「お母さま、もって今日か明日です」

 ※前回の続きです。

 かかりつけ医の病院から、そのまま救急病院(W病院)に直行し、すぐに行った血液検査で、アルブミン値が1もなかったため、「お母さま、今日か明日かです。よくこの状態で生きていらっしゃいましたね」と医師から言われ、驚きました。
 

 「ドヒャー!なぬぅ?」ガーンという感じでした。数時間前、かかりつけ医からそんな話は聞いていなかったので、「なんのこっちゃ?」というのが正直な気持ちでした。
 

 さらに、肺に影が見つかり、「結核の疑いがある」とも言われました。←ハハは若い頃に肋膜炎を患っており、それが何十年たっても残っていると健診のたびに言われていたので、結核特有の兆候もなかったため、「これは違うだろう」と私は確信していました。
 

 結核の疑いがあるため、隔離病棟へ移されました(検査には4日ほどかかると言われました)。その間、家族も防護マスクをつけてハハの傍にいることになりました。結果が出るまでの間、関東に住む実姉に連絡を取り、葬儀のことや、かかりつけのお寺に相談するなど、万が一に備えてあちこちに連絡をしておきました。

 
 隔離病棟の3日目頃に、担当医が主治医(G先生)と研修医に交代になり、その研修医から「今後について、何かお考えですか?」と質問されました。”ちょっと待ってよ~おーっ!。”
 まだ結核の結果も聞いていないし、「今日か明日かです」と言われたことについての説明もありません。かかりつけ医からはペグをつけるように言われていて、紹介状にもそのように書かれているはずなのに、なに?この展開は?チーン
 

 そのため、私は「結果も知らされていませんし、ハハの現状についても説明がないので、返答できません!」と伝えました。翌日、カンファレンスルームで主治医のG先生と初めて対面し、研修医、実姉、私の4人でハハのこれまでの状態について話をしました。
 そして、最後に主治医から、「万が一の時は心臓マッサージをしてもろっ骨が折れるし、苦しいだけです。」など高齢で認知症がゆえに、家族としては積極的な治療は控えた方がいいじゃない的なことを伝えられました。

 う~ん ショボーンかかりつけ医の話しとエライちゃうやんかぁ~
 

 その後もW病院で毎日ハハの様子を見に行きましたが、隔離室から一般病棟に移っても、「今日か明日か」という説明もなく、何事もなかったかのような感じでした。
 

 「モヤモヤするわぁ~!スッキリせぇへんわぁ~!」(怒)チュー

 この時から、家族として「聞きたいこと、言いたいことはハッキリ伝える」ことの重要性を強く感じました。医療の現場では、家族も自分の意見や質問をしっかり伝えなければいけないんだと実感しました。

 なぜなら・・・
                       つづく