「ダラス・バイヤーズクラブ」(監督ジャン=マルク・ヴァレ 117分)

話の内容は、未承認のエイズ治療薬を自分もエイズ患者の男が捌く話

ロデオの賭けで負けて、賭けた相手達に追われるのから逃げる為、知人の警官を殴って逮捕されパトカーで連行されて逃げるというのが良かった

自分のトレーラーハウスが立ち入り禁止で鍵がかかっているのを、ショットガンぶっ放してドアを強引に開け、部屋の中の要る物をとって車で去っていくというのが良かった

メキシコで薬を手に入れたがナカナカ売り捌けない主人公が、トランスジェンダーのレイヨンと手を組み、レイヨンが仲間のゲイのエイズ患者を客として紹介する事により商売が軌道にのる事によって、女好きでゲイが嫌いだったマッチョなカウボーイの主人公が必要に駆られてゲイに理解をしめしていくというのが良かった

主人公が自分も未承認の薬によって生き延びているというのが、未承認の薬の効き目や安全性に対する説得力になっているのが良かった

未承認の薬を売ると違法で捕まるので、「ダラス・バイヤーズクラブ」の会員になって会員費400ドル払うと、薬を会員に無料であげて、貰った薬の使用は会員の自己責任というビジネススタイルがオモロかった

主人公の「死なない事に必死で生きている心地がしない」と言うセリフが、主人公の生き方を言い得て妙に表していてボク的に印象に残った。最後の主人公のロデオシーンは、そんな主人公が好きな事をやって「生を楽しんでいる」という象徴ではないか?とボク的に感じた

全般的に

エイズになっても生き延びる為に、エイズ治療の勉強をし、行動して世界中から薬を買いつけて売り捌くという主人公のバイタリティが凄かった

マッチョのカウボーイの主人公が、必要に駆られてゲイに理解をしめしていくというのも良かった

自分が自ら未承認薬を試して売るというのは、薬の効き目安全性に説得力があるなぁと感じた

政府企業悪が誇張されてる所はあるものの、患者が自分で治療方法を決められる患者本位の医療が行われるべきという提案に、主人公達のダラス・バイヤーズクラブがなっていたというのも良かった

自分の命は医者任せにせず自分で決めていくというのは、ボクの生き方とは異なるが、共感は持てた作品