「理由なき反抗」(監督ニコラス・レイ 105分)

話の内容は、思春期の若者達の情緒不安定さ

オープニングの未成年なのに酔っ払って道路に突っ伏すジムが良かった。そこにあった猿のオモチャを大事にするのも良かった

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(監督ロバート・ゼメキス)の主人公がチキン(腰抜け)と言われるとカッとして怒る元ネタは、この「理由なき反抗」だったんだと発見した

プラトンの黒人の太ったおばちゃん家政婦がいいキャラだった

天文台の見晴らしのいい通路での、ジムとバズのナイフ対決がシーン的に良かった

弱くて男らしくない父親を嫌うジムというのが印象に残った

父親にまだ甘えていたいのに、父親が甘えさせてくれず、非行に走るジュディが印象に残った

いつも両親が不在で、ずっと一緒にいてくれる強い父親をジムの中に求めるプラトンが印象に残った

崖での車でのチキンレースのシーンが印象に残った(他の車のライトでチキンレースをする2台の車を照らす。ジュディの合図で2台の車が走り出す。崖寸前でジムは車から転がり出て助かるが、バズは服が車の取手に引っかかって脱出できず墜落する。2台の車が崖から墜落して爆発炎上するという撮り口)

バズの仲間3人が、ジムの家の前に生きた鶏を逆さに吊るす嫌がらせをするのが印象に残った

忍び込んだ天文台の近くの邸で、プラトンが不動産業者、ジムとジュディが新婚夫婦のていで、邸内を見て回る演出がコミカルだった

バズの仲間3人とプラトンの邸内での立ち回り、バズの仲間1人をプラトンが拳銃で撃つ、プラトンと警察の撃ち合い、プラトンが天文台に逃げて警察が天文台を包囲する、ジムがプラトンを説得しプラトンの拳銃から弾も抜き取ったのにプラトンが警察に射殺される、一連のアクションが印象に残った

全般的に

昔学生時代に観た時も、見晴らしのいい天文台の通路でのナイフでの対決と車でのチキンレースは強く印象に残っていたが、今回観直してもオモロかったのはその二つのシーン・エピソードぐらいだった

親との関係が上手くいかず、情緒不安定になり、親に逆らって非行に走るという題材は、アラフィフのおっさんのボクにはピンとこなかった

ジェームス・ディーンの過剰な演技もボクは苦手だった。ナタリー・ウッドはボク好みでカワいかった。

アラフィフのボクには、親子関係の問題より、仕事に就けないモテないの方が大問題で、親に反抗して非行に走る若者の情緒不安定さにはあまり共感出来ず、ボク的にはノレなかった作品