今やってる治療のこと、これからのこと、副作用のこと、分からないことが多いとそれだけで不安が大きくなってしまうものです
だけど、主治医の先生にいろいろ相談するのって、ちょっと難しいと思っていませんか?
これは医療者側にもたくさん問題があります。医者も看護師も忙し過ぎて余裕がなくなっていることが多いのです
忙しいという字は”心をなくす”と書きます。正に心が働いてない状態。
それに、、、人は本当に自分がその立場に立って初めてその人の気持ちが真に分かるものです。
つまり、基本的に相手が自分のことを分かってくれているとは思わないほうが、自分が楽に構えられるかもしれません。
この人に、この主治医にわかってもらうためには、ちゃんと伝えなければと思ったほうがいいかもしれません
例えば、あなたという船があったとします。あなたには向かいたい先も望む航海もあるのですが、船の操縦は専門ではないため、それは主治医という操縦が専門の人にやってもらっています。
この船を操縦する主治医は操縦することに一生懸命で、あなたがどこに向かいたいか今の航海をどう思っているかもしかしたらわからないままやっているかもしれません。
だけど、あなたが今どう思っているか、どこに向かいたいか、何が心配かちゃんと伝えることができれば主治医はそれに合わせた航海や行先の調整ができる、と思うのです。
でも、あなたがそれを伝えないと今のやり方で特に問題ないと思ってしまうと思います。
あなたが今不安なこと、疑問に思っていること、こうなりたいと思っていること、その都度主治医の先生に伝えてみてください
もしも主治医の先生がそんな余裕がないときは、看護師さんでも受付の方でも、検査技師さんでも誰でもいいです
その誰かから主治医の先生までお話がいって最終的にあなたが安心できればそれでいいと思います。
そして、心の隅に覚えておいてほしいことは、医者も看護師も医療者もみんな人間ですので、心の余裕がないときに温かい言葉をかけてもらえると少し心が和らぎます。
医療者に心の余裕がなさそうだなと思うときは、ほんの一言でもいいので気配りの言葉をかけてみてください。
その心は、もしかしたらそのまま医療者からあなたへの気配りとしてかえってくるかもしれません
『最良の治療』というのは医療者とあなたの信頼関係の上に成り立ちます。
どうか、しっかりとコミュニケーションを取ってお互いに気配りがし合えるいい関係を築いてください。