で、実はそこで意味が分からない言葉を皆叫んでいました
「NO TMT」
という言葉が書かれた大きなプラカードをイベントの最後にみんなで掲げていました
NO TMT ってどういう意味
TMTに反対しているっていうのは何となく分かったけど、TMTってなあに
ということで、後日そのイベントに参加していた1人で仲良くしてるアンティに聞いてみました
「Thirty Meters Telescope」
で、TMTでした
なるほどやっと理解できました
30メートルの天体望遠鏡のことでした
これ、今ビッグアイランドのマウナケアの山頂に設置しようとしている天体望遠鏡に関しての問題です
すでにマウナケアの山頂には様々な国の天体望遠鏡が設定されていて、日本のすばる望遠鏡もここにあります
天文学者にとってはこれはなくてはならないもので、日本でもすばる望遠鏡が撮影した惑星の写真がニュースになったりすることもありますよね
が、しかし
ここマウナケアの山頂というのはネイティブハワイアンにとっては超超超神聖でとても大切な場所なんだそう
マウナケアといえばキラウエアのペレとは正反対で雪の女神ポリアフが住んでいると言われる山 ポリアフさんは穏やかな人というのが神話での定番
昔はこの山頂にカフナ(村のヒーラーとでも言うのかな)を埋葬してたなんていう話もあります
そんな神聖な自分たちが一番大切にしている場所に望遠鏡なんて設置しないでと反対運動が起きていて長年その設置が止まってたんですが...
ついこの間ハワイ知事のイゲさんが、そろそろ設置作業再開するよーと発表したものだからまたマウナケアでは反対運動でマウナケアに座り込み(というよりも横になって動かない)といった活動家たちの運動が始まっています
これってとっても難しいですよね
天文学者から見たらやはり30メートルの大きな望遠鏡の設置で新しい発見ができる、したい
とても有意義なことなはず
が、昔の昔からマウナケアを大切にしてきたネイティブ、またはおじいちゃん、おばあちゃんからマウナケアの大切さを教えられて来たハワイアンにとっては冗談じゃないよ 神聖な場所に何してくれてんだって思うのも分かります
ましてやハワイはアメリカに違法占拠された国
その歴史が余計なトラブルを生んでいるとも思えます
ハワイ大学が運営している望遠鏡もマウナケアにはあるんですが、これ、関係者は辛いでしょうね
失われたハワイを取り戻すハワイアンルネサンス運動にハワイ大学は積極的、でも一方で天文学としての望遠鏡も大事...
スターナビゲーションを復活させたホクレア号のナイノア・トンプソンさんはどんな風に思ってるのかなぁと考えてしまいます...まぁ、スターナビゲーションはそこまで惑星の写真は必要じゃないから関係ないのかな... でも星座を勉強する以上、星にも興味はわくだろうし、ホクレアクルーはどう考えてるんでしょうか
と、1人で悶々としています
何年か前にあったように反対運動でまた逮捕者とか出たら悲しいなぁ...