豊田利晃監督が、長編フィクション映画としては「泣き虫しょったんの奇跡」以来7年ぶりに手がけた作品。2019年に発表した短編「狼煙が呼ぶ」にはじまり、「破壊の日」「全員切腹」など近年の「狼蘇山シリーズ」と呼ばれる作品群の集大成となる長編で、窪塚洋介と松田龍平を主演に、行方不明になった修行者とその捜索を依頼された暗殺者が繰り広げる、時空を超える壮大な追跡劇を描く。
孤高の修行者・山中狼介が、危険な宗教家・阿闍梨の家に赴いたのを最後に消息を絶つ。暗殺者・新野風は、山中の恋人・野々花から捜索を依頼され、山中の行方を追う。やがて2人は法螺貝に導かれて狼蘇山で対面し、次元を超えて鏡の洞窟で対峙する。過去から現在、そして未来を駆けめぐる2人は、日本から地球、さらに宇宙へとたどり着く。
修行者・山中役を窪塚、暗殺者・新野役を松田、阿闍梨役を千原ジュニア、野々花役を芋生悠がそれぞれ演じるほか、渋川清彦、東出昌大、板尾創路、祷キララらが顔をそろえる。
2025年製作/96分/PG12/日本 映画.comより転載
うーーーむ、ストーリー破綻というより紡げていません、映画そのものが次元をこえる?
窪塚さん主演、東出さん出演というだけで観たのですが、
カルト的というのでもないし、カルト臭はあります、あと、次元を超えるとか、生と死の世界を行ったり来たりとか、悪夢の世界的とか、好きなんです。
好みだったら★4、好みじゃなかったら★1.5というところかな(笑)
危険な宗教家阿闍梨というのが千原ジュニア、なかなかイケてます、ドラゴンボールのような怪しの呪術を使う指が美しい。
集まった悩める信者?に「迷いは消える、時空を超えるのだ」、と小指を切り落とさせる、廊下にはホルマリン漬けの小指が入った瓶が並んでいる、それを見た渋川清彦は逃げだすも、えせ修験者となって戻ってくる(だったかな?)強引に小指を切り落とされるのは妻に逃げられた東出昌大(意地悪い設定だ、笑いましょうという感じか)。
前にあるのは指を切る道具、押切と言いましたが、怖っ💦
阿闍梨と暗殺者新野風(松田龍平)が対峙する、「チャカかドスか?」
阿闍梨の吹くほら貝がブワ~~ンと鳴り響く。
そう言えば映画冒頭で海辺で大きな貝が拾われていた、それがこのほら貝。
映画はほら貝に導かれ進んでいく。
この辺りで半分くらいは過ぎているのに「TRANSCENDING DIMENSIONS」と英語タイトルが、えーーー?間が悪すぎる、なんなの?と
それから次々よくわからん展開が、修験者山中狼介(窪塚)が小指を形どった宇宙船(これは魅力的、おっ!という感じ)で宇宙に旅立つ、北斗七星から北極星に、そして、多面体鏡の空間で修行だ、そこへ時空を超え風(松田)がやってくる…だったかな。
そして…窪塚の幽体離脱の肉体とか、わけのわからないことがいろいろ。
インパクトのある阿闍梨も狂言回しに過ぎなくて。
実態のあるのは狼介か風か?
お前は俺の脳内妄想だ・・・いや、それはお前だ、という感じだったか?
え?ここで終わり?なんでここで?という映画です。
わけわからんわ~。
エンディングを歌うのはチバユウスケさん、いいね~。

