仙台市での虐待のニュースについて | ママブルー仙台 のブログ

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仙台市での虐待のニュースが2件報道されました。
「2歳の娘を自宅に放置し死なせたとして、母親が逮捕(7/1)」
「今年1月生後2ヵ月に満たない次男と、双子の弟の三男に対し、十分な母乳や飲み物を与えず、次男を死亡させ、三男を脱水症などにさせた件についての初公判(7/1)」

色々なご意見がありますが、個人的な意見を記載します。
日頃産後のうつ症状を持つお母さんの対応をしていますが、うつ症状のある母が虐待予備軍のような考え方には否定的(ゼロではないが確率としてうつ病以外の母親より確率が高いという根拠に欠ける)という立場です。
そのため、虐待に関しては一母親の一意見となりますので、この記事に関してはコメントでのやり取りは、勝手ながらなしとさせて頂きます。
その点ご了承の上、読み進めて頂ければ幸いです。

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虐待に関して、虐待を把握する方法は4通りあると考えます。
1.本人からの申し出
2.虐待者(今回であれば母親)からの申し出
3.周囲(虐待者の家族、親族、近所)からの通報等
4.行政が何らかの形で接触しての把握

今回の2件の虐待に関し、1点ずつ考えます。

1.本人からの申し出
→今回は月齢的に不可能。年齢が高くても把握は難しい。

2.虐待者(今回であれば母親)からの申し出
→育児困難、悩みがあるのなら、保育所に預ける、行政に連絡するなどの手段でSOSを発信すれば良かったのではないかとの意見。しかし、虐待者が連絡しない場合(連絡できない場合)は把握できない。

3.周囲(虐待者の家族、親族、近所)からの通報等
→周囲が虐待に気がつき、連絡するという条件が揃わなければ把握できない。

4.行政が何らかの形で接触しての把握(一例として)
→①育児の大変さを数値化し、大変な家庭には高頻度で接触する
 ②健診等を受診しない場合は、訪問で対応する
 ①、②で子供に接触出来ない場合、最初の連絡から○日以内などの基準を設けて、強制的に子供の無事を確認し、健康状態等を確認する

1~3については、連絡しやすくする等の改善はあると思いますが、確実なのは4と思います。

今回の場合、子供の数(双子や上に子供がいる)、周囲に協力者がいるかどうか、妊娠中の両親の様子等を考えると「育児は大変だった」と想像できます。
また、健診未受診もあったようなので、強制的な確認が出来れば、何とかお子さんやお母さんのサポートが早めに開始出来たのではないかと考えます。

ど素人が文字にするのは簡単で、実現には法改正や予算等々大きな課題があるのもわかります。
ただ、「虐待するぐらいなら、産まなきゃ良いのに」「保育園に預ければ良かったのに」「どこかに相談すれば良かったのに」という、全てを虐待者(今回は母親)を責めるのみでは、虐待が減少する方向にはなかなかならないのではないかと思います。

「Mother」というテレビドラマをご存じですか?
松雪泰子さんが主人公、尾野真千子さんが虐待母、芦田愛菜さんが虐待される子供を演じています。
ご覧になっていない方も、第8話だけでも観てもらえたらと思います。

今回の仙台市の虐待2件について、お子さんが亡くなるという重大な結果となり、母親の責任はとても大きいと思います。
しかし「100%母親だけ」の責任とは思いません。
自分も日頃から、虐待をする側、虐待をされている側を意識して、何かの時は適切なところに相談出来るよう、心がけます。