昨日、ユメミールさんのブログを読んで、いろいろ考えさせられたので・・・。

 「ほたるの墓」・・・私の尊敬する高畑勲監督のアニメーションです。

 幼い兄弟が、両親を戦争で失って、最後、二人で生きていこうと決心し、そして、栄養失調で、愛する妹は亡くなり、兄も最後は駅の浮浪者になり、やはり」亡くなってしまうというストーリーです。

 何時の時代も戦争が起こると、真っ先に犠牲になるのは、幼い子供や、お年寄りや、体の不自由な人達です。

何処の国でも、それは共通です。 どんなに正義のための戦争でも。

 私の母とかはもうこの作品見れないそうです。

 本当に目の前で起こった事だからだそうです。何人もの友達が疎開先で食べ物がないだけで、亡くなっていったそうです。

 主人公の男の子でさえ、戦争でお父さんが敵をやっつけて、日本が戦争に勝って、両親と一緒に暮らせると信じて辛い毎日を暮らしています。なんの疑いもなく。そういう時代でした。

 その中で主人公が歌を妹と一緒に歌うシーンがあるんですが、大人に「この非常時に歌を歌うとは非国民か!」といわれて歌を歌えなくなってしまうところがあります。

 大人も子供も見やすい形で少年の立場からこの時代を描いている作品です。

 歌を歌う事さえ許されないない時代・・・絶対に来て欲しくないですね。