「ゴジラ-1.0」(監督 山崎貴 125分)

話の内容は、戦後0から復興しかけた日本が、ゴジラの大暴れで-1.0まで叩き落とされる話

最初の島でのゴジラの大暴れは、「ジュラシック・パーク」(監督スティーヴン・スピルバーグ)のティラノサウルスの暴れっぷりをボクは思い起こした。人を咥えて投げ飛ばす暴れっぷりと主人公敷島の飛行機をぶち壊す暴れっぷりが楽しかった

戦後の混乱・厳しさ・悲惨さが、全然描けてないのがノレなかった。安藤サクラの口は悪いが根は優しい隣のオバちゃんも、キャラが弱くノレなかった

ゴジラが現れる予兆で、深海魚が海面に浮いてくるというのはあまりオモロくなかった

海面が盛り上がって水中から顔を出すゴジラは迫力があった。機雷爆破、ゴジラの口の中に機雷を入れて敷島が機関銃で口の中の機雷を撃って爆破。それでもゴジラは死なず、敷島達の木造の船を襲おうとした所に戦艦高雄の砲撃でゴジラがひるむが、ゴジラが海中から熱線で戦艦高雄を撃沈するゴジラの暴れっぷりが楽しかった

銀座で大暴れするゴジラがこの作品の中で1番楽しかった。電車を咥えて投げ飛ばす、踏んづけ攻撃にしっぽ攻撃、最後は口から熱線を吐いて、その熱線でキノコ雲が出来、熱線の放射能で黒い雨が降るというのが楽しかった

最後のゴジラ退治は、退治が始まる時にゴジラのテーマ曲が流れるのと、「ダンケルク」(監督クリストファー・ノーラン)のように他の軍艦や民間船がやって来て、皆んなで協力してゴジラを海中から引き揚げるというのが楽しかった

爆弾を積んだ飛行機で、敷島がゴジラの口の中に特攻するが、きちんと脱出するというのはベタ過ぎて前もって分かってしまった

典子が生きているというのもベタ過ぎて前もって分かってしまうハッピーエンドだった

最後ゴジラが海中で再生して終わるラストもベタだった

全般的に

ゴジラの暴れっぷりはナカナカ楽しめた。特に銀座での大暴れが楽しかった

しかし戦後の混乱・厳しさ・悲惨さはあまり上手く描かれておらず、戦後70年以上経ち終戦直後の混乱・厳しさ・悲惨さを再現するのは難しいんだなとボクは感じた

大好きな「永遠の0」の山崎貴監督だし、観る前無茶苦茶期待が大きかっただけに、思っていた程は楽しめなかったが、それでも最初から最後まで集中して観る事は出来た作品