「東京ゴッドファーザーズ」(監督 今敏 90分)

話の内容は、オッサンのホームレス、オカマのホームレス、家出娘のホームレスが、クリスマスに捨て子の赤ちゃんを拾って、両親の元に返そうとする話

オープニングクレジットの、町の看板や走って来るトラックやバスのペイントにクレジットが書かれているというのがボク好みだった

競輪選手で、イカサマ競輪して競輪界を追放され、妻も娘も死んだとオッサンのホームレスが嘘をつくというのがオモロかった。本当は自転車屋のオヤジで、競輪などギャンブルで借金まみれで、女房子供を捨ててホームレスに転落したダメオヤジというのが楽しかった

電車内やコンビニで、乗客や客がホームレス3人を臭がっているという演出が良かった

お墓で供物をパクる、立入禁止の火事で焼け落ちた家に不法侵入して雨露をしのぐ、というのがボク好みだった

ひょんな事からヤクザの娘の結婚式に出て、そこでヒットマンの南米系の男に家出娘のホームレスが人質として連れ去られるというストーリー展開が楽しかった

南米系のヒットマンのアパートで、言葉が通じない南米系の女と家出娘のホームレスが心を通わせる演出が良かった。家出娘のホームレスが、厳格な刑事の父親を刺して逃げているというエピソードが分かるのも良かった

オッサンのホームレスは若者達に襲撃されるというのが厳しかった。オッサンのホームレスが助けたおじいちゃんホームレスが襲撃されたニュースを聞いて、工事現場の労働者2人が「明日は我が身。働こう」みたいなセリフを言うのが凄かった

オカマのホームレスの知り合いのオカマバーで、ボコボコにされたオッサンのホームレスと偶然再会するのが良かった

雪をしのぐ為に不法侵入した家が、探していた家だと分かり、途方に暮れるのが良かった。オッサンのホームレスが焼かれたドアだけのドアに、ロッカールームで見つけた鍵を差し込んでドアを開けて入ったら、ドアが崩れるという演出もボク好みだった

コンビニで酔った客とケンカになりそうになった所に、急に救急車がコンビニに突っ込んできて、トラブルにならずに病院に移動したら、その病院の看護婦がオッサンのホームレスの娘だったという偶然が良かった

オカマのホームレスと家出娘のホームレスが、橋から飛び降りようとした母親に赤ちゃん清子を返してハッピーエンドかと思ったら、ホームレス3人が探していた母親は本物の母親ではなく、その偽物の母親が誘拐した赤ちゃんだったというストーリー展開が良かった

最後偽物の母親が清子を連れて、配送業者のトラックを奪って逃げるのを、警官の自転車を奪ったオッサンのホームレスと、南米系のヒットマンの家に送ったタクシーと偶然同じタクシーに出くわして、そのタクシーに乗り込んだオカマのホームレスと家出娘のホームレスが、トラックを追いかけるアクションや、デパートの屋上から清子と一緒に飛び降りようとする偽物の母親を家出娘のホームレスが説得したり、飛び降りた母親を3人のホームレスが助けるアクション、なんかも楽しかった(特に清子を抱いたまま落ちていくオカマのホームレスに神風が吹き、オカマのホームレスがデパートの垂れ幕につかまって無事地上に降りる「奇跡」の演出が良かった)

最後清子の本当の両親が、3人のホームレスに赤ちゃんの名前をつけてもらいたいと刑事に頼んで、その刑事が3人のホームレスの所に両親を連れて行ったら、その刑事が家出娘のホームレスの父親だったという偶然で終わる終わり方も良かった

全般的に

ホームレスの厳しさもキチンと描けていたし、自分達の生活でいっぱいいっぱいのホームレスが、赤ちゃんを世話して両親探しをするという、ホームレスだが「人が良く、性根は腐っていない」という感じも上手く描かれていたし、所々起こる偶然・奇跡の演出も楽しかった。

ボクは心情サヨクで、ホームレスにいつ転落するか分からないという不安を抱えているので、このホームレスを題材にした作品に好感を感じたが、ストーリー展開や最後のアクションなど映画としても充分楽しめる作品で、とてもよく出来た作品だとボクは感動した作品

ps 最後に年末ジャンボ宝くじが当たっているという奇跡も良かった