先日ドイツ製の弦を張って、ブリッジピンの相性を探るために手持ちのピンを片っ端から付け替えて試してみた。

 で、その結果は・・・弦が切れました(TωT)



 ソフトな弦なのでチューニングしたり外したりを繰り返すと、金属疲労で切れてしまいました。高い弦は切れやすい? 高いといっても1000円ですけど・・・


 でも、やりながら、あるコトを思いつきました。確信が持てないのでブログに書けば、皆さんの意見ももらえて、より良い使い方を見出せるかもしれないので、自分で考えたままを書いてみます。


 



 ブリッジが軽いと弦の微細な振動音を出すことができる。高周波と言うか、艷やかな音、例えばスラーした時の「キュィー」みたいな音とかが微細な振動音かな?


 ピンの質量が重いものに変えると、高周波の上から制限を加えるような働きをする???イコライザーで余分な高周波をカットするように、あるいはステレオのTREBLEで調整する様に・・・

 

 だんだん質量の重いピンに変えていくと、高周波の上からだんだん消えていくような気がします。一番重いブラスにすると、「ウーン」と言うような低い周波数の、板が振動する感じの音が増えるような気がします。


 高周波を音にすると、弦の個性が前面に出てくる。重いブラスのピンは弦の個性が少なくなって板の振動音が増える。これはこれで楽しめる音なんです。


 だからブリッジピンを変えることで音をアレンジできるのかも?マーチンの安い弦は金属音でキンキンしたけど、重いピンに変えるとキンキンが消えて、ドリュリュんな良い音になった。



 ブリッジは軽い方が高周波を音に出せるので、エボニーよりローズとか、軽い素材を使った方が広いレンジで表現できるギターになるのかも。

 エボニーを使ったギターはあらかじめTREBLEを使ってある程度高周波を抑えてある。だから余分な高周波がないので良い音に聞こえる?

  

 

 高級なギターはだいたいブリッジはエボニーを使っているけど、たまに軽い素材のブリッジを使っているギターがあって、それはルシアーさんのヘンコツなこだわりじゃなくて、より広いレンジで音を出すことができるギターにするために意図して作っった物だったんですね。


 言い方を変えると、 あらかじめ余分な高周波をカットした音で、普通に良い音と感じられる音のギターにしたければエボニーのブリッジが無難かも?


 でも本当に性能が良い物を求めるなら、軽量のブリッジを使った方が良い訳で、音のアレンジは、より高い所から好みの音が出るまでブリッジピンで高周波を消して行けば良い訳だから、エボニーのブリッジよりローズや軽いブリッジの方が、音的には優秀だと思う。



 クラシックのギターは小さなブリッジに弦を結ぶのですが、これは軽量を意図したものでしょうね。コレによって音は高周波の艶がある音が出るのでしょうね。


 新しい弦を張ったら、まず軽いブリッジピンで音を出してみて、高周波に含まれる嫌な音が有るときは、ステレオのTREBLEの調整みたいに、少しずつ重いピンに変えて、高周波の嫌な音の部分を消していけば、最短で適したブリッジピンを見つけられる???


 ドイツ製の弦は高周波も上品でやさしい音が出ました。




 だからそのままでよかったんですけど、やっぱり他のピンも試してみたくて・・・よせばいいのに一番重いブラスから順番に付け替えて音を確かめて・・・


 やっぱりローズのピンが一番良い音だと分かった時に・・・弦が切れた(ノДT)