「運び屋」(監督・主演:クリント・イーストウッド 116分)
話の内容は超高齢者のおじいちゃんがヤクを車で運ぶ話
デイリリーの花が小さくて可愛かった
ヤクを車で運ぶ時の景色が、畑だったり、砂地だったり、木の畑だったり、砂地にまばらに生える草地だったりと色々変えていたのが基本的だった。
車でヤクを運ぶ時のドライビングミュージックに合わせた鼻歌がコミカルで良かった
人種差別悪態ジョークもコミカルだった
最初のドライビングで男っぽい女達のバイカーズ集団に主人公が話しかけるエピソードが僕的にはなんか良かった
麻薬組織のボスは女はべらして明るいのに、電話の向こうの主人公を見張る役の手下は暗い夜の雨の中で怒ってるとボスと手下のコントラストをシーンとして出してるのが基本的だった
主人公のおじいちゃんが、最初のタイヤ屋のガレージのイカツイギャング達、見張りのギャング、そして最後は妻の葬式に出席していたと素直に言ったら、新ボスの強面の手下の見張りのギャング達とも仲良くなっていく演出が良かった
麻薬連邦捜査官と知っていながら、ワッフル店で主人公が捜査官に話しかける演出が良かった(捜査官はおじいちゃんが運び屋と夢にも思わない。それが逮捕時に分かるという基本的な演出。最後ワッフル店で別れた時に店を出た主人公を捜査官が追ってきて、捕まるのか?と思ったら忘れた水筒を持ってきただけという演出はベタだった)
麻薬組織のボスの豪邸での夜のプールサイドでの美女達とギャング達のダンスが良かった。又ボスが主人公に女を世話する所までやる演出が良かった
麻薬組織のボスがクレーン射撃をしていた時に部下に拍手を求めていて、又撃とうとした時にボスが部下に後ろから撃たれて殺され、他の部下がボスが死んで喜んで拍手する演出と最後は芝生に倒れたボスを上から撮る撮り口が良かった
新ボスになって時間厳守が厳しくなり、守らなければ殺すと脅されたけど、妻が死にかけたので、ヤクを持ったまま主人公が命をかけて妻に会いに行く演出が感動的だった
妻が死ぬ時に、「どうやって大金を手に入れたの」と聞いたら、2回ジョークを言って3回目にヤクを運んで大金を得たと本当の事を言っても妻はジョークと思い真に受けない演出が基本的だった。最後に妻が「金なんてどうでもいいのよ」と言うセリフも良かった。
最後の主人公の逮捕劇はヘリコプター飛ばして空撮なんかもして、大掛かりに撮っていた
裁判所で時間だけは買えなかったとイーストウッドが言っていたのが僕的にはなんか印象に残った
最後刑務所の鉄条網の向こうで花を土に植える主人公のラストシーンも僕的には良かった
最後の「老いを受け入れるな」と歌う歌もとっても良かった。
全般的に
シーン的には凄いシーンは無いけれど、バリエーションの違ったドライブシーン、コミカルな演出、基本的な演出、そして家族の絆を見事に描いていて、楽しめるし感動もできる作品だと僕は思った。イーストウッドだけどアクションはほとんどないが、最後まで飽きずに楽しめる
イーストウッドはわざとシワを作ったり、ヨボヨボ演技をしていた。キャストも皆良かったが、主人公の奥さん役の女優、最初のボスの手下の見張り役、ブラッドリー・クーパーなんかが僕的には印象に残った
アクションが無くても、傑作とは言えなくても、流石はイーストウッド。88歳でこれだけの良作を作り、主演をするのは凄いと改めてイーストウッドの凄さに感心させられ、観て損はなかったと僕的には思えた作品
「公開最初の土曜日だったからなのか、10時50分の回で観ましたがこんな地味な作品なのにお客さんが半分に近い1/3以上埋まっていて、イーストウッド人気があるなぁと僕は思いました」心にそう願う88歳のイーストウッドに比べればまだ45歳と青二才の僕、最後の歌ではないがまだまだ「老いを受け入れるな」とイーストウッドから勇気をもらった長七郎であった
