今日はかなり母が回復し、介助も楽になったので、安心してムービックス亀有にヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」を観に行きました🎞️
12月29日〔金)13:50〜16:05の回ですが、観客は2/3程入っていて、思っているよりかヒットしていました🎞️
事前にパンフレット買って、かなり期待が膨らむ反面、金持ちが美化しているような清貧の暮らしみたいな描き方だったら嫌だなと懸念していましたが、その懸念が当たってしまいました🎞️
金持ちが美化して憧れるけれど、実際その金持ちがその生活をするか?と言ったらしないような感じをボクは受けました🎞️
しかも期待していたドキュメンタリーのように撮るというのもなく、完全にフィクションだったのも残念でした🎞️
しかし音楽が抜群に良く、不機嫌な思春期の女の子ニコを演じた中野有紗はナカナカ良く、題材も一応ボク好みの題材だったので、今年初の映画館での映画鑑賞で、大画面・大音響で集中して観れたので、宇宙刑事ギャバンの魔空空間のように3倍増しで面白く感じられて、ボク的2023年観た映画ベスト10の第8位にランクインする作品になりました🎞️やっぱり映画館での映画体験はボクにとっては格別なんだなぁと改めて感じました🎞️
以下は感想です🎞️
それでは良い映画をたくさん観て良い人になって下さいね😉サヨナラ・サヨナラ・サヨナラ👋足立区一のお調子者f@
「PERFECT DAYS」〔監督ヴィム・ヴェンダース 124分)
話の内容は、トイレ作業員の暮らし
古いアパートの「電灯も切れかかっている古い自販機」でコーヒー買うルーティンが味があった
沢山の種類の鍵のジャラジャラが印象に残った
迷子を保護してあげたのに、母親はお礼も言わずに去り、助けてもらった子供だけが振り返って平山に手を振る演出がボク的に良かった
タカシのスマホいじりながらの便器拭き掃除がコミカルだった
夕方や夜の雨の浅草が良かった
銭湯での相撲中継、飲み屋での野球中継が良かった。特に飲み屋は「おかえりなさい。お疲れ様」と平山を迎えてくれる飲み屋のオヤジと巨人の丸がホームラン打って「結局は野球も金次第か」みたいな文句をつけている酔っ払い客が良かった
下北沢のカセットテープ屋の薄暗く狭く汚い感じが良かった
トイレに隠してある紙で、平山と誰だか分からないトイレ利用者が⚪︎×ゲームをやる演出がボク好みだった
チャランポランなタカシだけれど、障害児の同級生には好かれているというのが憎めなかった
古本屋のオバチャン店員の、独特の声と的確な短い書評が良かった
飲み屋の女将役の石川さゆりの、お客のギター演奏での歌が流石に上手かった
平山の姪ニコ役の中野有紗が不機嫌な思春期の女の子を上手く演じていた
ニコを起こさないように、水のスプレー片手に階段を上がり、2階で育てている木に水をあげる動作が、拳銃を撃つ男のような動きだったのがコミカルだった
平山とニコが並んで神社のベンチで飲み物を飲む撮り口は、小津安二郎監督の絶妙な人物配置で綺麗に並んで座っているように撮る撮り口を思い起こさせた
予告編で出てきた平山とニコが、川にかかる橋を自転車で並んで走る撮り口・セリフ・演出が良かった
古いアパートの駐車場に、場違いの平山の妹の高級車が止まってる演出・シーンが良かった
役所広司さんはパンフレットで、タカシが仕事を突然辞めてシフトに穴が空いても平山は黙々と仕事をする演出の方が良いと言っていたが、ボクは平山が怒るというのは、妹やニコとの別れの影響もあるし、聖人君子として平山を撮りたくないというヴィム・ヴェンダース監督の意図の方がボク好みで、実際に使われたタカシがシフトに穴をあけ平山が夜遅くまでタカシの分も清掃する事に怒る演出の方が良いと感じた
平山と友山のおっさん同士の影踏み遊びの演出は、ボク好みだった
最後田中泯さんがyoutubeで絶賛していた、朝日を浴びながら車を運転する平山の表情は、ボク好みではなかった
全般的に
全然ドキュメンタリータッチじゃないし、金持ちが美化してはいるが実際にはそんな生活は金持ちは送らないような平山の慎ましやかな暮らしの描き方だったし、木漏れ日を写真に撮るのもボクはあまり魅力を感じなかったし、ヴィム・ヴェンダース監督の奥さんが作った平山の夢のイメージ映像もボク好みでなく、期待していた田中泯さんの踊りも木で薪を背負ってるのぐらいしか印象に残らなかったけれど、題材自体はボク好みで、流れてくる音楽歌は石川さゆりの歌も含めて抜群に良かったし、不機嫌な思春期の女の子を演じたニコ役の中野有紗は味があって、何回も観たいと感じるような傑作ではなかったが、映画館の大画面大音響で集中して観れたので、宇宙刑事ギャバンの魔空空間ばりの3倍増しに面白さが感じられ、ボク的2023年観た映画ベスト10の第8位にランクインした作品。やっぱりボクにとって映画館の映画体験は格別なんだなぁと改めて感じた。