「ブルー・ガーディニア」(監督フリッツ・ラング 90分)

話の内容は、殺人事件に巻き込まれた女の話

主人公のルームメイトのタバコバカスカ吸うヤリ手女とチョット鈍臭い女2人が味があって良かった

中国料理屋の名前が「ブルー・ガーディニア(青いくちなしの花)」そこで「ブルー・ガーディニア」の飾り花が売られていてその飾り花が殺人現場に落ちている。そして記憶を失くしたノーラが聴いていた曲も「ブルー・ガーディニア」と「ブルー・ガーディニア」だらけの演出が楽しかった

警官の存在に、逮捕されると怯えるノーラが良かった。警官がいるだけで怯えるノーラ。夜殺害現場で着ていたドレスを焼却炉で焼いた時に、パトカーがやって来て「夜間の焼却炉使用は違法ですよ」と警官に注意される演出。記者メイヨに助けてもらう電話をかけてる給油所にパトカーが止まるのを見て、ノーラが電話の途中で逃げていく演出。なんかが良かった(警察が怖い存在として撮られているのが良かった)

夜の薄暗い新聞社の社内の、ネオンの灯りで看板の文字が浮かび上がるシーンがシーン的に良かった

最後は被害者の画家に無碍に扱われていた恋人が、真犯人と分かるオチはベタだった

全般的に

テレビの2時間犯罪ドラマのように、殺人の罪で警察に追われる主人公だが実は真犯人がいたというベタな話だけれど、「ブルー・ガーディニア」の使い方や警察の存在の怖さが伝わる撮り口なんかが楽しく、最後の真犯人の逮捕もお約束をハズさない演出で、時間も短く、ボクは最後まで楽しく観れた

傑作とは言えないけれど、チョットした小品としてはボクは楽しめた作品