いつもコメントでブログネタを提供していただいてありがとうございます。
基本的に重いペグはサスティーンが長くなります。
軽いペグは倍音が豊かになります。
これはナットの溝の形状にも関係します。
溝の太さが弦と同じだとチューニングがやりにくいので、普通は微妙に太めの溝にします。
この小さな隙間が大事です。
弦を微妙に遊ばせた方が弦のエネルギーがナットを通ってペグまで行きます。
そしてネックからボディーへと循環して倍音を生みます。
軽いペグだとヘッドがより大きく振動して倍音が良く出ます。
重いペグだと少ししか振動しないので倍音は少なくなります。
その分サドル側へエネルギーが集中するのでサスティーンが長くなり、良く鳴ります。
ナットの溝を弦より微妙に太くして(10%程度)エネルギーが通り抜けると、ペグで音をアレンジしやすくなります。
オープンタイプの軽いペグは倍音を期待できます。
倍音豊かなギターは小さな空間で鳴らした方が綺麗な音が聞こえます。
倍音の小さな音も聞こえるからだと思います。
これを野外の雑音がある所で弾くと、まるで違うギターの様なショボイ音に聞こえます。
外では小さな音の倍音が聞こえないので、そういう風に聞こえるんだと思います。
重いペグでヘッドの振動を抑えるとエネルギーはブリッジに沢山伝わって、トップの板をスピーカーのように振動させます。
サスティーンが長くなり野外でも聞こえやすい音です。
遠鳴りするギターになります。
もちろんペグ以外の部分の設計によって色々とあるので一概には言えません。
マーチンの場合はペグを重くしたり軽くしたり、どちらにしてもそれぞれの特徴が出る、良い反応を得られる様な設計になっていると思います。
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