コメントで質問をいただきました、ありがとうございます。

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ネックを外すには、まず構造を説明します。

 

ネックにボルトが入っています。

 

 

ボディー側に穴が開いています。

 

 

見ての通り簡単です、ボルトでネックを止めています。

サウンドホールの中にナットがあります。

 

これに指板が貼ってあるので、ネックを外す前に指板を剥がします。

ボディーとくっついている部分だけでも剥がさないといけません。

 

 

膠で貼り付けています。

膠を剥がすのに必要なのは、65°以上の熱と水分です。

ラバーヒーターの表面が100°くらいになると指板の接着面が65°を超えるようです。

 

水分はスチームで与えても良いのですが、ペンティングナイフを熱湯に漬けて熱と水分を与える事もできます。

指板とボディーの貼り付け面の、指板の角はナイフが入りやすいように少しだけ接着していません。

(ブリッジの両端も少しだけ接着していません。剥がす時の為にそうしています)

 

 

 

少しづつナイフを進めていくと剥がれます。


 

このギターは僕が作ったので、ネックの構造や接着について知っています。

ですから簡単に外すことができます。

 

しかし、ギターによっては構造も違うし接着剤も違います。

そのギターに合った作業のやり方を考えないといけません。

 

注意点  

温度を上げると塗装が痛みます。

ナイフを差し込むとトップのスプルースに傷がつきます。

剥がした指板がプロペラみたいにねじれてしまいます。

 

 

壊しても構わないギターで練習してみてください。

経験を重ねると、次第にギターに対するダメージの少ない外し方ができるようになります。