「夜の人々」(監督ニコラス・レイ 96分)

話の内容は、犯罪者ボウイ&キーチの逃避行

キスから始まるオープニングが良かった

車が走るのを空撮の俯瞰で撮るのが良かった

看板やネオンの後ろ側から撮る撮り口が印象に残った(最初の脱獄して逃げてる時の看板と簡易結婚式場のネオン)

銀行強盗のシーンで、銀行を襲う銀行内のシーンは撮らないで、逃走用の車の車内から、銀行から金を奪って出てきた仲間を拾って乗せる撮り口と逃走に使った車を燃やす演出が良かった

奪った金で背広買ったり、車買ったりするが、ボウイが車で事故を起こし、駆けつけた警官をチカマウが拳銃で撃って逃亡する演出が悲しかった

ボウイとキーチが長距離バスに乗って逃げる時に、ボウイが隣の席の赤ちゃんにグズられて、赤ちゃんをあやす演出が良かった

簡易結婚式場の「金さえ貰えば文句はない」という感じの主人と、結婚を祝福せず無愛想に立ってる立会人の男女2人がコミカルだった

ボウイとキーチがハネムーンで泊まるモーテルの人の良い主人と小さな息子が良かった

Tダブが、銀行強盗に加わらないボウイに何べんも平手打ちして言う事をきかすのが怖かった

2回目の銀行強盗は、失敗して車で逃げてる所から撮るとかなりハショっていた

ボウイがモーテルに戻ると機嫌の悪いキーチがいて2人は気まずい雰囲気だが、そこにモーテルの主人と小さな息子、水道管工事のジジイが2人の空気を読まず部屋に入って来るのがコミカルだった

ボウイとキーチが束の間、平和に乗馬していたり、ボートを漕いでいたり、クリケットゲームしている公園みたいな所を散歩したり、楽団の演奏のあるレストランで音楽を楽しみながら食事したりするのがとても良かった

楽団の演奏に合わせて客がチークダンスしたり、黒人の女性歌手が歌いながらテーブル客をまわっておひねりを要求したりするのもいい雰囲気だった

街の名士にボウイが犯罪者というのがバレ、銃で脅されて「街から出て行け」と指示される演出が良かった(その名士はボウイの去り際ボウイに銃とタバコを渡すのも良かった)

ボウイがTダブの弟の嫁マティのモーテルに逃げ込むが、マティはTダブの弟を釈放する事を条件にボウイを警察に売り、ボウイが射殺されるラストも悲しかった

全般的に

犯罪ものだが派手なアクションは無く、シーン的にも車が走る所を俯瞰撮影したり、看板やネオンの裏側から撮ったりするシーンはボク的に印象に残るもののそれ程凄いシーンも無いが、ボウイとキーチの恋愛メロドラマがいい感じだったので、最後まで集中して観れた。簡易結婚式場で結婚したり、束の間の平和な公園の散歩や楽団の演奏のあるレストランでの食事なんかが特に良かった。とても切ない犯罪メロドラマの佳作。同じくAmazonプライムビデオのサブスクで観られるニコラス・レイ監督の「孤独な場所で」も観て観たいなぁと思いました。