「麗しのサブリナ」(監督ビリー・ワイルダー 113分)

話の内容は、フランスに行って垢抜けた娘が、運転手である父の雇い主の金持ち兄弟と恋に落ちる話

庭の木陰から、大邸宅でダンスしている人達を見るサブリナのシーンが良かった(庭から見える夜大邸宅でダンスを踊っている人達のシーンが良かった)

サブリナが自殺しようとして、車庫の何台もある車のエンジンを次から次につけて、排気ガスで死のうとする演出が良かった

車で乗りつけたビルの表札が、1つではなく全てララビー工業の表札で、カメラがビルをあおるとビルにララビー工業の看板が出ていて、無茶苦茶大きなビルが自社ビルだったという撮り口が良かった

フランスでの料理学校での料理の修行がコミカルだった

フランスからサブリナが帰ってきた時に、洒落た服を着ていて、弟のデヴィッドが自分の使用人の娘であるサブリナと分からず口説く演出が良かった

楽しげなダンスパーティーが行われている中、兄のライナスは、自社製品のプラスチックに乗ったり、火をつけて炙ったりして、ビジネスをしているというコントラストが良かった

デヴィッドが婚約者と結婚して婚約者の父親の会社と合併する為、デヴィッドとサブリナを別れさせようとライナスがサブリナを口説く内に、ライナスが本気でサブリナに恋して、サブリナもライナスを好きになり、しかしライナスはサブリナをデヴィッドから盗ったら悪いと感じ、婚約を破棄して合併話をオジャンにしてでもサブリナとデヴィッドをくっつけようとするが、デヴィッドはサブリナが自分ではなくライナスを愛してると感じて、ライナスにサブリナを譲る、というストーリーが良く出来ていた

最後前フリで言っていた帽子を直し、傘は船の通行人のコートのベルトに引っ掛けて現れるライナスに、サブリナが抱きつくラストも良かった

全般的に

洒落た会話が多かったが、ボクは英語が分からず、字幕を追うのが精一杯なので、洒落た会話を存分には楽しめなかったと感じた

サブリナがライナスを好きになり、デヴィッドもその事を感じてサブリナをライナスに譲るストーリー展開は上手いと感じたが、貧乏人のボクはヒガミがあり、金持ち兄弟の恋のゆくえのハッピーエンドについて、両手をあげて賛成する事は出来なかった

オードリー・ヘップバーンのフランスから帰って来た時の洒落た服や、ダンスパーティーでの肩の開けたドレスなんかは、豪華でオシャレだった

金持ちのハッピーエンドに、貧乏人のボクは全面的にはノレなかったが、ストーリー展開は上手く、洒落たセリフもあり、色々な衣装のオードリー・ヘップバーンはチャーミングで、楽しめた作品