スカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムが共演し、人類初の月面着陸にまつわる噂をモチーフに、奇想天外な極秘プロジェクトの行方をユーモラスに描いたドラマ。

1969年、アメリカ。人類初の月面着陸を目指す国家的プロジェクト「アポロ計画」の開始から8年が過ぎ、失敗続きのNASAに対して国民の関心は薄れつつあった。ニクソン大統領の側近モーは悲惨な状況を打開するべく、PRマーケティングのプロフェッショナルであるケリーをNASAに雇用させる。ケリーは月面着陸に携わるスタッフにそっくりな役者たちをメディアに登場させて偽のイメージ戦略を仕掛けていくが、NASAの発射責任者コールはそんな彼女のやり方に反発する。ケリーのPR作戦によって月面着陸が全世界の注目を集めるなか、「月面着陸のフェイク映像を撮影する」という前代未聞の極秘ミッションがケリーに告げられる。

ケリーをヨハンソン、コールをテイタムが演じ、物語の鍵を握る政府関係者モー役でウッディ・ハレルソンが共演。「Love, サイモン 17歳の告白」のグレッグ・バーランティが監督を務めた。

2024年製作/132分/G/アメリカ
原題:Fly Me to the Moon                 映画.comより転載

 

左端に黒猫が・・・・

 

鑑賞後2週間近くが過ぎてしまいました。

今日から夏休み、テン(猫)も危機を脱したように思います。

今日は映画を一本観ましたが、あと観たい映画がもうない、涼しい朝のうちに掃除でもしながら一週間のんびり過ごします。

 

本作、1969年と言えばアメリカンドリームでもなく、ベトナム戦争泥沼化の時代だった、国威高揚のためにもどうしてもアポロ11号の打ち上げを成功させねばならない、その裏ではこういうこともあったであろうという憶測というか陰謀論というか、それを逆手に取ったロマンチック・コメディテイストでしょうか、時間を忘れ楽しく観られた映画です。

 

(ネタバレ)

映画そのものはアメリカンドリームでしょうね~、ケリー(スカーレット・ヨハンソン)とコール(チャニング・テイタム)のハッピーエンドロマンスですから。

でも、ハッピーエンドではなく、心を残しながらも握手で別れていく、彼らの人生の接点はないという結末のほうが映画としては数段上かなと思います。

 

 

ケリーは過去に曰くあるらしい切れ者、そしてコールは心臓疾患で宇宙飛行士をあきらめざるを得なかったという設定。

住む世界が違うのでロマコメじゃなければこういう展開にはならない、アイデア良しの軽快な一作だが、実はしっかり中身もあるように思う、それも良し。

何だって許せる、NASAに黒猫が住み付いていても、誰かスタッフが猫缶を与えていても、そして案の定黒猫が大活躍ありえない展開も。

 

スカーレット・ヨハンソンの魅力が凄いです、目が釘付けになります、ファッションも素敵。まじめでダサい(設定上)チャニング・テイタムとの組み合わせも良い。

政府関係者(どういう立場の人?)モーを演じるウディ・ハレルソンの軽妙な演技もとても魅力的だ。

 

音楽良し、映像良し。

暑気払いに最適な一作!