こじれた夫婦関係のお悩みには、
「ダンナさまにはどんなところが好きって言われましたか?」
とうかがうことがあります。
例えば、「素直なところが好き」と言われていたとしたら
「今もダンナさまの前で素直ですか?」
と聞くと、たいてい
「いえ…」
と言われます。
「結婚してから私が強くなりました」
「昔は可愛かったのに…と言われます」
そして、
「変わったのは、夫じゃなくて私ですね」
「夫はそのままの私でいいと言ってくれていたのに、私がイヤだったんです。」
そんな風に自ら気づかれる方もいます。
私は、夫婦関係って小手先のテクニックはいらないと思うんです。
男女に限らず、一対一の関係というのは、
いかに相手に心を開いているか?
かっこ悪い自分をもすべて見せているか?
によって、親密度が変わってくる。
毎日一緒に暮らしているのに、いいところだけ見せようという方が不自然だと思うんです。
レスでお悩みの場合は、たいてい、自分の心の内を相手に見せていません。
セックスは、他の誰にも見せない部分も、すべてをさらけ出す行為でもあります。
普段から心の内も見せていないのに、レスだけ解消したいというのは難しい話です。
反対に、心で繋がっていたら、レスでも悩んでいない場合が多いです。
【どんな自分も自分だと認めて、世界で一番心を許しているはずの夫に本当の自分を見せる】
それができないのは、どんな自分も受け入れていないから。
夫婦関係だけではなく、根本的な対人関係への不安であり、本人の問題です。
それなのに、夫婦関係にわだかまりがあるからと、上辺だけのテクニックを身につけても、やっぱり空まわりします。
その空まわりは、やがて
「私だけが頑張ってる」
という被害者意識につながるかも知れません。
遠回りに見えて早いのは、原点に戻ること。
原点とは
「結婚前に彼が好きになったあなたでいること」
です。
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好きになった彼でいてもらうこと
好きになってくれた私でいること
それが1番の相手に対する誠実さだ。
好きになってくれた私でいること
それが1番の相手に対する誠実さだ。