「ピクニック」(監督ジャン・ルノワール 40分)
話の内容は、田舎の川辺にピクニックに来たパリっ子達の話
画面手前から川に投げる釣り竿が出てくる撮り口が良かった
馬車から降りるパリっ子達のシーンが良かった
レストランの窓を開けると、ブランコで遊んでいるパリっ子の母娘が見える撮り口が良かった
ブランコに楽しそうに乗っている娘のシーンが良かった
子猫を抱き抱えた耳の遠いおばあちゃんというキャラが良かった
さくらんぼの木の木陰に食事する場所を確保した後、娘が画面外の上からさくらんぼの実をとって食べる撮り口が良かった
川を流れる小舟のシーンが観ていて楽しかった
釣りをしている父親と娘の彼氏の所に、母親の乗った舟が横切るシーンが良かった。父親は靴を釣り上げるというのがコミカルだった
舟を陸地に着けて、娘と地元の男が茂みの中に入っていくのがヤラしかった。茂みの中で地元の男が娘の腰に手を回したり、強引にキスするのもヤラしかった。
川辺に雨が降る事で、娘と地元の男が結ばれるのを暗示する演出が良かった
娘は彼氏と結婚し、再び彼氏と一緒に川辺にピクニックに来て、小舟に乗って茂みで寝ている所に、地元の男も舟でやって来て娘と再会する演出が良かった。娘は地元の男との雨の日の出来事を鮮烈に覚えているが、結婚した彼氏と一緒に舟で行ってしまい、地元の男は1人茂みで娘の事を想っているというラストも良かった
全般的に
ブランコ乗ったり、舟遊びをしたり、ピクニックがとても楽しそうなのが良かった。ブランコのシーン・舟遊びのシーンは観ているだけで楽しかった
地元の男とピクニックで浮かれた娘が、キチンとヤルというのもオモロかった
字幕でわからない所も多いけれど、セリフも楽しかった
40分という短編で、未完の作品らしいけれど、観ているだけでピクニックの楽しさが伝わる、ジャン・ルノワール監督の傑作と言える作品