先日、友人の命日でした。
とてもとても綺麗で気高くて、紫のよく似合う彼女に、トルコ桔梗を活けました。
なんとなく物悲しくて、胸が詰まるような想いがする。そんな時に、私には思い出す人がいます。
その人は、私が今まで出会った人達の中でも、特別明るいものを放っている人だ。
いつでも前を向き、寄り道を沢山しながらも色々なものを、その子供のような瞳に映し、それを全身で吸収しながら生きている。
そんな揺るぎなく健全なところに、私はとても惹かれた。
毎日が、全てが、楽しくて楽しくてしょうがないと、その人の背中が、足どりが、差し伸べる手がそう言っているようだ。
そんな生き方のせいか、何年経っても歳を取らない気がする。
どこへ行くのか、これから何が始まるのか、ついて行ってその先に待ち受けるものを、この目で一緒に見てみたくなる。 そんな人だ。
その人と彼女を照らし合わせて、なんとなく朝方近所を散歩した。
この世界はなんて綺麗なんだろう。
私たちは、今ここに生きているから、こんな世界を見ることができる。
彼女は今どんなところにいるのか。
私には死後の世界なんて分からないけど、か細い彼女がどうか寒がっていませんように。
できれば、苦しかったことを忘れて微笑んでいますように。
あなたに沢山の花を。