「ラ・ラ・ランド」(監督デイミアン・チャゼル 128分)

話の内容は、ジャズピアニストと女優の恋を描いたミュージカル♪

オープニングの渋滞の道路の乗っている車から人々が次々と降りてきて歌い踊るシーンが楽しかった(特にトラックの荷台を開けると楽器演奏のバンドが乗っていて音楽を演奏する演出がボク的に楽しかった)

クリスマスパーティーに行く時の歌とダンスが楽しかった(カラフルな服やクリスマスパーティーでプールに飛び込むなんかがボク的に楽しかった)

小高い丘での歌とダンスも楽しかった(「恋をしないなんてこの素敵な景色がもったいない」みたいな歌詞もボク的に良かった)

セブがミアの働くカフェにミアを迎えに来た後の、撮影してる中を2人で一緒に歩くシーンがボク的に良かった

夕暮れの桟橋で、セブが歌いながら黒人老夫婦の夫の落ちた帽子を拾って渡し、妻とセブが踊って夫がやきもちを焼く演出がシャレていた

映画館で手を握り、キスをしようとした時に、フィルムが燃えてスクリーンの映像が崩れ、灯りがついてキスをやめる演出がシャレていた

「理由なき反抗」(監督ニコラス・レイ)にも出てくる天文台での歌とダンスも楽しかった(特に主人公2人が宙に浮き、プラネタリウムの星の中で歌い踊り、再びプラネタリウムの座席へ降りてくるという演出がシャレていた)

夏のデート。デートしている所で踊ったり、自宅でセプがピアノ弾いて歌ってるとミアも歌い出したりするのが楽しそうだった

自分のしたいジャズじゃない音楽で稼いだり、1人芝居に客がまばらだったりというセブとミアのすれ違いや夢実現の困難さの演出がボク的に良かった

最後のパラレルワールド回想で、今までの事が全て上手くいき、セブとミアが結婚して子供も出来て幸せに暮らすというパラレルワールドを、歌と踊りを交えて表現するのが楽しかった

全般的に

以前観た時は、オープニングの渋滞道路の歌と踊りがピークで尻すぼみになるとか、パラレルワールド回想の意味が良く分からず、それ程楽しめなかった感じがあったが、今回観直してみて、パラレルワールドも含め歌と踊り満載で楽しかったし、結局は別れてしまうが自分の夢はお互い実現出来たセブとミアの恋愛も楽しく観れた

ハリウッドのミュージカル黄金期はとっくの昔に過ぎ去ったご時世に粋な恋愛ミュージカルを作ろうとしたデイミアン・チャゼル監督の心意気も楽しい、21世紀の本格的恋愛ミュージカル映画