菊池亮太さんという素敵なピアニストYouTuberさんがいて、

昨夜、生配信LIVEを聴いていました。


You Raise Me Up』のメロディを交えて、

とてもオシャレなジャズ調?で弾かれた一曲があって、

なんて美しい音色なんだとほれぼれとして、

目を閉じて聴いていたら、

ふと、出産した日の夜を思い出していました。



流れ星流れ星流れ星流れ星流れ星流れ星


病院の個室にぽつんと一人。


出産直後はハイテンションだったけど、

夜になると子どもの入った箱がそこにはあって、

真っ暗で、とても静かでした。


産まれたての子供に、

外の景色を見せてあげよう、

と思い立って、

子供の入った箱を抱えて窓辺に行ったら、

ほんのわずかな夜景が見えました。


病室から見える景色は、

そんなに良い眺めではなかったので、

とてもがっかりしたけれど、

そんな景色でも少しでも外の様子を見せてあげたいと思いました。


その時に、

本当はもっときれいな夜景を見せてあげたかったし、

晴れた日にこの子と一緒にお散歩に行きたかったなぁとか、

いろいろ、やってあげたいことがたくさん思い浮かびました。


世の中には美しいものがたくさんあるのに、

何も見せてあげることができなかった。


ああ、それにしてもなんて美しいピアノの音色なんだろう……


こんなに美しい音色だけど、

きっと、もっと美しいものも存在しているはず。


この音楽をあの子に聴かせてあげたかった……


ピアノの音が美しければ美しいほど、

涙が止まらなくなってしまいました。


音符流れ星キラキラ音符流れ星キラキラ


ちょっと別の話にはなりますが。


初詣に行った時に夫婦で絵馬を書きました。


夫は、

「また、いのりのお腹に戻ってきてね」

って書いてたけれど、

私はもし今後妊娠することがあっても、

その子はまた別の子だと思っています。


もちろん、夫がどう思おうと、

それは夫の解釈なので、

それもまた一つの考え方だと思います。


でも確かにあの子は今年産まれて、

そして、亡くなったから、

もう二度と戻ってくることなんてない。


次に産まれてくる子に、

「あの子の生きられなかった分も生きてほしい」とも思わない。


一人一人に自分の人生があって、

それは他人の人生とは別のもの。

自分の人生を生きてくれたらそれでいい。


とても短い唯一無二の人生だった。

私にできることは、

そうやって小さな短すぎる人生を、

産まれてきてくれてありがとう、

って感謝することくらい。


今更何を言っても仕方がないのだけれど、

ときどきそうやって、

出産した日のことを思い出してしまう。

いろんなことを美化してしまう。

美化すればするほど、

現実味がなくなってしまうような気もしますが、

これも一つの供養のあり方ということで。