「台風クラブ」(監督 相米慎二 115分)
話の内容は、台風で皆んなおかしくなる話
夜の学校のプールで、色んな水着を着た女子生徒達が暗闇の中ダンスを踊るシーンが印象に残った
工藤夕貴が、団地の階段を降りて三上君と登校する長回しが印象に残った
教室に怒鳴りこんでくるおばちゃんとおじちゃんが学校にやって来る道のバックの雄大な山の遠景ショットが印象に残った
女が1人、学校の校庭で日傘さしながらサッカーボール蹴ってるシーンが印象に残った
バックが雄大な山の画面の片隅に建つプレハブのボロ家がいいロケーションだった
中学生の男の子達3人が、タバコを回し飲み、立ちションする演出が印象に残った
好きな女の子に硫酸をかけ、女の子の背中に火傷の跡が残る演出が暗かった
教室で外の木々の葉が台風の風でザワついてる中で、生徒達もナンダカザワついていて、教室のあちらこちらでケンカが起こる演出・撮り口が印象に残った(外の台風の不穏な感じと生徒達の不穏な感じが、画面上でシンクロしていたのがナンカ印象に残った)
丸刈り長身の男の子が好きな女の子を襲うシーンで、木でできた職員室のドアをガンガン蹴って、ドアを抑えていた女の子にもドアの振動が響き、最後は木のドアを蹴破るシーンは、「散りゆく花」(監督D.W.グリフィス)や「シャイニング」(監督スタンリー・キューブリック)の斧で木のドアを打ち破る怖さをボクは思い起こした
台風来てるのに、酒かっ喰らってカラオケしてる先生のシーンが印象に残った(台風来て居ても立っても居られない思春期の若者達と異なり、大人は酒かっ喰らったりカラオケしたりして台風をやり過ごすというような事を象徴しているのではないか?とボクは思った)
雨が止み又雨風激しくなる中、下着の男の子女の子達が、わらべの「もしも明日が・・・」歌いながら踊るシーンが印象に残った
工藤夕貴が台風の街中を走る雨風激しいシーンは良かったが、白塗りのオカリナ吹く2人はワケワカメ(訳が分からないという意味)だった
三上君が飛び降り自殺して、地面に頭から突き刺さって足が出ているのは、暗い演出だと思った
最後台風の水たまりがある校庭を工藤夕貴と男の子が歩くシーンが印象に残った
全般的に
長回しや遠景ショットなどシーンや撮り口的に面白く、印象に残る物がいくつかあったが、ストーリーは破綻していた
台風の夜にハチャメチャな事が起こる訳でもなく、期待を高めるだけ高めておいて、結局三上君が飛び降り自殺するくらいしか起こらなかったのも肩透かしだとボクは思った
話も暗いし、撮り口やシーンで少し観るべき所はあるけれど、ボク的には観た後味も悪くて残念だった作品