「人生は奇跡の詩」(監督ロベルト・ベニーニ 118分)
夢の中の結婚式とそこに流れるトム・ウェイツの歌が無茶苦茶良かった
階段の話に夢中になりながら階段でこける演技がコミカルだった
雨が降ってきたら雨の詩をうたうのもいい雰囲気だった
動物がコミカルに使われていたのが良かった(カンガルーがピョンピョン飛んで逃げたり、ラクダが言う事を聞かなかったり)
空爆や街の大混乱などバクダッドの戦時中の緊迫感はよく出ていた
ヴィットリアの命を救う為に必死になんでもするアッティリアが良かった(赤十字になりすましてバクダッドに潜入する(バクダッドは戦争中だから行けないと断った空港のお偉いさんが家に帰ってテレビを観たら断った男が赤十字になりすましてバクダッドに入っているのを知る撮り口がコミカルだった)、オンボロバスやバイクで戦時中の危険なバクダッドを走る、医者に必要と言われたものはなんでも集めるなど)
赤十字から医薬品を貰った帰り、米軍の検問に引っかかって銃口を向けられた時、若い兵士が今にも引き金を引きそうに身体をプルプル震わせているのがコミカルだった
靴を盗んで店の人に棒を持って追いかけられたアッティリアが地雷原に入り靴を投げ返したら地雷が爆発し追ってきた人達が逃げる演出がコミカルだった(その後地雷を踏まないように来た時の足跡をたどって地雷原から脱出する動きとそれを観ているロバに乗ったおじさんがコミカルだった)
アッティリアが診療椅子で寝ていると椅子がガクンと下に下がり、寝ていたアッティリアが起きるのがコミカルだった
最後の雪が舞う中、街中にサーカスから逃げた動物達が車道を歩いてるシーンはいい雰囲気だった
最後の家の庭とカゴから逃げた鳥がヴィットリアの肩に止まるのも良かった
全般的に
ベニーニのしゃべりと動きは楽しい。トム・ウェイツの歌もとてもいい雰囲気。好きな人の為なら命がけでなんでもする「愛」の描き方もとても良かった。
しかしジャン・レノの自殺、ヴィットリアとアッティリアがどうやってイラクを抜け出したか、そして実はヴィットリアはアッティリアの奥さん(娘達のママ)だったというのが、唐突なストーリー展開で分かりづらいのが難点だと僕は思った
でもとてもいい雰囲気があり、ベニーニはオモロく、愛の素晴らしさを描いていて、観た後味がとても良くいい気分になれた作品
原題は雪の中の虎みたいですが、「人生は奇跡の詩」という意訳のタイトルはとても絶妙だと僕は思いました