・撮り口、酒瓶で刺そうとした男をベンが殴り倒して店の外に出す演出・撮り口が印象に残った

ベンがジョーの集団と合流し、町にやって来る時の、高いところからベンとジョー達が馬で町に向かう俯瞰ショット。女を投げ縄で捕まえている男の縄を女泥棒がナイフで切って助ける。今度は女泥棒を襲おうとしている男をベンが投げ縄で倒す。助けられた女泥棒が、ベンにキスしながらベンの財布をスル演出。ジョーの集団は政府側、相手の集団は革命軍につく、と意見が分かれた時に、ジョーが相手の集団の2人を後ろ向きのまま撃ち殺して、相手の集団の残りを強引に政府軍につかせる演出(2人を殺す銃声で、町の人達が蜘蛛の子を散らすように逃げる撮り口も良かった)、政府軍の公爵がやって来るが、革命軍の将軍もやって来て、町の外壁や建物、建物の屋根など高い所360度、銃を構えた革命軍の兵士達が包囲している大人数のマンパワーの迫力、ジョーが子供を人質にして革命軍を撤退させて切り抜けるストーリー展開、なんかが楽しかった

宮殿でのパーティーでの、ベンとジョー達がご馳走をモシャモシャ食うシーン、大人数のダンスシーン、皇帝が現れたら皆んなが起立し、皇帝が前を通ったら皆んながお辞儀するシーンの大人数のマンパワーの迫力、皇帝と公爵がベンとジョー達を仕事をさせた後金は払わず殺そうとにこやかに話している演出、ジョーの持ってる連発銃の試し撃ちで、並んで立っている兵士達の槍の穂先を次々撃ち壊したり、従者達の持っているランプを次々撃ち消したり(ランプを持った従者達は怖くて震えている)、という宮殿のパーティーの大人数のマンパワーの迫力と豪華さが印象に残った

政府軍の一行が川を渡るシーンが迫力があった。伯爵夫人を乗せただけの馬車が、川のぬかるみに深い轍をつけたのを見て、ベンとジョーがその馬車に重い金塊が隠されて運ばれているのに感づく演出が良かった

教会に政府軍一行が泊まる時の、教会の鐘越しに政府軍の一行が教会に入って来るのを撮る撮り口が印象に残った。ジョーの仲間達の焚き火しながらハーモニカの演奏でオドケテ踊るシーンも印象に残った

政府軍一行が、両脇に家が並ぶ細い道を通る時に、革命軍に襲撃されるシーンが大迫力だった。政府軍の一行が通る前に子供が飛び出し、母親が慌てて子供を家に入れる、荷馬車を道の真ん中に出して、革命軍が政府軍の一行の進行を止めて激しい銃撃戦、激しい格闘、ジョーが金塊を積んだ馬車の死んだ御者を蹴り落として、馬車を走らせて逃げる、草原を横一列になって逃げる政府軍の騎兵隊や馬車の遠景ショット、なんかが迫力があった

ジョーの仲間達が、女泥棒を手籠にしようと、女泥棒にタックルして坂を転げ落ち、強引にキスするシーンがエロかった。それを元北軍の黒人やベンが止めるのも良かった

メキシコの遺跡の横を通る政府軍の一行のシーンが印象に残った

革命軍の少人数での襲撃、政府軍が革命軍の兵士を捕え、その革命軍の兵士を槍を持った騎兵隊でなぶり殺しにする撮り口、特に騎兵隊に追われて革命軍兵士が坂を駆け上がって逃げようとした坂の上にも騎兵隊が現れて、逃げられなくなって騎兵隊達に殺される(殺される所は撮らず、革命軍万歳と言う声だけ聞こえるという撮り口も良かった)撮り口が印象に残った

村の祭りのフラメンコを踊る女のシーン、政府軍の一行がやって来て祭りに加わるシーン、ジョーと伯爵夫人、ベンと女泥棒がそれぞれ金塊を独り占めにしようと企むストーリー展開。公爵が伯爵夫人ジョー、ベンの企みに感づいて、馬車を村から逃げさせ、その時の銃撃戦でジョーが腕を負傷する展開、など祭りをしている村のシーンが楽しかった

馬車を追いかけるベンとジョーの仲間達が、馬車に追いつきそうになった時に、革命軍に襲撃され、馬車も革命軍が火薬を爆発させて倒し、倒れている馬車に金塊があるか?ベンとジョーが探すが金塊は無く、金塊を探してる時に他の仲間達がベンとジョーを裏切ってベンとジョーに銃口を向けるが、革命軍に銃撃され、今度は高い丘の上全てを埋め尽くす銃を構えた革命軍の兵士に包囲され、ベンとジョー達は革命軍に金塊を取り戻す事を条件に、10万ドルの報酬で、政府軍と戦う事を約束するというストーリー展開が良かった

戦闘前に水場でくつろいでいる革命軍の兵士達のシーンが印象に残った

最後の政府軍の砦での政府軍と革命軍の戦いが大迫力だった。革命軍が突撃するが政府軍の銃撃が激しく一旦退却する革命軍、革命軍の1人の兵士が、爆弾抱えて門の前で爆発し、突破口ができたのを機に革命軍が突撃するシーンの迫力、革命軍が砦内に入るが、今度は大砲・機関砲・爆弾で政府軍から攻撃される革命軍、ベンとジョーが機関砲を奪って乱射して政府軍をなぎ倒す迫力、ジョーがまだ金塊独り占めを諦めず2階にいる伯爵夫人の所に外壁をよじのぼって金塊を運ぶ船の場所を聞き出し、仲間が乗ってきた金塊の積んだ荷馬車を見て、荷馬車に乗ってきた仲間をジョーが射殺する演出、そして最後は金塊を独り占めにしようとするジョーと革命軍に金塊を返そうとするベンとの一騎打ちでベンがジョーを射殺する。なんかが楽しかった

最後革命軍の女泥棒とベンが、死体がゴロゴロ転がる中、歩み寄って行く遠景ショットで終わるラストも良かった

全般的に

メキシコで撮影したので人件費が安かったからなのか?大人数のマンパワーの迫力が凄かった。政府軍一行の行列をはじめ、ベンとジョー達を包囲する銃を構えた革命軍の兵士の大人数、宮殿での大人数での大パーティー、そして最後の政府軍と革命軍の大人数での大攻防戦。なんかは大迫力だった

骨太のアクションも満載で、皆んなが金塊を独り占めにしようと企むストーリーもオモロい、ロバート・アルドリッチ監督の傑作西部劇