彼女を思い出した日 | Spin Spin

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大好きな人、映画、漫画、小説、曲など自分の琴線に触れる物が毎日風化していかないように書き留めておきたくて始めました。自分の好きなものをその日の気分で一緒に載せています。これをふらっと読んで下さった皆様の1日と私の1日が不思議と合致することがあったら面白いな。




先日、友人の命日でした。
とてもとても綺麗で気高くて、紫のよく似合う彼女に、トルコ桔梗を活けました。




なんとなく物悲しくて、胸が詰まるような想いがする。そんな時に、私には思い出す人がいます。


その人は、私が今まで出会った人達の中でも、特別明るいものを放っている人だ。
いつでも前を向き、寄り道を沢山しながらも色々なものを、その子供のような瞳に映し、それを全身で吸収しながら生きている。


そんな揺るぎなく健全なところに、私はとても惹かれた。


毎日が、全てが、楽しくて楽しくてしょうがないと、その人の背中が、足どりが、差し伸べる手がそう言っているようだ。
そんな生き方のせいか、何年経っても歳を取らない気がする。


どこへ行くのか、これから何が始まるのか、ついて行ってその先に待ち受けるものを、この目で一緒に見てみたくなる。 そんな人だ。




その人と彼女を照らし合わせて、なんとなく朝方近所を散歩した。


この世界はなんて綺麗なんだろう。
私たちは、今ここに生きているから、こんな世界を見ることができる。


彼女は今どんなところにいるのか。


私には死後の世界なんて分からないけど、か細い彼女がどうか寒がっていませんように。
できれば、苦しかったことを忘れて微笑んでいますように。


あなたに沢山の花を。












【卯月の頃】



擦り切れて
しまうと言って

結んだ小指を
切り離してしまった

あした
あなたは
笑っているのだろうか
抱えきれない
両手いっぱいの
悲しみの果てに

待ちぼうけの
麦わら帽子

ブランコに揺られて
バラは咲いたかな?

あした
わたしは
笑っているのだろうか
つないだ手と手を
あきらめて
失くした風景 ひとつ

ここまで
歩いておいで
歌を紡ぐように
鮮える空に
泣かないで
愛した光が キラリ

あした
あなたは
笑ってくれるだろうか
抱えきれない
両手いっぱいの
想い出を胸に



作詞 作曲  こっこ