「雨月物語」(監督 溝口健二 97分)
話の内容は百姓だが陶磁器の行商で金儲けしたい兄と百姓だが侍として出世したい義弟が、一時は成功するがその間に嫁は悲惨な事になってしまうという話
陶磁器の行商で成功したい兄の方は、楽市楽座で陶磁器を売ってる時に高貴な姫と知り合い姫の屋敷で豪華な生活を送っていたが、その間に嫁は野武士に槍で突き殺され、高貴な姫も実は化け物と分かり姫の屋敷から命からがら逃げ出し、結局は自分の家に戻って元通り畑仕事しながら陶磁器を焼く生活に戻る
姫の屋敷から逃げ出す時に刀を振り回してロウソク切って部屋が暗くなり、それでも刀を振り回してのたうち回り、ロウソク倒したり障子を破ったりするシーンがボク的に印象に残った
侍で出世したい義弟は妻を捨てて侍になり手柄をあげて出世するが、義弟を捜していた嫁は野武士達に犯され、身を持ち崩して女郎屋で働いている所に出世した義弟がやって来て、結局は義弟も嫁と一緒に自分の家に戻って元通り畑を耕す元の百姓の生活に戻る
野武士達が嫁を犯すシーンは、寺に連れ込むまででレイプシーンは撮らず、レイプが終わった後野武士の一人が嫁に向けて金を投げるシーンを撮っていたのがボク的に印象に残った
全般的に
戦国時代の野武士達が至る所で暴れている荒れた感じや楽市楽座の賑わいなんかは楽しめる
最後出世しようとしていた兄と義弟が結局元の田舎の百姓の暮らしに戻るというストーリー展開もベタだが良かった
時間も97分と短く見やすい
化け物の姫と不倫したり、死んだ嫁が家で迎えてくれたり、ホラーの要素も少しある
最初はシーン的に凄いシーンも無いし、話も面白い話でもなくベタで予想通りだし、そんなにオモロくなかったが、ベタで予想通り元の陶磁器焼く百姓の暮らしに戻るオチが予想・期待を裏切らずナカナカ良く、観た後味は悪くなかった。何回も観たいとは思わないが、ヴェネチアで銀獅子賞を獲った溝口健二監督の代表作なので観といて損はなかったと思った作品

嫁を襲った武士達を野武士としているが、その武士達は主君がいるので厳密には野武士とは言えないが、野武士の方が荒々しさが伝わるとボク的に思うので訂正はしません